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今回紹介いたしますのはこちら。

「いぬやしき」第6巻 奥浩哉先生 

講談社さんのイブニングKCより刊行です。

さて、自分を慕ってくれるシオンとその母親のおかげもあり、改心しつつあった晧。
ですが晧の心理状態など知るはずもない政府は、晧の居所……しおんの家へと突入を行って……!


しおんの家への突入作戦が終わった後、街は一端の平和を取り戻したかのように見えました。
ですが晧の抹殺に成功したわけではなく……晧は、ゆうゆうとある場所に歩いてやってきていました。
それは……警察署でした。
晧はゆっくりと入口のほうへ歩いていき、前に立っている警察官に話しかけます。
ようボンクラ、俺の顔わかんねーのかよ。
数々の事件を起こした男として、晧の顔は知れ渡ってしまっているはず。
それなのにすぐに動かない警察官をバカにするような言葉を吐いたわけですが……それでも気が付かない警察官は、生意気な口をきくガキだとでも思ったのでしょう、こっちにきなさいと眉間にしわを寄せたのです。
それでもお前が来いっつーの、と動かない晧。
……そこでようやくまじまじと晧の顔を見た警察官は、晧の正体に気が付いたようです。
脂汗をしたたらせながら、絞り出すように、ししがみ、と漏らすのですが……
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晧はその時すでに、右手を銃の形に構え、警察官を狙っていたのでした!

街はいつも通り平和でした。
が、そのすぐそばの警察署では大変なことが起こっていたのです。
警察署の前で頭部から血を流し、大の字に倒れている警察官。
そして署の中では、晧が次々に警察官を撃ち殺していたのです!
相手がどんな人物であろうが関係ありません。
鉢合わせた警察官を、目についた先から次々とその手にかけていきます。
晧が通った後には、物言わぬ躯が転がっているばかり。
これだけのことをすれば、警察署内がパニックになるのは当たり前でしょう。
ほどなくして、所内は銃声と悲鳴がこだまする地獄へと変貌したのでした。
晧に興味を持っていた大柄な色黒の警察官と、その後輩がそのパニックを聞きつけ、音のほうへと向かった時にはもう所内はどこを歩いても死体だらけの状況になってしまっています。
二人は拳銃を構えつつ、音のする部屋へと入っていきました。
現在進行形で銃撃の音が鳴り響くその部屋ですが、ちょうど死角で戦闘が行われているようで、まだ姿を見ることはできませんでした。
ですが、その交戦の音に混ざって聞こえてくる声から、この騒動を起こしているのがほかならぬ晧であることに気が付かされます。
あの、獅子神晧がすぐそこにいる。
二人は恐怖や緊張を感じながらも、その先へと歩いていき……晧と対面したのです。
ゆっくりと二人を振り返る晧。
瞬間、色黒の警察官は有無を言わさず発砲!!
頭部に命中したようでよろめく晧に、その場で交戦していた警察官も加わってさらに銃弾を集中させます!!
確実に、何発も銃弾は晧に命中しています。
それでも発砲は続き、晧がソファーにもたれかかって動かなくなるまでそれは続いたのでした。

動かなくなった晧に近づいていく警察官たち。
なんてことをしてくれたんだ、銃はどこだ、まだ子供じゃないか。
口々にそう言いながら、彼を見下ろす警察官たち。
完全に殺人劇は終わりを迎えた……と思ったのは、彼らだけだったのです。
晧は右手で銃の形をつくり、取り囲んでいた警察官たちを次々に射殺!!
色黒の警察官が背後から晧に組み付き、後輩の警察官に手錠をよこせと命じたものの、それを待ってくれる晧ではありませんでした。
色黒の警察官はあっさりと投げ飛ばされてしまい、さらに額を撃ち抜かれて死亡……
残されたのは、後輩警察官だけです。
もはや晧が戦って太刀打ちできる相手ではないということは嫌と言うほど思い知らされています。
後輩警察官は、晧に向かって問いかけることしかできませんでした。
何がしたいんだ獅子神、教えてくれ。
晧は全く同様も焦りも、笑いすらもせず、答えました。
どうせ追ってくるんだろ、こっちから来てやっただけだよ、と。
後輩警察官は、こんなことをしても日本の警察全体を敵に回すだけだ、と晧をにらみつけるのですが、それでも晧は一向にひるみません。
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だったら警察自体、機能しないように無くしてやるよ。
晧は後輩警察官の腿を撃ち抜きます。
それでもまた命乞いなどをせず、警察は絶対お前を追詰めると言う後輩警察官を、晧は「見届け人」に決めたようです。
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だったらおっさん、俺が勝つから、警察なくなるところ、最後まで見てて。
そう言い残し、ゆっくりと晧はその部屋から出ていくのでした。


というわけで、全面的に日本という国を相手に戦うことを決めた晧。
大切なものを奪われ、ようやく見つかったかもしれない安息の地へも土足で上がり込まれた晧はもう日本を……人間を許すことはできないのかもしれません。
たった一人で警察署に乗り込み、ほとんど皆殺しにした晧に対し、これからは警察も今まで以上に力を入れてくることでしょう。
ですが警察の兵器で校を倒すことなどできるのでしょうか?
やはり晧を止められるのは、壱郎を置いてほかにはいないと思われるのですが……
晧とは逆に、人をできうる限り助けたいと決心している壱郎もその凶行を見逃すはずがありません。
どうやら晧は壱郎のレーダーに引っかからないようにする機能も持ち合わせているようですが、これだけ派手に騒動を起こしていればやがてぶつかるのは間違いないでしょう。
二人の激突は、間近なのかもしれません……!!

そして今巻では、この晧と壱郎の戦いの後あるいは直前に大きな影響をもたらしそうな要素の存在も示唆されます。
晧が起こした大事件はどう決着するのか、そして決着した後どうなってしまうのか。
これから先の展開からも目が離せなそうです!!


今回はこんなところで!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!