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今回紹介いたしますのはこちら。

「灼熱の卓球娘」第4巻 朝野やぐら先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、地区予選決勝に挑んでいるこよりたち雀が原中学卓球部。
シングルス1ではハナビが0-3で完敗を喫してしまいましたが、つづくシングルス2では接戦の末、3-2でほくとが勝利!
三戦目では部長のキルカと副部長のムネムネ先輩がダブルスに挑むのですが、敵となる燕女学園の歩ぬらと吹雪のタッグも相当な実力者で……!?


吹雪が鋭くつなぐと、ムネムネ先輩の返球が甘くなり、焔がそれを強打。
守備に長けたキルカはその強打を何とかしのげはするものの、何度もこのパターンが繰り返されればやはり防戦一方である雀が原が失点してしまう……
このままでは、ただでさえ現在4-8とリードされているキルカとムネムネ先輩は追い詰められていく一方で勝利。
何か反撃の糸口がつかめないと、このまま押され続けて負けてしまう……
あがりたちが焦りを感じている間にも、再び燕女学園が一点をとっていました。
4-9。
いよいよ厳しくなってきたところですが……キルカたちの目にはまだあきらめの色は見てとれません!
ですがキルカの抜群の切れを持っているカットを、吹雪は完全に見切ってしまっています。
難なく鋭い返球をして、ムネムネ先輩のミスショットを誘ってきて……
それを焔が強烈な一打で崩す!!
このままいけば私たちの勝利だ、と吹雪は勝利の青写真を描くのですが……おめおめと敗北を受け入れるキルカではありませんでした!!
焔のショットを、打ち返すキルカ。
ですがその返球は、今までのただしのぐだけの一打ではないのです!
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これが、反撃の狼煙。
勝利につながる一打だよ!!
そんな意思とともに打ち出された返球は、抜群のカットボール。
しかしそれは、今までと同じカットボールにしかみえません。
それは見切った、低く鋭く、返球するまで!!
吹雪は絶対の自信を持って打ち返すのですが……どうしたことでしょう。
打球は、ふわりと力なく浮き上がる返球になってしまっているではありませんか!
絶好のチャンスボールです。
行け、ムネムネ!!
キルカの言葉に答えるかのように、ムネムネ先輩は今までの鬱憤を晴らすかのような
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超強烈なスマッシュを叩き込むのでした!!

5-9。
点差ではまだまだ差がありますが、その一撃は場の空気を換えるには十分なものでした。
焔のスマッシュにも引けを取らない、いや、焔自身をして決定力だけなら自分以上だと認めざるを得ない力を持っていたそれによって、今までの敗色濃厚のムードは払拭されたのです!!
ですが不思議なのは、なぜその強打を許すミスショットが誘発されてしまったのか、と言うことです。
思わず吹雪は、丁寧に返球したのに何で浮き上がるの!?と尋ねてしまいました。
キルカと笑い、種を明かします。
ナックルカットだよ、と。
ナックルカットと言うのは、あまり回転をかけない無回転に近いカットのこと。
通常の下回転がかかったカットは返球すると球が下に沈んでしまうため、ラケットをやや上に向けて返球するとまっすぐ返すことができます。
無回転の玉は普通に返球すると球がまっすぐ返るため、ラケットを上に向けて返すと浮き上がってしまう……
そこだけ聞くと、ナックルカット単体ではあまり強いとは思えないところ。
ですが、切れたカットと混ぜて使えばどうでしょうか!?
激しい下回転に対応した返球をしようとすると、ボールは浮き上がり……!!
もちろんその効力を最大に発揮するには、ナックルカットと切れたカットを少しでも見分けづらくしなければしなければなりません。
キルカは、カットするときにボールの当たる位置を変えることで回転量を変える、と言う高度なテクニックを使っていました。
これによって、フォームは同じなのに回転量の違うカットが打ち出しているのです!!
スピーディーな攻防の中でそれを判別するのは不可能と言っていいでしょう。
さらにここで効果を上げているのが、キルカが序盤では切れたカット一辺倒で返してきていたこと。
ナックルカットが来るかもしれないとはわかっていても、序盤のカットを強く印象付けられてしまっている吹雪は、ラケットを上向きにした返球しかできず……
なすすべなくキルカの緩急のカットに翻弄され続け、形勢は変わっていくのです!!

気が付けば完全に流れは変わっていました。
キルカとムネムネ先輩のチームは第1ゲームを逆転で先取し、そのまま第2ゲームも勢いに乗って連取!!
そしてリーチをかけた第3ゲームも、10-5とまさに勝利に手をかけています!
完全に委縮してしまった吹雪を返球を、再びムネムネ先輩は力強く返球し……!!
勝負は決した、かに思えたその時です。
完全に決まったと誰もが思ったその一打を、焔が食らいついて、かろうじてながら返球したではありませんか!!
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あきらめるな吹雪!!
私がついてる!!
ボールが浮いたくらいなんだ、打ち返し続ければゲームは終わらない、だから弱気になるな、もっと私を頼れ!!
焔の魂の込められた執念の返球。
その一打で、この戦いの流れは再び変わるというのでしょうか!?
少なくとも、吹雪の折れかけていた心は……再び力を取り戻すことになるのです!!


というわけで、ダブルスの戦いも最高潮となる今巻。
今までは試合に勝ってはいるものの、今一つ作中で強いところを見せていなかったムネムネ先輩の真骨頂がこの戦いで披露されることとなりました!!
この戦いの中で、二人の出会いや絆が描かれ、その絆の強さも描写されることに。
二人の絆はある種の王道ながらやっぱり燃えるものがありますし、キルカのサポート力や攻めの守備と言う力もなかなかのものですが、やはりこの戦いの見どころはムネムネ先輩でしょう!!
今まで試合を省略されまくっていて、そのムネムネ先輩のムネムネばかりがクローズアップされていた彼女のフルパワー、いよいよそれが描写されるのです!!
ちなみに、そのムネムネ先輩のムネムネも今まで以上に暴れまくってますよ!!

そしてそのあとはシングルス3、あがりVSくまみが開幕!
過去因縁があるこの二人の戦いは、どんなものになっていくのか!?
萌え萌えのキャラたちの中にヤンデレ気味なキャラをぶち込んでくる朝野先生ですが、くまみもどうやらそっち方面?
気になるその試合の行方は……!!

さらに巻末には、アニメ放映中の12月に第5巻を発売するためのページ調整なのか、本作連載開始前に発表された原型の読み切り、「卓球☆だいありー」も収録!!
本作の第1話をなぞるような内容ではありますが、キャラの立ち位置が全然違っているのが面白いところだったり!?
こちらも見逃せない内容となっていますよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!






ところで、アニメ版の第1話、アニメオリジナルも入ってめちゃくちゃ丁寧にやってましたね……
原作で言えば30Pくらいしか進んでません!!
これで1クールやるということは、原作でカットされた
もず山戦の第1~第4試合もやってくれるかも!?と期待しちゃいます……!!