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今回紹介いたしますのはこちら。

「左門くんはサモナー」第2巻 沼駿先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。

さて、天使で仏とほめそやされる心優しき少女、てっしーこと天使ヶ原と、彼女のような善人が大嫌いで、彼女を地獄に落としてやろうと画策する召喚士(サモナー)左門がアレコレする日常を描いていく本作。
てっしーは左門にいろいろと嫌がらせをされながらも、なんだかんだと彼の世話(?)をしてあげる毎日が続いています。
果たして今回はどんな出来事が巻き起こるのでしょうか?


ある日のことです。
一緒に仲悪く登校しているてっしーと左門ですが、左門がまた酷い発言をしやがりました。
天使ヶ原さん最近コイてるから、「ヤバいし死ねる系」の悪魔来ないかな。
散々な言われようではありますが、もはやこれもいつものこと。
コイてないし!などと突っ込んでいたのですが、そんな時です。
空から何かが落ちてきたのは!!
もうもうと巻き立つ煙のせいで何があったのかわからなかったてっしーですが、ほどなくその正体は判明します。
煙の中から
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褐色肌に黒髪のツインテールと言った姿の女の子が現れ、左門に抱き付いたのでした!!
しかも彼女、左門のことを「召介」と名前で呼び、余が自ら会いに来てやったぞ、となんだかラブラブオーラ的なものまでだしております。
あっけにとられるてっしーですが、彼女を見て左門は言うのです。
来たね、ヤバ死系(ヤバいし死ねる系)、と!!

てっしーはラブラブオーラを出しまくる彼女、アンリを見て様々な思いを巡らせます。
基本的にTPOをわきまえず悪魔を呼ぶため、悪魔にも嫌われているはずの左門を、あんなに慕う悪魔がいるとは、という興味の方に加え、なぜかべたつくアンリを見て面白くない感じも……?
居づらくなったてっしーは、お邪魔みたいだから先に行くね、と一足先に学校に向かってしまいました。
アンリは、そんなてっしーを何やら冷たい瞳で見つめるのですが……?

彼女の人となりはともかく、「ヤバ死系」である悪魔の目的が単に左門に会いに来ただけと言う事実にとりあえず安堵するてっしー。
ですがその安心は、すぐに打ち砕かれてしまうこととなりました。
下駄箱を開ければ、運動靴の中にみっしり五寸釘が詰められています。
授業中筆箱を開けると、その筆箱の中にはパンパンに五寸釘。
お昼休みにお弁当箱を開ければ、隙間なく五寸釘……!
何がなんだかわかりませんが、これはどう考えても悪魔の仕業でしょう。
あの女の子の仕業かと左門を探し、屋上にたどり着くと……そこに、アンリが待ち構えていました。
そこで彼女は、とうとう正体を明かしてきました!
創生以前より世界の破壊をさだめとして生まれてきた絶対悪、余のすべての災いを生んだというゾロアスター最強の悪神「アンリ・マユ」だ、と!!
レベルにすれば82くらいはありそうな彼女ですが、その肩書の割にはやってくることはしょぼいような……!
そのしょぼいいやがらせ、なんでも左門の指示ではなく、アンリ自らの意思でやってるんだそうです。
何であんな昔の少女マンガみたいな嫌がらせを!?と思わず突っ込んでしまうてっしーですが、それを聞いたアンリは頬を赤らめ、
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余のほうが召介のこと好きなんだから横からとらないでよ下郎!と不遜な言葉を可愛らしく言うのでした!

アンリが世界の災厄を振りまき放題だったのは昔の話。
最近は、新型のインフルエンザを流行らせるくらいのこと(間違いなく災厄ではあるんですけど……)しかしていなかったのだそうです。
そんなある日、突然左門によって召喚されたアンリ。
まだ召喚術を覚えた手だったらしい左門は、召喚に成功して「会えてうれしい、よろしく!」と満面の笑顔で彼女に手を差し伸べたのだそうです。
悪の権化である彼女、その頃は悪魔内でも「あいつによるとインフルになる」などと言われて仲間はずれにされていまして、そんな左門の言葉にきゅんと来ちゃいました。
そこでアンリは、望むものは自分の手で手に入れる!と意気込み、左門と文通を開始。
それ以降、アンリは左門と純愛をはぐくんできた、つもりだったのです。
あの左門ですから、今までの交友関係と言えばライバル的存在であるネビロスとのあれこれと、アンリとの手紙、そして猫に話しかける程度なのだったそうですが、そこに現れたのがてっしー。
お前が誘惑したに違いない、鉄槌を下してやる、と迫るアンリですが……そこに、件の左門が現れたのです!!
事情を聞いていたらしい左門、アンリに言いました。
イイね、もっとやれ!!
靴に詰めるならもっと匂うものにしたり、粘着質なものを混ぜたほうがいい。
でもやっぱりシンプルに悪魔をぶつける方が面白い!
そう言ってアドバイスしながら、左門は早速対象を空腹にする能力を持つベヒモスを呼びつけます。
そしてアンリは自分もとばかりに、アカ=マナフという悪魔を取り出しました。
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アカ=マナフはとりつかれたものの選択を常に誤ったものにするという能力を持っていまして、これは現代の学歴社会において致命的なダメージを与える恐れのある恐ろしい敵!!
ベヒモスとプーシャヤンスタという左門の放つ嫌がらせレギュラーの攻撃に慣れてきたてっしーではありますが、この波状攻撃にはとてもとても……!!
果たしてこの最悪の悪魔タッグに、てっしーは対処することができるのでしょうかっ!?
それとも……!!


というわけで、最悪と言ってもいい悪魔、アンリ・マユが登場した今巻。
とはいえその正体は左門ラブなぼっちの少女。
タチの悪い悪魔や能力を有してはいますが、やっぱりいつも通りそれほどひどいことにはならなそう……?
そして彼女が登場したことにより、てっしーが抱いている左門への感情がちょっと見えてきたりするのも面白いところ!
ただの保護者的な関係ではない、二人の関係の進展なんかも……ひょっとしたら、あるのかもしれません!!

この他、左門の意外な弱点が明らかになるお話や、てっしーのお友達である嬉村VS左門・九頭竜のクズコンビと言うバトルが勃発する話、苦労人悪魔少将ネビロスさんの奮闘記などのお話が収録!
アンリもすっかり準レギュラーとして定着しそうな感じですし、てっしー&左門のあんなことこんなことだけではなく、サブキャラ達の活躍も楽しめるのです!!

そして巻末には本作連載開始前にジャンプ本誌で短期連載された「モロモノの事情」全3話を収録!!
第1巻に収録されている読み切り版と併せて読めば一層楽しめること間違いなしです!!
本編がもっと読みたいという方もご安心ください、第3巻は16年4月発売とこの巻発売の翌月に刊行!!
てっしーの天使ぶりや左門のクズっぷり、それほど待たずに堪能できそうですよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!