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今回紹介いたしますのはこちら。

「VECTOR BALL(ベクターボール)」第2巻 雷句誠先生 

講談社さんのマガジンKCより刊行です。

さて、人の精神を乗っ取る謎の存在「思念体」の侵略をうけている学校にかよっているおかか。
そんな彼も、ベクターボールと呼ばれるパズルを解いたことにより、侵略を受けてしまいます。
ですが彼は同じ思念体でありながら思念体と戦っている新太によってたすけられました。
が、その流れでおかかと新太は思念体と戦うことに。
強大な力を持つ思念体を前に、新太は打ちのめされてしまうのですが……


絶体絶命と思われたその時、おかかにも超能力とでもいうべき力が発動しました。
まるで今まさに自分たちに襲い掛かってきている思念体のような人型が、まるであの幽かな波紋のように現れたのです!!
その人型、ヴェクターは、おかかの思うように自由自在に動いてくれます。
これなら自分もあの思念体に立ち向かうことができる、とばかりに笑うおかかは、早速思念体に向かってヴェクターを殴りかからせるのです!!
敵思念体はそれをパンチで迎え撃ちます。
ヴェクターと思念体の拳がぶつかり合うと……
おかかの腕にもすさまじい衝撃が走り、血が噴き出してしまいました!!
さらにそのヴェクターの拳が砕け、ふっとばされてしまうのです!!
どうもこのヴェクター、身体能力はおかか自身とほとんど変わりがないようです。
砕け散ってしまったその右こぶしはすでに再生を始めてはいるのですが……このままでは先ほどまでと同じ、敵思念体によって嬲り殺されてしまうことでしょう。
先ほどまでと同じように、新太は彼の持つ槍を生み出す力で戦いを再開。
そして今までと同じようにその攻撃は通じず、敵思念体の体に傷をつけるのが精いっぱいで……
新太は敵思念体に殴り飛ばされてしまうのです。
それでもなお戦おうとする新太。
力の差が2倍も3倍もあると笑う敵に対抗するには、槍は「その形のまま」ではだめだ、とおかかは強く思うのです。
その形ではなく、力を大きくする形にして槍を生み出す。
その形を新太に伝えられれば、それを作ることができれば!!
そんな彼の思いも知らず、いつもと同じ形の槍を作りだして投擲する新太。
その瞬間でした。
おかかとヴェクターが同時に、その形じゃないんだよ!と叫び

ヴェクターが槍の前に回り込んだのは!!
自らその槍を食らう気かと一同は戸惑いますが、そうではありません。
ヴェクターは自分の前に丸いゲートのようなものを作りだしたかと思うと、そのゲートの中に新太の作りだした槍を吸い込んでしまいました!
そしてヴェクターは猛烈な勢いで何かを計算し始め……吸い込んだ槍を、全く別の形に作り直していくではありませんか!!
できる、俺の思った通りの形に!!
おかかはそう言いながら再構成を続け、槍は瞬く間に
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中央に丸い穴の開いたL字型の金具とそれにつながる長い金属のパイプとジョイントが付いた、到底槍とは思えない形に変化します!
敵思念体は槍の形が変になっただけか、となめきって特に避けようともしなかったのですが、その考えは浅はかとしか言いようがありませんでした。
槍は中央の丸い穴の中に敵思念体を入れ、ねじのようなもので固定。
そしてその穴の中に、槍の先端をつきたてるのです。
体を固定して槍を刺したとしても、非力な力で押しても深い傷をつけられない、と笑う敵思念体。、
しかしおかかには絶対の自信があるようです。
槍の先端につながっているレバーの長さは5メートル、接合点から支点までの距離は1メートル。
この状態でレバーをお前のほうに押したら、押される力はどうなると思う?
その形はてこの原理を使った倍力機構。
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レバーを押す新太の力は5倍になり、お前の腹を突き破る!
敵思念体はそれを聞いてすぐ槍を破壊しようとしたものの、おかかの指示で新太が敵思念体の足を払い、地面に倒すことで阻止!
これで破壊を阻止するだけでなく、地面を背にすることによって力の逃げる場所を無くすことにも成功しました!!
渾身の力でレバーを押す新太……!!
すると槍の先端は敵思念体の装甲をめりめりと砕き……そして
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そのどてっぱらに大穴を穿つことに成功したのでした!!


というわけで、おかかがその力を発現させた今巻。
おかかはこの力を最大限生かすことのできる、素晴らしい計算能力を持っていまして。
これから新太の槍を様々な形に変え、これまた様々な力を持っている敵思念体に立ち向かっていく……と言う話になるのかと思われたのですが、この後思いもよらない展開を迎えることとなるのです!!

その驚愕の展開も非常に興味深く面白いものなのですが、今巻で明確になるおかかのポジションも気になるところ。
雷句先生の代表作である「ガッシュ」も、主人公が能力を持つもう一人の主人公のサポートに回る形のポジションでした。
が、本作はそれがもっと極端になっていまして、能力を持つほかの人物の力をより効率的な形に変えて戦う、と言うパートナー無くしては戦えないものになっています。
逆に言えば、パートナーが変わったり、複数いたりすれば無限の可能性が生み出されるということもいえるわけで。
物語的にも、バトルの経緯的にも予想不可能な展開が描かれていくことになるのです!!

さらにこの後女性を含む新キャラクターが複数登場。
その登場キャラによって第2巻にして物語が大きく動いていくことになり、ますます目の離せない展開に!!
女性キャラも本作のヒロイン的ポジションになるのか、気になるところですが……個人的には今回助けようとしていた松原さんも今後続投してほしかったりするんですが、どうでしょうか!!
ともかく雷句先生らしいアクの強いキャラクターたちの活躍にも注目ですよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!