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今回紹介いたしますのはこちら。

「極!!男塾」第7巻 宮下あきら先生 

日本文芸社さんのニチブン・コミックスより刊行です。

さて、邪鬼の救出を成し遂げた男塾の面々。
ですが今度は、暁組、そしてボギーの前にば瑪羅門(バラモン)の家族が現れ……!?


バラモンに怪しいものを感じ、富士の裾野で開かれたバラモン大祭に潜入した獅子丸たち。
その大祭の壇上では、裏切者としてボギーが処刑されようとしていました。
なんでこんなところにボギーが居やがるんだ、と仰天する獅子丸たちですが、大勢の信者たちが詰めかけているここで騒ぎ立てるのは得策ではありません。
とりあえず事の成り行きを見守ることにしたのですが……そこで出てきたのは、ヨシダと呼ばれるバラモンの高僧でした。
ヨシダはおもむろに呪文を唱え始めます。
すると、どうしたことでしょうか。
たちどころにボギーの体は宙に浮き始め……富士山よりもはるか上空に飛んで行き、消えてしまったのです!!
獅子丸たちが助けに行く間もなく消えていってしまったボギー達。
目の前で起こった奇跡としか言いようのない出来事に、獅子丸たちも、詰めかけた信者たちも言葉を失ってしまうのです。
その中で一人、大祭の司会者は大盛り上がり。
これが脱会者の末路だ、次に行くぜ!とノリノリだったのですが、それを抑えたのはほかならぬヨシダでした。
まだ終わってはいない。
ヨシダのその声とともに、空高くから何やら猛烈な回転音が聞こえてきます。
「それ」は、その音をとどろかせ、まっすぐにステージに降り立ってきました!!
正体は……
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王大人!!
王大人が空中でボギーを救いだし、そのまま舞台上に舞い降りたのです!!

王がやってきたのは、江田島塾長の要請を受けてのことのようです。
男塾最高顧問にして、あらゆる奥儀を極めた中国拳法の達人。
おそらく江田島塾長に次ぐ実力を持つ王がやってきたのならば、獅子丸たちの出番が回ってくることもないでしょう……!
ですが、ヨシダもただものではないようで、今王がこの場に舞い降りるために使った、錫杖を回転させてヘリコプターのように自在に空を舞う技を秘奥儀「降龍天臨霹」であると見破ったあげく、ひるまずに王の目的を問うてきたのです!
王は知れたこと、と「バラモンの家族」を消滅させ、三十万の信者を覚醒させることが目的だと言ってのけます。
目の前で自分の参加する教団を消滅させるとまで言われては、ヨシダももちろん黙ってはいません!
呪文を唱え、手にしていた刀を天に掲げたかと思うと、なんとヨシダは筋骨隆々の若者へと変身して見せたのでした!
バラモン超奥儀、「暗知叡神(アンチエイジン)」……!
肉体年齢を自在に操れる、と言う妙技を使い、王に襲い掛かってきたのでした!!

若返ったヨシダの連続攻撃を、いともたやすく錫杖で受け流す王。
受け流しつつ、この技は肉体年齢を操ったというようなものではなく、成長ホルモンを分泌させて見かけだけ若くなっただけだ、と看破しちゃいました。
貴様はわしの敵ではない、と余裕の王、相手の攻撃を避けるだけでなく、錫杖で頭を軽く小突いて飛び越えるというおちょくるような技まで見せてきました。
怒り狂うヨシダでしたが……実はその技、おちょくるためだけのものではありません。
直後、ヨシダの体に異変が!!
見る間に縮んでいき……ヨシダの体は、なんと赤ちゃんのそれになってしまったのです!!
なんと王、相手の技を逆手に取り、脳に刺激を与えることで成長ホルモンをさらに大量に放出させたのだとか!!
……成長ホルモンってそう言うものなのか?というつっこみはさておきまして、王、さすがの貫禄で圧勝を収めて見せました!!
そしてここからは王のオンステージ。
30万人の信者を前にして、大演説をぶったのです!!
聞け、これよりワシは誠の奇蹟を起こす!
これを見れば貴様らも目を覚ますはずじゃ!
その奇蹟とは、眼前にある富士の山を大噴火させる事!!
……確かにそんなことを人間一人の手で起こして見せれば、それはもう奇蹟と言うほかないでしょう。
その大言を聞き、さすがのバラモン三兄弟も唖然とするほかありません。
バカな、そんなの不可能だ。
もし出来たら、バラモンを脱会してもいい……
そんな声がささやかれる中、王は気合のこもった早九字を唱え……
爆!と言う絶叫とともに念を発した直後!!
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本当に富士山が噴火しちゃったじゃありませんか!!
……普通に考えれば、これは幻術かなにかでしょう。
いやそれも普通じゃありませんけど、とにかく念力で富士山を爆発させるよりは、漫画的には普通です!
が、目の前で起こったことはあまりにもリアルで……
幻術なら怖くない、と笑っていたヨシダに至っては、飛んできた大岩に潰されて潰されちゃいました!!
何にせよ王がただものではない強さを持っている、と言うことはバラモン三兄弟にもよくわかった様子。
これが現実甲斐中、おのれの腕で確かめるがよい。
そう錫杖を突き付ける王に……
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貴様のような男と戦える日を夢見ていた、とバラモン三兄弟の末弟、龍が立ち上がったのでした!!


というわけで、バラモンの家族と言ういろいろな意味で驚きのキャラクター登場に続き、王まで戦列に参加してしまった今巻。
今まで宮下先生作品ががんがん登場しては仲間になったり共闘したりしてきた本作ですが、今回登場のバラモンの家族はまさかの敵として登場!
しかも相手は塾長並みの強さを持つ王なのですから、その命はもう風前の灯火のような……!?
この戦い、どうなってしまうのか!
言うまでもなく必見です!!

そしてその後、このシリーズを見てまだまだ続きそうだと思った読者の予想を裏切る超急展開が待ち構えております!!
ぶっちゃけてしまえば、まさかのこの場にラスボスと目されていたスサノヲがやってきちゃうのです!!
だしぬけにやって来たラスボス、しかも戦いに挑むのは屈指の人気キャラで、壮絶な勝率を歩行あの人で……!?
「伊達」「紅」「邪鬼」「明石」と、こんなにガンガンスピンオフが始まっているなかでまさかの本編最終章が完結しちゃうのか!?
スサノヲの強さとともに、謎のドキドキ感が襲う本作から目が離せません!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!