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今回紹介いたしますのはこちら。

「目玉焼きの黄身いつつぶす?」第7巻 おおひなたごう先生 

エンターブレインさんのビームコミックスより刊行です。

さて、舞台役者に挑戦することになった二郎。
いつものようにいろいろなトラブルが巻き起こりながらも、二郎は真剣に舞台に向かいあうことを決めたのですが……?


二郎と付き合っているみふゆは、相方の千夏と祝杯をあげていました。
二人が組む漫才コンビ、魑魅魍魎は先だって行われたMANZAIグランプリで3位と言う堂々たる成績を収めたのです。
とはいっても二人は最近人気が出てきたところの若手漫才師。
大層なおかねを持っているわけでもなく、祝杯と言ってもみふゆの家でみふゆの手料理での乾杯なのです。
ですがみふゆの料理の腕前はなかなかのものですので、こう言う感じでも千夏に一切の不満はありません。
不満はない、のですが……
千夏は乾杯のすぐあと、おもむろに料理にタバスコを振りかけました。
それを見たみふゆ、すかさず何してくれんの!?と言う言葉とともにそのタバスコを取り上げたではないですか!
驚く千夏に、みふゆはまくし立てます。
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なんでいきなりタバスコかけるの!?
味見もしないでいきなりタバスコなんて、作った人に失礼でしょ?
せめて一口食べてからにしてよ!
そのまま食べておいしいように作ったんだから!!
頭ごなしのそんな言葉にむっと来る千夏。
一口ぱくりと食べ、ハイ一口食べた、これでいいんでしょ?といってみふゆからタバスコを奪い返し、料理に振りかけたのでした!
その後、やっぱりこれよね、と言いながらおいしそうに料理を食べ、みふゆもやってみればとタバスコを渡してくる始末。
みふゆは一瞬真っ白になり、直後!!全力で千夏のバカと叫びました。
そのあとの記憶は……ありません。
気が付いたときには、そこに千夏の姿はなかったのです……

二人の間には亀裂が入ってしまいました。
その後も千夏は、顔を合わせてもあいさつすらせず、ツンと横を向いてしまうような態度を続けます。
仕事が始まればいつも通りの仲良しコンビにはなるのですが、仕事が終われば「お先」とさっさと帰ってしまう。
そんな毎日に、みふゆのほうの精神がすり減りつつありました。
ある日のこと、仕事終わりに二人のマネージャーが控室を訪ねてきました。
すでに千夏は帰ってしまったあとでしたが、マネージャーはみふゆの方にだけ用事があったようで?

二人は居酒屋で食事をしながらその用事の話をすることになりました。
が、そこでもみふゆはショックを受けることとなってしまいます。
マネージャー、だし巻き卵にいきなりしょうゆをかけるのです。
千夏のことで一層過敏になっているみふゆは、例の主張でそのことをとがめ、ついには頭を下げてまで一口だけでも食べてからにしてくれと懇願するのです、が……
マネージャーははっきり言ってしまいました。
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いいけど、一口食べたって結局しょうゆかけるよ?
俺、しょうゆ味が好きなんだもん。
むしろ食べてからかける方が「口に合わない」ってことで失礼じゃない?
……思いもよらなかった言葉を受け、みふゆは思わず化粧室へと向かってしまいます。
そこで、目の当たりにした真実を反芻しました。
千夏もマネージャーも、根本的なところが違うのね。
彼らが、料理の味よりも……調味料の味が好きなんだわ!!
料理を引き立てるための調味料のほうが、むしろ主役!!
そんなんじゃ、話が通じるわけないわ……
こうべをぐったりと垂れながら、席に戻るみふゆ。
するとマネージャーは、いよいよその用事のほうを切り出してきたのです。
それは何と、みふゆ単独での連続ドラマ出演依頼!!
なんでも主演の大人気俳優・黒野ホルムがみふゆの大ファンらしく、この話が持ち上がったのだとか。
なるほどこれは千夏がいる前では言いづらいところ。
マネージャーはチャンスだと推してくるのですが、千夏のことを考えると……
みふゆはマネージャーの自分から言っておこうかというお誘いを断り、みふゆは自分でそもことを言うと告げたのですが……

迷ったみふゆは、二郎にどうすればいいのか尋ねてみることにしました。
が、返ってきたのは「みふゆはどうしたいんだ?」「大事なのはみふゆの気持ちだろ?」といういつかの自分が二郎にかけた言葉そのままのメッセージでした。
ジロちゃんの癖に言うわね、と思わず漏らすみふゆでしたが、その言葉こそ今自分が一番かけてほしかった言葉なわけで。
みふゆの脳裏には、学生時代に千夏と出会い、紆余曲折を経て今に至るまでの思い出が蘇ってきて……
明日謝ろう、と決心を固めるに至ったのでした。

翌日。
控室で待っていたみふゆ。
入ってきた千夏は何かを話しかけてくるのですが、みふゆは千夏がすでにピンの仕事のことを聞いてきたのだと思い、とにかく謝ることから始めました。
断るつもりだった、ピンの仕事なんてやらないから!!
そう言うと、千夏はきょとんとした様子。
そのことは全く知らなかったようで、連ドラの出演を言う話を聞くと、千夏は何と、よかったじゃん、受けなよ、と言いだすではありませんか!
実は千夏のほうも、みふゆに言わなければならないことがあったのです。
彼女の付き合っている外国人の彼氏、エベレット。
彼が自分の国に帰るというので、一緒に行こうと考えている、と……!!
あのケンカのせいなのか、と慌てふためくみふゆですが、千夏はそうではないとはっきりと言った後……こう言いました。
ちょっと気になって、今朝検査してみたら……
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子供ができてた。
……ごめん。
突然目の前につきつけられた、魑魅魍魎の「解散」。
直面したみふゆの思いは……!?


というわけで、みふゆに大きな転機が訪れる今巻。
今まで二人三脚でやってきて、ようやくブレイクし始めた魑魅魍魎。
ですがその矢先にやってきたのは、みふゆのピンの仕事と、千夏の妊娠渡米と言うとんでもない出来事でした。
みふゆのほうは仕事を断るということもできるでしょうが、千夏のほうは子供を産まないという道はないでしょう。
果たして二人は運命に流されるまま、魑魅魍魎を解散してしまうのでしょうか。
みふゆは女優への道を歩むのか、千夏は寿引退するのか……
全ては彼女たち自身の決断と、二郎&エベレットの動向にかかっているのです!!

そんなショッキングな展開から、物語を左右するような出来事がまだまだ起こっていく本作。
ですがとんでもない事件が起こっても、やっぱり軸になるのは食べ物問題です!!
紹介した「いきなり調味料かける?」に続いて、「焼き鳥はタレ派?塩派?」、「ハンバーガー上手く食べられる?」「ソフトクリームなめる?かむ?」と、様々な職に対する問題が立ちはだかります!!
特に焼き鳥に関しては、タレ派と塩派の限りない溝と、それを埋めるための一つの結論が示されていたりいなかったり!!
今巻もいろいろな意味で必見ですよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!