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今回紹介いたしますのはこちら。

「それでもめる子」 縁山先生 

ワニマガジンさんのワニマガジンコミックススペシャルより刊行です。

さて、める子、ゆきえ、あてなの三人のなんてことない日常をただひたすらに描いていく本作。
前作「だいたいめる子」に続く、める子シリーズの2巻に当たるこの巻でも、海苔は一切変わりません。
彼女たちのドタバタ日常から、パラレル的な異世界ストーリーまで、やりたい放題どうでもいい毎日が満載なのです!
そんな中から今回は、める子とあてながダンジョンをさまようお話を紹介したいと思います!!


二人は、駅構内にある周辺地図を見ていました。
競技の結果、どうやら目的の駅から一駅過ぎた駅に降りてしまったようです。
一駅過ぎて降りてしまったのも、じっくり周辺地図を見ているのも、原因は一つ。
二人とも、スマホを忘れて出てきてしまった……のです!
一駅くらいなら歩けるだろう、ということになりまして、二人は駅構内のそこかしこにある案内板を頼りに歩き始めます。
大丈夫かなと不安そうなあてなですが、目的の店の名前もわかってるから大丈夫だろう、と楽天的なめる子。
その目的のお店には、おそらくすでに待ち合わせをしているゆきえは来ているはず。
なるべく早いうちにそこにつきたいところですが……
天井から下がっている看板を見て、める子は今いるのがワニロードで、向こうがクロコモールだって、と解説。
なるほど、とあてなもうなずきます。
ところがその時、二人とも同じようなことを考えていました。
クロコモールってなんだ?ワニロードって具体的にどこだろう?
……要するに、二人とも全然道がわかっていなかったのです!
だというのに、二人ともこんなことを考えてもいました。
まあ、自信を持って歩いているこの人についていけば大丈夫だろう、と!!

なんでも高価買取ショップと、靴下専門店が隣り合っていると、靴下を高価買取する変な店かと思った……と言った謎の会話をしていた二人。
そんな会話のさなか、あてなは遅れそうな旨をゆきえに連絡した方がいいんじゃないか、と提案しました。
ですが忘れてはいけません、二人はスマホを忘れているのです。
そこで、その場にあった公衆電話で彼女に電話をかけることにしました。
が、なんとその電話、テレホンカードしか使えないやつ!!
あてなは世代的にテレホンカードというものの存在すら知らず、その電話のすぐ隣にあったテレホンカード自動販売機の「一枚1000円」という値段設定に驚愕しております!!
……とはいえ、連絡した方がいいのは間違いないところ。
やむなく二人は500円ずつ出し、ゆきえに電話をかけることにしたのです。
が!!
なんということでしょう!!
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……ゆきえの電話番号がわかりません!!
皆さんも覚えがおありでしょう、携帯電話の登録から電話をかけるのが日常化しているため、自分の電話番号以外の電話番号をまるで覚えていない、という現象に……!

結局電話番号は思いだせず、その場は使うあてのないカードを一枚入手しただけで終わりました。
やがてたどり着いたのは、どこぞのデパートの地下1階。
記憶をたどれば、目指す店とは方向が逆のデパートなのだろうとは思いつくのですが、どうにも確証がなく、そのたどり着いた場所が誤りかどうかもわかりません。
ですが、幸か不幸か、そのデパートの限定クレープを撃っているのを発見し、ここが逆方向だと発覚!!
その事実から正しい方向を割り出して方向転換を試みるのですが……

歩いていると、二人はまた公衆電話を発見します。
しかもその電話……小銭が使えるやつです。
1000円無駄にした感がさらに加速した中、気を取り直して食べ歩きなんかをしながら歩いていますと……今度はテレホンカードしか使えないあの公衆電話に鉢合わせ!!
ループ!!ループしています!!!
思わずその恐怖に絶叫するあてな、このまま散財し続けながら地下街を死ぬまで歩くんだ!!と絶望する彼女を励ますめる子。
しょせん地下なんだから、上に行けば外に出れる、と宛名とともにエスカレーターを登って、エレベーターに乗ったりして上を目指すと……
たどり着いたのは、だいぶ上階の見晴らしのいい階でした!!
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私たちは散財しながら永久に!!
そして最後はどこかのおじさんみたいになるんです!!
再び絶叫するあてな……
ですがいくらなんでも、そんな某モロ☆先生の名作まんまの展開などできるはずもありません!!
める子は、最悪電車に乗って地上に出ようと提案するものの、あてなはもうすっかりおびえ、スマホなしで電車の乗り換えなんて高度なことはできるのか?と腰が引けまくり……
スマホなしの私たちは原始人か!?とつっこむめる子でしたが、そこでそれならむしろ原始に帰ろうと思いつきます。
たまたま迷い込んだのであろう、一羽のハト。
そのハトの体内磁石を頼りに、地上に連れていってもらおうと考えたのです!!
……ふたりは、無事地上にたどり着きました。
うれしさとともによぎる、自分たちはハト以下の下等生物と言う虚しさ……
ですが今は、この生還を喜び、勝利を祝おうじゃありませんか。
次の冒険が始まるまで……!!

ハッピーエンドの雰囲気に浸り、二人はすっかりと忘れてしまっていたのです。
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約束の店で、ただただ待ちぼうけを喰らっている、一人の女性のことを……


というわけで、地下鉄を降りて…なお話を収録した本作。
広大なダンジョンと言える、都会の駅を舞台にしたあるあるを盛り込んだ子のエピソードの他にも、様々などうでもよくも面白いお話が収録されています!
新しい本棚を買って調子に乗っていたら壁との間に閉じ込められてしまう話、急に本格的なカレーが食べたくなってきて材料を買い込んだら急に面倒くささが襲い掛かってきたお話、液晶画面に保護フィルムを張るはずがだんだん脱線して行ってしまうお話、と言った日常のお話がたっぷりと用意!!
さらに、意外と少ない下ネタが盛り込まれた宇宙が舞台のSF、パラレルワールドとつながって三人娘がどんどん増えていってしまうお話と言った、異世界系のお話もばっちりです!!
そのお話、全14編!!
加えて雑誌の付録に描かれた1P漫画や、める子のバイト日誌(仮)、そして2周年記念で描かれたA-10先生と竹村雪秀先生のゲストコミックまで収録!!
カラー口絵に、カバー下本体の漫画など、おまけもこれでもかと用意され、それはもうたっぷりと楽しめる一冊に!!
める子たちのだめさ加減、かわいさ加減、そして縁山先生らしい独特のギャグをご堪能あれ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!