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今回紹介いたしますのはこちら。

「火ノ丸相撲」第8巻 川田先生 

集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行です。

さて、白熱するIH千葉県予選団体戦決勝。
お互いが今も照るすべてをぶつけあい、2勝2敗の状況で大将戦にたどり着きました。
大将戦は、潮と沙田……「国宝」同士の激突となったのでした!!


土俵の上で対峙した二人。
沙田は、潮に敗北してから人が変わったかのように練習に打ち込むようになっていました。
今までも、相撲に関して負けたくないという気持ちは強かった沙田。
ですが、潮に、そして昨年の高校横綱の天王寺に完敗してからというもの、あれだけ嫌っていた練習を周囲が心配するくらいするようになり……
今こうしている間にも、あの二人はもっと練習して強くなっているに違いない。
努力の量でも負けたくないんだ、
そう言って、沙田はひたすら己を磨いていたのです。
そんな沙田の前に立つ潮。
彼の体からは、筆舌に尽くしがたい凄みがわき立っています。
潮にとっても、この戦いは負けられない戦い。
チームのために……いや、頂点にたどりつくまではお互い誰にも負けられない、「殺し合い」といっても過言ではない戦いなのですから!!
しかし、燃え上がるような闘志を隠そうともしない潮に対して……沙田からは……そう言った強い感情のうねりというものは一切感じられないのです!!
これはもちろん、闘志がないというわけではありません。
沙田は、己の感情を抑え込み、冷静を保っている……!
そのたたずまいからは、以前の沙田と今の彼とはまるで別ものであることを示しています。
……ですが、潮もまた以前の彼と戦った時のままではありません。
仲間とともに技を磨き、さらに研ぎ澄まされた心・技・体……!!
潮は、立ち合いの爆発力を一層強烈にするための構え、平蜘蛛型の仕切りで沙田を待ちます。
沙田はそれを迎え撃つように構え……
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運命の一戦は、始まったのです!!

平蜘蛛型の仕切り、潮の低い上背。
それが合わさった立ち合いは、圧倒的な低さを生み出し、弾丸のように沙田へと襲い掛かっていきます。
相撲において低い立ち合いと言うのは非常に重要で、下からあたることによって相手の状態を起こし、力を入りづらくして、自分の体勢に持ち込みやすくすることができるのです。
上背のない潮は、とにかく相手の懐にもぐりこまなければ始まりません。
前回の沙田との戦いは、廻しを与えることを警戒してはなれて取りましたが、今の沙田に対してその戦法は危険、廻しをとって自分の形に持ち込むべきだと今回は考えたのです!
もちろん沙田もそんなうしおの狙いは重々承知で、迫りくるうしおに対して、諸手突きのような形で両肩を突き上げようとしました!
が、潮のぶちかましはそんなことでは止まりません!!
勢いは多少殺されたものの、そのまま沙田の胸にぶち当たり、たまらず沙田は一歩後退!
潮はすかさず廻しに右手を伸ばしたのですが……!!
そこで、沙田は突っ張りを連打してきたのです!!
突っ張りと言うのは沙田の印象にはありませんが、その威力は付け焼刃なんてものではありません!!
的確に、それでいて威力も手数も十分なその突っ張りは、潮にそれ以上間合いを詰めることを許さないのです!!
突っ張りまでも習得し、すさまじい進化を遂げた沙田。
ですが、潮もまたぼやぼやしていたわけではありません!
そのうっぱりを受け続けているにもかかわらず、潮は体を浮かせず、低い重心をキープしているのです!!
潮はしっかりとわきを閉めて相手の差し手をガードしながら、半身に構えてより的を小さくしてゆっくりと前身。
そうはさせじと、沙田はうしおの顔面に突っ張りをたたき込むのですが……!!
低く、速く……強く!
その言葉を胸の中で反復し、その突っ張りを押し返し、もう一度胸にぶちかましを炸裂させたのです!!
一瞬体勢が崩れる沙田。
潮にとって、その一瞬の隙があれば十分です!!
僅かなほころびを手繰りあうような戦いだった前回の沙田戦。
すべてを出し切ったものの、結果としてなすすべなく乾杯を喫した久世戦。
国宝同士の激戦は、それぞれを磨き合いました。
その磨き抜かれた技の、紙一重の差で今、廻しに手を伸ばした潮!!
その光景を見て、柴木山親方はにやりと笑いました。
彼ら国宝がしのぎを削って高め合えば、いずれ本当に生まれるかもしれん。
長らく待ち望んだ、国中を熱狂させる日本人横綱が……!!
が、その瞬間のことです。
沙田の廻しをつかんだ直後、潮は
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その右手に得体のしれない異様を感じるのです!!
それは、廻しをとった潮の右手の肘に押し付けられた、沙田の左手のひら。
俺の廻しに触るな。
そう言わんばかりの、圧倒的な迫力が潮の右ひじに襲い掛かり……!!
潮は、とっさにせっかくとった廻しをはずしてしまいました。
それほどまでに、沙田からはすさまじい威圧感が発せられていたのです。
以前は気づいていなかった、相撲が好きな気持ちに気づいてしまった。
負けるのが、一番になれないのが怖い。
だからもう、俺を脅かす存在なんて、ライバルなんていらない。
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俺が横綱になるよ……!
沙田から迸る闘気は、以前とは……いや、つい今までともまるで別人のような……
寒気すら感じる闘気を発する沙田を相手に、果たして潮は勝利を手にすることができるのでしょうか……!!


というわけで、白熱の大将戦が描かれる今巻。
今巻で、団体戦は決着を迎えることとなります!!
今この瞬間にも真価を続けている国宝同士の戦いは、この後もまだ二転三転する超熱戦に!!
最後に残るのは、潮の気迫か、沙田の執念か!?
決着の瞬間まで目の離せないこの戦い、まさに必見ですよ!!

そして、そのあとはすぐに個人戦が始まります。
潮や沙田といった、優勝の大本命の同行はもちろん気になる所ですが、もちろん他の選手も注目しないわけにはいかないでしょう!!
石神高校を支え続けた主将の金盛をはじめ、柔道の中学王者の経歴を持つ荒木も要注意でしょう。
ですがそんな彼らよりもむしろ、個人での戦いと言うことで、組み合わせ次第で自然と対決することとなる、ダチ高の仲間こそが肝となるのです!!
対戦経験はあるものの、あれから相撲の理解を置きく深めた國崎、そして同じく力をつけている五條、そして……その地力は誰しもが認める、主将の小関!!
誰とあたっても見逃せない内容となることは必至の個人戦も必見ですよ!!

さらにジャンプの企画で実現した師弟コラボ、「キセキの待ったなし対決!!」も収録されています!!
「黒子のバスケ」の作者である藤巻先生と、そのアシスタントでジャンプ本誌で「バレーボール使い郷田豪」の連載経験もあり、現在は「黒子のバスケ」のノベライスをコミック化したスピンオフを連載している高橋先生、そしてやっぱり藤巻先生のアシスタント経験がある川田先生の強力トリオで実現したこの作品。
それぞれのキャラクターがきっちり魅力を発揮し、コミカルながらガチンコでぶつかりあうないようになっております!!
三先生のコメントもいページずつ描き下ろされていたりと、いろいろな意味で興味深い内容に仕上がっていますよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!