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今回紹介いたしますのはこちら。

「ワールドトリガー」第16巻 葦原大介先生 

集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行です。

さて、ガロプラの襲撃を迎え討っているボーダー一同。
ガロプラも腕利きぞろいではありますが、ボーダーもアフトクラトルの大侵攻を退けるなど、その実力は言うまでもないわけで。
五分以上の戦いを繰り広げるなか、とうとうヒュースが動きだし……?


ヒュースは一人行動し、ガロプラの兵士であるレギンデッツに接触していました。
自分はエリン家のヒュースだと名乗り、母国まで帰還するために遠征艇まで案内しろ、と命じるヒュース。
ですがレギンデッツの中には、共にこの作戦にやってきたものに伝えられたある決まりごとがよぎっていました。
アフトクラトルの捕虜を発見した場合、救助・奪還の必要はない、邪魔であれば処理してしまってもいい。
そう告げられていた、アフトクラトルの捕虜が今まさに自分の前にいるのです!
思わず硬直してしまうレギンデッツですが、その沈黙を破ったのは彼でもヒュースでもありませんでした。
ひそかにヒュースをつけてきていた、陽太郎だったのです!!
ガロプラとボーダーとの戦いが決着しようとしているこの状況……
混乱に乗じてヒュースが逃げようとしていることを、陽太郎もわかっていたのでしょう。
なんだかんだこの世界で、ヒュースと一番仲良くしていたのは陽太郎です。
その陽太郎が引き留めれば、ヒュースの心も動くかもしれない……のでしょうか?
ヒュースもまた、陽太郎が自分を引き留めにやってきた、と考えていました。
ですが、陽太郎がこの場にやってきた理由は、彼が予想していたのとは全く違っていたのです!
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わすれもの。
そう言って陽太郎は、カバンからあるものを取り出してヒュースに渡してきます。
それは……ヒュースのトリガー、「蝶の楯(ランビリス)」だったのです!

陽太郎は少し前に、迅とこんな会話をしていました。
ヒュースがメガネ君の部隊に入ったらうれしいか?と。
そうなったら最高だ、ヒュースにはおれがいろいろしこみました、といつもの受け答えをする陽太郎に、今度はこう尋ねます。
じゃあ、自分の国に帰るって言ったら?
……陽太郎は顔を伏せてしばらく考え……答えます。
ヒュースが帰りたいっていうなら、帰らせてやりたい。
その答えを聞いても、迅は否定も肯定もせず、そうかともらしました。
そして陽太郎に、このランビリスを渡してきたのです。
ヒュースが帰るなら渡してやれ、と言う言葉とともに……

帰るならちゃんと帰るって言え!
陽太郎のそんな言葉に、ヒュースは悪かったと素直に謝罪。
そして、ありがとうと言う言葉とともにそのランビリスを受け取りました。
……どう動くべきか考えていたレギンデッツですが、その時ちょうど仲間から通信が入ります。
その通信で、船への機関を命ぜられたレギンデッツ。
ですがこのままおめおめと変えることなどできない、そもそも自分たちがこんな目に会うのは全部アフトクラトルの、こいつらのせいじゃないか、という気持ちがふつふつと沸き上がってくるのです。
レギンデッツは、ヒュースに告げます。
あんたを遠征艇に乗せるわけにはいかない。
今回の人ウニはいろいろ腑に落ちないことがあった。
見ればあんたはずいぶんミデン人と親そうだ、国を売ってミデンについたんじゃないのか?
その言葉を聞き、なんだと、とレギンデッツをにらみつけるヒュース。
彼の中には、依然揺らぐことのない愛国心が燃えているのですから、その言葉は聞き捨てならないのでしょう。
レギンデッツは、今この状況を見つめているこの世界の監視カメラがあることを確認したうえで、こう続けるのです。
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信用しろと言うなら、ミデンについていない証として、その子供を自分の手で捕まえて人質として連れて来い。
……ヒュースと陽太郎の間に、緊張が走ります……!

レギンデッツのその言葉の裏には、ある目論見が隠れていました。
今回の作戦は、この世界の遠征艇を壊す、と言う以外の目的がある、と言っていたガロプラ軍のリーダーたち。
その目的とは、襲われ、多くの人々がさらわれた憎い相手であるアフトクラトルに向いたこの世界の人間たちの目を、新たに襲撃してきたガロプラのほうへと向ける、というもの!
属国であるとはいえ、いいように扱われていい気分がするはずもありません。
何から何までアフトクラトルの思い通りになってたまるか、と考えたレギンデッツは、ここでアフトクラトルのヒュースが陽太郎ををさらうことによって、再びその目をアフトクラトルに向けてやろうとしたのです!!
断るといったらどうする、と言うヒュースに、断れば当然船には載せられない、とさらに追い打ちをかけるレギンデッツ。
なるほど、と言いながらトリガーの刃を作りだすヒュース……!
やる気か、と身構えるレギンデッツ。
そしてその様子を、少し離れた建物の屋上からうかがっている迅……
そんな中、ヒュースの視線に気が付いた陽太郎が、こく理と頷いた次の瞬間でした。
ヒュースの刃が
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陽太郎の腹部を突き抜けたのは!!


というわけで、ガロプラ編が完結する今巻。
戦局は終始五分以上と言った感じで、アフトクラトルの侵攻に比べれば大分余裕があったと言っていいこの戦い。
ですが、負けられないという部分ではアフトクラトルとの戦いと全く変わりません。
そんな土壇場の中で、ヒュースが見出した千載一遇のチャンス。
何が何でも自分の国に帰るという目的に、最も近づいたかに見えたのですが……
ここでヒュースが見せたとんでもない行動、その真意は!?
とんでもないどんでん返しの先に一旦の完結を見るこのガロプラ編ですが、まだ完全に彼らの脅威が去ったわけではなさそうです!!

そして物語は新展開へ。
物語は再び、遠征を目指してのランク戦が始まります。
壁にぶつかりつつあった修達の玉狛第二でしたが、木虎たちのアドバイスもあって新たな戦術を会得。
この新戦術で、再び快進撃を始めることができるのか……
こちらの戦いも見逃せません!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!