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今回紹介いたしますのはこちら。

「サエイズム」第3巻 内水融先生 

秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスより刊行です。

さて、古海とともに冴の支配から逃れようと様々な作戦を試みた美沙緒。
ですが冴の圧倒的な、権力、財力、身体能力、人心掌握術と言った「力」を前に、作戦はすべて頓挫してしまうのです。
どうしても逃れられない冴の支配に、美沙緒はただ恐怖するのですが……


冴は言いました。
「もう全部済んだからね!!」と。
事実、あれだけの大事があったにも関わらず、ニュースでは「現場に人影はなかった」と報道。
冴の言う通り、古海たち冴にたてついたものは……「処理」されてしまったということなのでしょうか。
彼女に逆らえばどうなるかわからない。
下手をすれば、家族も巻き込まれてしまいかねません。
父にも母にも頼れない、唯一頼ることのできた古海も……
美沙緒は顔面を蒼白にしたまま、学校に向かうのでした。
が、その時のことです。
いきなり美沙緒に、フランクに声をかけてくる人物が立ちふさがったのです。
ショートカットの、メガネをかけた女性が。
戸惑う美沙緒に、彼女は同じ高校だから警戒しないで、まあ私は3年生だから知らないよね、と一方的に話しかけてきます。
唖然とする美沙緒ですが、そのあとさらにとんでもないことを言いだすではありませんか!
ついさっき学校に電話しちゃった、君の親のふりをして、「今日は体調不良で休みます」ってね!
……まったく事情の呑み込めない美沙緒。
彼女はそんな美沙緒の手を取り、こう告げました。
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今日一日、アタシに付き合ってもらえるかな?ヨロシク!!

断る間もなく、また、美沙緒自身にも学校に行きたくないという気持ちもあったのでしょう。
彼女に連れられるまま、カラオケボックスへとやってきました。
二人きりになって、彼女はようやく自己紹介。
アタシは三年の大門蘭、新聞部の部長やってんだ!
ランちゃん、もしくはラン先輩で良いよ!
美沙緒のことをみさおんと呼んでくる彼女は、ほどなく本題に入ってきます。
自分は新聞部の部長だから、学校情報は大体つかんでいる。
新聞には大衆の興味を引きそうな情報の上澄みだけを掬って記事にしているが、その上澄みのために毎日取材を繰り返している。
でも、自分は敏腕記者を気取っているわけじゃない。
一説によると、人間は脳機能の10%しか使っていないというが、それじゃあもったいない。
死ぬまでの間に、自分の知りたいことで脳みそを満タンにしたい!
彼女の行動理由はわかりました。
ですがそれが美沙緒を連れ出すこととどうつながるのでしょうか?
その理由は、すぐに蘭自身の口から明かされることとなりました。
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2-A、真木冴の正体。
それをみさおんに聞こうと思ってさ!!

あの古海による写真バラマキ作戦の時。
蘭はその時、2階で写真撮影をしていたそうです。
天井から写真がばらまかれ、大騒ぎになり、慌ててそれの確認をするために一階に降りていくと……どうしたことか場の空気は一変、写真は作り物ということになっていた……
その豹変に疑問を抱いた蘭は、ひそかに写真を持ち帰って詳しく調べてみたのだそうです。
結果は予想通り、加工の形跡なし!
その事実を知り、蘭は歓喜に震えました。
あんな優等生の完璧美少女が、ものすごい裏の顔を持っているなんて!!

古海とは別のアプローチで冴の裏の顔にたどり着いていた蘭。
本来ならば、わらをもつかむ気持ちで彼女にすべてを明かし、助けを求めたいところです。
ですが彼女にすべてを打ち明けてしまえば、それはすなわち彼女も巻き込まれてしまうこととなります。
そうなれば、古海のように……!!
美沙緒は悩んだ末、言いました。
冴ちゃんのことは忘れてください、私からいえることなんて、何もないですから。
美沙緒はこれ以上犠牲者を生まないよう、彼女を突き放す。
そんな決心を表す言葉を言い終えたその瞬間のことです。
美沙緒の携帯が震え、冴からの、美沙緒が休んでいることを「心配」するメールが届いたのは!!
一刻も早くメールに返信しなければ、冴の期限がどんどん悪くなっていってしま師ます。
ですが蘭は素早くその携帯をひったくり、それをさせないのです。
そればかりか、冴が美沙緒のことを普通の友達の枠からは外れるほど、過剰に愛していることを指摘。
そのうえで、古海が冴に教われた時のことを見ていて、その情報を渡すから美沙緒も情報をこちらにくれと交換条件を出してくるではありませんか!

結局、蘭の硬軟織り交ぜた話術もあり、美沙緒はすべてを蘭に打ち明けることにしました。
蘭の話も聞くことはできましたが、結局それは美沙緒が求めているすべてを知ることにはならず……
そうこうしている間に、またも冴からメールが届きます。
なんで無視するの、今すぐ返信して。
……明らかに彼女の苛立ちが増してきているのがわかります。
早く返信しなければ、と焦る美沙緒なのですが……そこでまた蘭がとんでもない行動に出たのです!!
なんと蘭が勝手にそのメールに返信をしてしまったではありませんか!
しかもその内容は、
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実は仮病で、今カラオケボックスにいる、冴ちゃんも来ない?と言う、冴の怒りを逆なでするような文面な上に今の状況をばらしてしまうとんでもないもの!!
……間違いなく冴はすぐにこの場に飛んでくるでしょう。
そのあとどうなるのかは……想像するのも恐ろしいですが!!


というわけで、古海以上に冴と美沙緒の関係をかき回しにくるキーパーソン、蘭が本格登場する今巻。
古海のような復讐ではなく、単純な興味で冴に近づいてきた彼女は、その冴との接し方も正反対!
裏工作によって冴の悪事を暴き、美沙緒も助けようとした彼とは違い、蘭はいきなり冴との接触も辞さないのです!!
気に入らない人物が相手ならば、いともたやすく「処理」してしまう冴。
そんな彼女に、蘭はどう接触するのでしょうか!?
蘭の、冴を知るための策とは……?

そして物語は思いもよらない展開へ。
冴と美沙緒、そして蘭の関係はさらに驚くべきものになっていくのですが……さらに謎が謎を呼ぶ新キャラクターが登場。
謎とともに本作の中に時折混ぜ込まれるシュールなギャグ要素もさらに勢いを増し、冴の異常性もさらにさらに強化!!
今後の展開がさらに予想できないものになっていくのです!!


今回はこんなところで!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!