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今回紹介いたしますのはこちら。

「がっこうぐらし!」第8巻 原作・海法紀光先生 作画・千葉サドル先生 

芳文社さんのまんがタイムKRコミックスより刊行です。

さて、ランダルコーポレーションに向かう「合宿」の準備を進めていくゆきたちと、「サークル」の面々。
ですがりーさんは、るーちゃんを連れていけないからと合宿への不参加を表明しました。
彼女を置いていくのは不安ですが、先に進まなければやってくるのは遅かれ早かれ……行き止まり。
学園生活部のメンバーは離れ離れに活動することに決めたのですが、同じ大学の中にいる武闘派の面々に怪しげな動きが見え始め……


合宿の準備を終えた一同は、準備のお疲れ様会を催しました。
決死の旅行の前のささやかな楽しみですが、ただ一人ある事実を知ってしまったみーくんの表情はすぐれません。
そんなみーくんに、アキがトーコをよろしくねと声をかけてきました。
サークルの面々で、合宿に参加するのはトーコだけ。
大学の本を読むためだけにここにいるといっても過言ではないリセが外に行くはずもありませんし、壊れ物の修理とゲームにひたすら没頭しているヒカもその点に関しては同じ。
アキがりーさんとともに面倒を見てくれる、とのことです。
みーくんはその言葉にとりあえずはうなずくのですが……

武闘派は、サークルが翌日合宿に出ることに感づいていました。
とはいっても何のために、どういったメンバーで行くのかまではわかっていないようで。
明日全員でこの場所を離れる、と思い込んでいます。
それもそのはず、武闘派は先日起きたメンバーの異変が、サークルのメンバーによる犯行だと考えているのです。
サークルが大学を後にしたころ、武闘派のメンバーにダメージが及ぶように調整したのかもしれない……と、完全にサークルが敵意を持って自分たちを攻撃した、と決めつけている武闘派。
サークルの連中は許せない、と怒りをあらわにし、とうとう実力行使に出ようとしたのです!
……が、そんな中でも一人浮かない顔をしているものがいました。
シノウです。
そんな彼女の表情に気が付いたアヤカは、仇が討てるのにうれしくないのか、と尋ねます。
シノウはうつむきながらも、消え入りそうな声ではいと答え……
彼女はそっと自分のお腹のあたりを気にするのです。

合宿の出発を目前にした夜。
みーくんがお手洗いを済ませて外に出ると、廊下でアキが煙草をふかしていました。
寝付けなかったのか、気持ちを落ち着かせるためにたまに吸っている煙草にたよったようです。
おいしいわけではないし、健康にもよくない、でもこの世界で健康志向ってのもばかばかしいよね、と笑うアキ。
そんな彼女との会話を続けていますと、武闘派の住む一室に明かりがついていることに気が付きました。
消灯時間に関しては、武闘派のほうが厳しいはず。
何かあったのか、などと話しているうちに、やがて話の内容はアキが武闘派を抜けた理由のほうへと変わっていきました。
その原因は、アヤカにあるようです。
近寄りがたい、生きのつまるような雰囲気を身にまとっている彼女ですが、不思議と嫌いになれない、放っておけない感覚を覚えるという彼女。
そんな彼女が気になってアキは武闘派にいたのだというのですが……あるとき、アキはアヤカがくすりと笑うのを見てしまったのです。
ただ笑っただけです。
ですが、彼女が笑ったのは……
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仲間たちの眠っているお墓を見下ろしている、その時だったのです。
その笑いには何か理由があったのかもしれません。
でもどんな理由があったとしても、そんな場面を見てはもう一緒にいようという気はなくなってしまい……
そんな感情とともに、ずっと一緒にいた人物と離れることに対する恐怖もある二はあったといいます。
ですが……それ以上にアキの心の中には、これ以上一緒にいたらだめになる、という気持ちがわいてきたのです。
そして、アキは武闘派を去った、と言うのですが……
そんな二人の会話を、たまたま通りがかったくるみが聞いていました。
やがてそっと様子をうかがおうと物陰から顔を出します。
すると……彼女の視界には、
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ざわざわと黒いしみのようなものが広がりだしたではありませんか!!
自分の身に何が起きているというのか。
それに気づいてしまったくるみは戦慄し、たまらずその場から逃げ出してしまいました。
そして誰もいないグラウンドにたどり着くとそのど真ん中で大の字になり……つぶやいたのです。
そろそろ、駄目かな。

その時はやってきました。
図書室で一人本を読み漁っていたリセを取り囲む、アヤカとシノウ、そしてリーダー格の男、頭護。
三人は交渉の余地など全く感じさせず、リセを確保しようと動き……
そして、キャップに髭の男、城下は、ゆきたちの乗ってきた車を奪おうと単独行動しています。
が、その車には、くるみが一人で眠っていたのです。
……いや、今はもう眠ってはいません。
シャベルを片手に、ゆらりとその姿を現したくるみ。
男は目を凝らしてその様子をうかがおうとするのですが……
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くるみは口を半開きにし……うめき声のような声を上げて……!!


というわけで、大学編が早くも急展開を迎えた今巻。
合宿出発を前にして、とんでもない事件が起きてしまいました。
武闘派の怒りのもととなった異変。
その異変を引き起こしたのは誰なのか……?
武闘派は完全にサークルの誰かの仕業だと決めつけ、報復ともいえるサークル確保作戦を開始してしまいました。
サークル側のほうがメンバーは多いといっても、武闘派はその名の通り何をしでかすかわからない恐ろしい集団。
下手に抵抗すれば、人間の手によって命を落とすという最悪の展開になってしまいかねません。
サークル側はその魔の手から逃げられるのか?
そんな緊迫の展開が繰り広げられることとなるのです!!

とはいえ、問題はそのあとのような気もします。
そもそも武闘派は、サークルを鎮圧して何をさせようというのでしょうか。
ただ見せしめに痛めつけるなどということはしないでしょうし……人質を取って、食料などを回収させようとする?
普通に考えればそんなところなのでしょうが、問題はこの発端となった異変の出どころが不明だということ。
何者かが悪意を持って引き起こしたのか、あるいはそれ以外のより恐ろしい原因があったのか!?
くるみに迫っている運命の時も間近と言っていいこの時起きているこの騒動。
くるみを助けるためにも、この状況を打破するにも、ランダルに行くよりほかの道はないのですが……

とにかく急展開を迎える今巻!
くるみの異変、りーさんとるーちゃんの問題、シノウ、アヤカ……
様々な出来事が巻き起こる今回も目の離せない展開ばかり!!
恒例の単行本描き下ろしの資料も相変わらず本作の謎の一端を探るカギとなりそうですし、じっくりと楽しめる一冊になっていますよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!