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今回紹介いたしますのはこちら。

「みなごろしのストラット -真田幸村異聞録-」第2巻 西条真二先生 

富士見書房さんのドラゴンコミックスエイジより刊行です。

さて、夷狄に対抗するための強力な仲間、「死人憑き」の力を借りるため逆天城へ向かったタリナ達。
豊臣秀頼の嫁になるという交換条件の代わりに、死人憑きのリーダー格・真田幸村に力を借りることとなったのですが、死人憑きの間で人間を受け入れるかどうかと言う二つの意見で真っ二つに!
幸村は数名の協力者とともに、夷狄のみならず、ザビエル率いる死人憑きの軍勢とも戦うこととなってしまったのでした。


二条城でつかの間の休息をとっていたタリナ達。
ですがそこに、ザビエルとその配下、ザビエリッシュが攻め込んできてしまいました。
ですがタリナ達もただやられるままではいません。
機械科が作りだした新兵器のおかげで、ザビエリッシュたちを次々に撃退していったのです!!
が、ザビエリッシュの数は多すぎました。
どうしても撃ち漏らしが起きてしまいまして、そのうちの一体がタリナへととびかかってきます!
が、住んでのところでザビエリッシュの顔面に、幸村の右こぶしが叩き込まれました!!
さっさと片づけよう、このような雑魚を相手に苦戦していてはタリナ殿にあきれられてしまうぞ!
そう言って笑う幸村に、仲間たちも賛同します。
ザビエリッシュは死人憑きの中でも弱い部類に入る存在。
死人憑きとなる前は、幸村たちとは違う普通の町人や農民だったもの。
まともにやりあって勝つことができるのは、逃げ惑う女性や、子供、老人といったところ。
歴戦の武将だった幸村の仲間、田丸具安や、加藤光泰にとっては「敵」と呼ぶには足りない相手なのです。
やすやすとザビエリッシュたちを片付けた田丸と加藤は、ザビエルに降りて来いと挑発を仕掛けます。
が、ザビエルは今だ余裕の表情を崩しません。
お前たちなど、私が相手するまでもありません、と言ったかと思うと、ザビエルの背後から巨人が現れたのです!!
いや、それは巨人ではありません。
大量のザビエリッシュがひとところに集まり、さながら組体操のように巨人をかたどった、
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合体ザビエリッシュだったのです!!
合体ザビエリッシュは、その巨大すぎる手を伸ばし、加藤と田丸を攻撃!!
なんとその拳の一撃で、二人はバラバラに砕けてしまったのです!!

幸村の仲間の死人憑きは、わずか10人しかいません。
そのうちの二人が、ザビエルどころか、その配下の雑魚であるザビエリッシュにやられてしまった……
その衝撃的な出来事に固まる幸村たちですが、ザビエルの目的は彼らを倒すことだけではないのです。
合体ザビエリッシュの巻き起こした轟音にさそわれ、姿を現してしまった松平容保と、徳川家茂。
その二人を生きたままとらえることがザビエルの最大の目的だったのです!!
待ちに待った標的の登場、ザビエルはザビエリッシュに命じ、二人を襲わせます。
松平はすかさず得意の剣術でザビエリッシュの頭をたたき割るのですが……その中から、君の悪い触手が伸びてきて、松平を拘束してしまったのです!!
非力な人間には死人憑きを切るなど不可能!と笑うザビエル。
両断された死人憑きは、そのまま松平の拘束を強め、さらに家茂を捕えようと手を伸ばしたのです!!
その手が家茂に届こうとしたその時でした。
ザビエリッシュの眼前に、ショットガンが付きつけられたのです!!
お前には懺悔すらもさせてやらない!
タリナです。
タリナがギリギリのところでたどり着き、ザビエリッシュの頭を吹き飛ばしたのです!!
タリナの持っている銃は、非力とさげすまれる人間でもたやすくザビエリッシュを撃退することのできる威力を秘めています。
彼女がいる限り、この場で家茂をさらうことはできないでしょう。
しかしザビエルは、それでも全く冷静さを欠きません。
では、目標変更です。
そう言って、ザビエリッシュたちにタリナを拘束させたのです!!
そこからは、あっという間の出来事でした。
家茂、幸村、機械科の女たち……誰もが反応できないあっという間に、
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タリナはザビエルのもとに連れられていってしまったのでした!!

この娘は預かりました、もうお返しはしません。
本来この娘さえいなくなればいいんですよね。
そう淡々と告げるザビエルに、罵声を浴びせかける幸村の仲間たち。
幸村は……それをどうするつもりだ、とザビエルに問いかけました。
すると今まで冷静な表情を崩さなかったザビエルが大口を開いて笑い、こう言ったのです!!
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どうするも何も、秀頼の嫁になどなれない体にしてやるだけですよ!!
高笑いとともに、飛び去っていってしまうザビエル……!!
タリナはその連れ去られている最中にも、考えているのは大好きな兄のことだけ。
よかった、お兄ィちゃまは捕まっていない。
それならいいや。

……タリナは、幼いころから両親と三人で暮らしていました。
ですがその平和な日々は、両親の死とともに消え失せてしまいます。
そんな中で希望となったのは、タリナには別の場所に住む兄がいるという事実。
会いたいと願ったタリナですが、家茂はたった一人で、将軍としての責務を一人でこなし続けていると知るのです。
自分が幸せだったあの日々は、兄がすべてを背負うという犠牲によって成り立っていた。
その真実を見たタリナは……その日から変わったのです。
異人の子としていじめられていたタリナは、そのいじめっ子に鉄拳で報復!!
兄の足手まといにならないように、兄を助けられるように、とその日から彼女は強くあろうと決め、そして実際に強くなっていったのでした!!

兄のため、強くなったタリナ。
その話を家茂から聞かされ、死人憑きたちは涙します。
幸村はその涙を隠すために顔を洗ってごまかしたりしておりますが……胸を撃たれたのは確実。
すぐにタリナを救出に向かうことにしたのです!!
が、正面からザビエルの居城につっこんでいってもいたずらに犠牲が増えるだけ。
そこで幸村は、前々から仕込んでいたある作戦を決行するのですが……!?


というわけで、クライマックスを迎える本作。
最近の真田の流れに乗ったともいえる本作ですが、あえなく全2巻で完結となってしまいました。
ですがそのおかげと言うべきかそのせいと言うべきか、この第2巻の後半での急展開の連続はもう圧倒されるばかりです!
真田十勇士の登場、ザビエルの真の目的、本作の超豊富なキャラクターが続々と倒れていく血みどろバトル……!
西條先生らしいセリフ回しとともに物語はどんどんと加速していきまして、戦いは一気に最終決戦へ!!
幸村VSザビエル、その衝撃的すぎる戦いは必見です!!
そして、その衝撃のバトルを経ての、超衝撃的なラストシーン……!!
今までのいろいろの伏線などをぶん投げ放題ぶん投げまくって、ある種すがすがしいほどの吹っ切れたフィナーレはもう……逆にうれしくなるくらいの出来になっております!!
ちょっぴり「鉄鍋のジャン!」の単行本描き下ろしラストを思い起こさせるそのラストシーンを見るためだけでも、西條先生好きならばマストバイですよ!!
カバー折り返しの西條先生のコメントもある意味……必見です!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!