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今回紹介いたしますのはこちら。

「七つの大罪」第23巻 鈴木央先生 

講談社さんのマガジンKCより刊行です。



さて、十戒との激しい戦いの末、ついに倒れてしまったメリオダス。
世界は絶望に包まれ、希望は潰えた……かに見えたのですが、人々はまだ希望を捨て去ってはいませんでした。
メリオダスの帰りを持つ、エリザベスもまた……!


人類の最後の砦ともいえる、リオネス王国。
そこに、十戒の魔の手が迫っていました。
ギルサンダーたちがその猛攻を何とか迎え討とうとするのですが、なぜか彼らの体には力が入りません。
町中を破壊し、数多くの犠牲者を生み出し続ける十戒。
ギルサンダーは、今にも噛みつかんばかりの表情で十戒をにらみつけるのですが……
その十戒の先頭に立っているのは、メリオダスを殺めた十戒のリーダー格、「慈愛」のエスタロッサ。
彼の持つ「慈愛」の戒禁は、エスタロッサに憎悪の気持ちを持つものの闘う力を奪う、と言うものです。
どんなに立ち向かおうという意思があっても、剣を握ることはおろか、エスタロッサに向かって足を進めることすらできないギルサンダーたち……
かわいそうに、その苦しみから救ってやろう。
エスタロッサが静かに微笑み、その手を下そうとしたその瞬間のことです!
エスタロッサの前に一人の男が現れ、悠々と近寄っていくではありませんか!
なぜ戒禁聞いていない?
思わずそうつぶやいてしまったエスタロッサ以外の、十戒の他の面々も驚きを隠せない中、彼は落ち着き払った態度のままこう告げたのです。
当然のことです。
自分より弱いものに憎しみを抱くはずがないでしょう。
抱くのは、哀れみ。
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そんな自信に満ち満ちた男の言葉を聞いたエスタロッサは、傲慢だなと彼を評しました。
……そう、十戒を前にしてもなおその「傲慢」の罪は揺らがない……
彼は七つの大罪最強の男、「傲慢」のエスカノールです!!

エスカノールの力は、少し離れたところにいたフラウドリンやぜルドリスでもはっきりと感じ取ることができるほどに強大!
その力を感じ取ったエスタロッサは、エスカノールがガランを一蹴した人間だ、と確信します。
エスカノールはと言いますと、フラウドリンに憎悪を抱くな、自分自身の戒禁にかかっては戦いが楽しめない、と余裕の言葉をエスタロッサにかけてきて……!
お前案外いいやつだな、と笑うエスタロッサに、当然ですと微笑み返すエスカノール。
それが開始の合図となりました!!
すさまじいスピードのアッパーでエスカノールを殴り飛ばすエスタロッサ!
一瞬動きの止まるエスカノールの顔に、さらに打ち下ろすようなパンチを叩き込みました!!
そのとんでもない破壊力によって、エスカノールは岩盤を突き破りながら、地面に激突!!
エスタロッサはさらに蹴り上げてエスカノールを空高く蹴り上げるのです!!
あのすさまじい力を持つエスカノールでもかなわないのか、と焦るギルサンダー。
ですがそれはあまりにもエスカノールのことを知らなさすぎる発言です。
ゆっくりとエスカノールに歩み寄ってとどめを刺そうとしていたエスタロッサもまた、同じ。
彼は、その時になって初めて気が付きました。
頭上に、真っ赤に燃え盛る魔力の太陽がぎらついていることに!!
その一瞬の隙をつき、エスカノールの左フックがエスタロッサに襲い掛かります!!
が、それはリョウの腕でしっかりガードされてしまいました。
惜しい、と笑みを浮かべるエスタロッサ。
ですがその直後、エスタロッサは膝から崩れ落ち、地面に倒れてしまったではありませんか!
しっかりガードをしていたにもかかわらず、それでもなおダウンしてしまうほどの威力……!!
エスタロッサはそれでも、この手ごたえを待っていた、お前となら本気で遊べそうだ、と笑いながら武器を構えるのです!!
エスカノールもまた自らの武器を取り出し……おこがましい、と傲慢な言葉とともにすさまじい威力を秘めた一撃で攻撃、したのですが!!
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血を噴きだしたのは、エスカノールの体のほうでした!!
自分の体に傷がついたのが信じられない、とでもいいたいかのような表情で驚くエスカノール。
エスタロッサは、その攻撃の種を明かします。
これが俺の魔力、「全反撃(フルカウンター)」。
オレに向けたあらゆる物理的攻撃を倍以上に跳ね返す!!
メリオダスが得意とした魔力を跳ね返す「全反撃」と対をなすかのようなその能力。
恐るべき能力であることは間違いないのですが、エスカノールはむしろそれを聞いて納得しています。
道理で痛みを感じたはずだ、さすがは私だ、と自分自身をほめ出して……
そしてエスカノールはその傲慢さを一切かげらせることなく、宣言しました。
本気のあなたに敬意を表し、私も本気を出してあげますか。
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まずまともには死ねませんよ?


というわけで、メリオダスのいない世界で奮闘する一同を描く今巻。
メリオダスは死んでしまったわけですが、彼は主役ですから本当にこのまま退場するなどと言うことがあるはずもありません!
とはいえ、大きなダメージを受けて動かなくなってしまっていることは確かです。
そんな中で繰り広げられることとなる、エスカノールVSエスタロッサ。
十戒と七つの大罪の頂上決戦ともいえるこの戦いは、一体どのような展開となるのでしょうか!?
いまだその力の全容の見えない二人の戦いから目が離せません!!

そしてその他にも見どころは満載!
メリオダスのいない豚の帽子亭で、エリザベスはどうしているのか?
そしてそこに尋ねてくる意外すぎる人物とは?
眠っているメリオダスが出会う存在、明かされる七つの大罪の真実とは?
蒼天の六連星・デンゼルが披露する最後の手とは?
様々な出来事が目まぐるしく巻き起こっていく今巻も、終始盛り上がり通し!!
最後の瞬間まで驚かせてくれること間違いなしです!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!