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今回紹介いたしますのはこちら。

「カラダ探し」第8巻 原作・ウェルザード先生 漫画・村瀬克俊先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。

さて、カラダ探しを終えることに成功した明日香たち。
ですが明日香はカラダ探しの呪いに囚われ、今後は体を探してもらう側に立たされてしまいます。
そして参加していた面々は解放されたものの、カラダ探しの記憶を失ってしまうのです。
しかしクリア時に唯一生存していた高広だけは記憶を保持していまして、明日香を助けるために再びカラダ探しに挑む決意を固めるのでした!


すでに新たなカラダ探しのメンバーは決まりつつありました。
一人は自ら志願したともいえる高広。
そしてもう一人は……明日香が唯一の友達だという内気な少女、美雪です。
カラダ探しに参加させられることとなった彼女を心配し、高広は彼女とメールアドレスを交換。
大丈夫だったか、とメールを送ったのですが、メールのやり取りなどしたことのない明日香はどう返信していいかわからず、結局返信せずじまいで翌日を迎えてしまったのです。
翌日の学校で、高広は美雪に直接、赤い人を見たんだろ?返信ないと心配するだろ、と聞いてきました。
正直に、寝てしまった、それに友達とメールしたことがなくて、と答えますと、高広は眉を顰めるのです。
しまった、友達とかなれなれしいことを言ってしまった、と後悔する美雪ですが、高広の次の言葉は予想したものではありませんでした。
何だよお前、俺の他に友達いねえのかよ。
……友達なんだ、私。
予想外の形ではあるものの、友達ができたことに気持ちを高揚させてしまう美雪。
照れ隠しに、私にも一人だけだけど友達いるよ、明日香とは幼稚園からずっと一緒だもん、と言い増すと、高広はそれに驚いた表情を浮かべるのです。
明日香が、お前と?
その表情の意味することは分からない美雪でしたが、昨日高広が明日香を探していたことは覚えています。
今日はちゃんと来てるから大丈夫だよ、と明日香の席のほうを指さしますと……そこには、明日香が座っているではありませんか。
カラダ探しに囚われ、その存在を忘れられてしまったはずの明日香が、こうしてここにいるということは、つまり……
高広の目からは涙がこぼれます。
美雪はなぜ彼が泣いているのか理解できませんでしたが……

美雪が席についても、高広は教室の入り口に立って明日香のほうを見ています。
彼と明日香の間には何があったのか?
ただ事ではない雰囲気だけは感じ取れた美雪……友達なんだから、心配するのは当然だよね、と、恐る恐る大丈夫ですか、と高広にメールを送信しました。
すると突然、高広が美雪のほうへと走ってくるではありませんか!!
ですがそれは彼女のメールを見たからではありません。
明日香が立ち上がり、美雪に話しかけてきたから、なのです。
ごめんね美雪、私の……
そこまで彼女が言いかけたとき、高広がぐっと明日香の体を抱き寄せ、お前がどこにいても探してやるって言ったろ!オレに頼め、俺が探してやる!と叫んだのです!!
美雪には何が何だかわかりません。
が、こんな騒ぎが起きているのに……ごく一部を除いたほとんどのクラスメイトたちは何の反応も示さないと言う事実に、異常さは感じ取りました。
そんな中で明日かは、とうとうあの言葉をつぶやいてしまったのです。
ごめんね、高広、美雪。
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私のカラダを探して。

その以上の中で反応を示していたクラスメイトは二人。
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留美子と、翔太でした。
あの明日香を認識できるということは、おそらくあの二人もカラダ探しを頼まれた側だということでしょう。
またあの二人と一緒なのか、と驚く高広。
忌まわしいあの記憶はないにしろ、ある程度気心の知れたあの二人ならばカラダ探しはいくらかスムーズにすすもことでしょう。
問題は、前回と同じ人数だとすればもう二人いるはずの残りのメンバーです。
高広がそのことを悩んでいる間も、美雪は困惑するばかり。
いろいろ思い悩んでいる間に高広は帰宅してしまい、美雪はそのカラダ探しはいつやるのかと言うメールをしてみることにしたのです。
すると、下駄箱のところで留美子とばったり出くわしました。
正直苦手なタイプである美雪でしたが、一緒にカラダ探しをするかもしれない仲、そのことに関して尋ねてみることにしました。
すると、確かに留美子もカラダ探しを頼まれていたことがわかります。
が、あんなのいたずらでしょう、と全く気にしていない様子。
でも柊さん、と食い下がろうとする美雪ですが、留美子はむしろそこに突っかかってくるのです。
柊さんってやめてくんない?みんな留美子って呼ぶからぴんと来ないんだよね、と。

二人はそのまま途中まで一緒に帰ることになり、なんとメールアドレスの交換までしちゃいました。
苦手かと思ってたけど、自分が壁を作ってただけだったのかな。
そんなことを考えながら、美雪は家に帰りつくのです。
帰った後、高広からのメールが来ていたことに気が付きます。
0時からカラダ探しが始まる、明日の支度はしなくていい。
……メールの意味がよくわからず、そのことを質問するメールを返すと……美雪はウトウトし始めてしまいます。
起きると、時間はもう23時57分。
慌てて飛び起きてメールを確認しますと、高広から「赤い人」に関するカラダ探しのルールを記したものが来ています。
なんだかよくわからないままにメールを読んでいますと……
いつの間にか美雪は、学校の校門の前にいました!!
……とうとうカラダ探しが始まってしまうのです。
参加メンバーは予想通り、留美子、翔太、高広。
そして残り二人を見るなり、高広は苦々しい顔をするのです。
その人物は、美雪と同じクラスの
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武司と結子でした。
モヒカンにピアスと言ういかにもといった不良である武司と、その彼女である結子は、「和」と言う言葉とは程遠いところにいる存在。
彼らがいれば、チームワークよく行動するというのが難しくなってしまうかもしれません。
その高広の不安は、すぐ的中してしまうこととなります。
カラダ探しのルールをあらかじめざっと説明しようとする高広に食ってかかり、誰がそんなことするかとすごんでくる武司。
どちらかと言えば血の気が多い方の高広もその言葉に徐々に熱くなってしまい、二人は口論を始めてしまうのです!!
カラダ探し開始前から、いきなり亀裂の入り始める今回のメンバー。
こんな調子で明日香の体を探し出すことができるのでしょうか!?


というわけで、幕を開けたカラダ探し第2章。
今回は第1章で主人公格であった明日香を逆に探すということになり、第1章以上にクリアが熱望されるシチュエーションになっています。
ですがやはり今回も問題は山積みです。
この後わかることですが、体の隠し場所はやはり前回とは違い、また一から探さなくてはなりません。
そして協力などしてくれそうになり武司と結子の存在もその捜索をより困難にするのです。
見た目通りの荒くれぶりを発揮する武司は当然高広と衝突。
そんな状況も、カラダ探しを終えなければ明日が来ないという状況を知れば変わるだろう、と思いきや……事態がさらなる苦境を迎えることになろうとは!!
もちろん赤い人も場所や時を選ばず襲い掛かってきます。
さらに言えば、仮にクリアできたとしてもまた誰かが犠牲にならなければいけないわけで……
前回は見事クリアして見せたという経験があるとはいえ、その経験だけでは埋められないこの2度目のカラダ探し。
果たして物語はどうなっていくのでしょうか!?
赤い人や、放送室の人影と言った謎解きも進めていかなければならないこの第2章、今後からも目が離せませんね!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!