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今回紹介いたしますのはこちら。

「魔法少女・オブ・ジ・エンド」第13巻 佐藤健太郎先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。



さて、運命のあの瞬間に戻り、最後の決戦が始まった前巻。
姫路に奇襲をかけ、その奇襲は見事成功したものの、とどめを刺すには至りませんで。
仕切り直そうと未来へ向かうワームホールへ向かって行く姫路を、逃がすまいとするのですが……!?


ワームホールに消えていこうとしていた姫路。
ですがそこに、思いもよらない妨害が入ったのです。
それは今まで動向を静観しながらも、姫路を倒そうとしていた謎の仮面の女と小さな子供。
その仮面の女は、未来の鞘野なのですが……姫路に襲い掛かったのは、その未来の鞘野ではなく、一緒に行動していた子供のほうでした。
その子供は、姫路と同じ「弥」と呼ばれています。
自分と同じ名前の、そう言えば自分とどこか似ている容姿を持つ子供に襲い掛かられた姫路は、さすがに驚きを隠せないようです。
しかもその弥は、姫路と同じような魔女の力を使うことができるようで。
ワームホールに向かっていた姫路を思い切り吹き飛ばし、近くのビルの中に叩き込んだ弥。
この状況に理解の及ばない姫路は、弥にお前は何者なんだと尋ねるのですが、もちろんそんな質問に答えてやる義理などありません。
さぁ~ねぇ~、とすっとぼけながら姫路に更なる攻撃を叩き込むのでした。
地面にたたきつけられた姫路は、息も絶え絶えに。
そうなりながらも、姫路はこの「弥」の正体におおよその検討が付いたようです。
そんな姫路の体の上に、弥がものすごい勢いで落下!!
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痛烈な一撃を受けた姫路は完全にダウン。
その体の上に仁王立ちになった弥は、任務完了かな、と笑うのですが……


未来の世界で知り合いである殿ヶ谷と鞘野は、お互いの状況を確認し合っていました。
お互いこの時代にいるのは、言うまでもなく姫路の野望を止めるため。
ですが何より気になるのは、殿ヶ谷の理解の外にいるあの子供でしょう。
なにせあの子供の名前は黒幕であった姫路と同じ。
関係性がないと考える方が難しいところですが……鞘野は、今までこの崩壊を止めようとはしていたものの、黒幕が誰かまではわかっていなかったようで。
あの「姫路弥」が黒幕だと知るとやはり彼女も衝撃を受けたようで……鞘野はあの子供のことを語り始めるのです。

魔法少女騒動を巻き起こした元凶だった、真壁にとらえられてしまっていた鞘野は、彼の実験の餌食にされようとしていました。
鎖で体を拘束され、目隠しにさるぐつわをかまされてしまっていた鞘野なのですが……その耳に、声が聞こえてきたのです。
いや、声が聞こえてきたというと少し違うのかもしれません。
私は弥、パパに作られた失敗作。
……そんな声と、文章が、直接鞘野の頭の中に流れ込んできたのです!!
そしてその言葉は、さらにこう続けてきました。
許せない。
これが最後の魔力、君の体に入るから、もう一度私を生み出して。
その言葉を言い終えた直後、真壁に殺処分されてしまった……最初の女性型「姫路弥」の切断され転がっていた首が、光を放ったのです!!
そして生首は光に変化し、鞘野の口の中へと吸い込まれていったのでした!!

その後、鞘野は真壁によって数々の改造や洗脳を施されてしまいました。
ですが体の中に入った弥のおかげなのか、鞘野の意識は依然通り保たれたまま。
これは敵の実態をつかむチャンスかもしれないと感じた鞘野は、従うふりをして様子をうかがったのです。
そんな中で、自分の体の中を調べることも怠りません。
脳の中を調べてみたところ、そこには鞘野のものではない何かの細胞が存在していることに気が付きます。
もう一度私を生み出して、と言うあの声に従ってみますと、その細胞は急激に成長を遂げ……
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あの小さな少女が誕生したのです!!
が、その少女は生まれ変わったためなのか、魔力を一度使い果たしたためなのか、過去の記憶の一切を失ってしまっていました。
鞘野は彼女に弥と改めて命名したのですが……弥の中にはまだあの魔女の力が残っていたようで。
凶暴なクマですらも、豆腐を崩すかのように簡単に仕留めてしまうその力あ、鞘野を恐怖させるのです。
しかしその性格は純真な少女そのものな上、鞘野の言うことをきちんと聞いてくれる素直なもの。
真壁の企む計画の阻止のための大きな武器になると考えた鞘野は、極秘裏に弥を育て上げ……この決行の時を迎えた、というわけです!

初代姫路弥の生まれ変わり。
その出自を聞けば、彼女が異常な強さを持っていることも納得がいくというものです。
ですが、そう簡単に姫路の野望をくじくことはできません。
なぜなら姫路には、協力極まりない協力者がいるのですから!!
毛一句に狂いが生じた、我々には向かおうとしているものが複数いるのか。
裏切り者は我々の計画には必要ない。
そう言いながら……弥の前に
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パペットマスターが現れたのでした!!


というわけで、最終決戦が繰り広げられていく今巻。
姫路を倒せばこの魔法少女パニックはすべて終息するはず。
世界の命運をかけた戦いは、当然激戦となるのです!!
姫路をあと一歩のところまで追い込んだわけですが、まだ姫路にはあらゆる魔法少女の魔法を使うことのできるパペットマスターが付いているわけで。
弥と言えども簡単に倒せる相手ではないパペットマスター、果たしてその戦いの行方は!?

さらに児上たちも厳しい戦いを強いられることとなります。
オルタナティブマジカルが付いているとはいえ、相手の魔法少女はものすごい数控えています。
猛烈に押し寄せている魔法少女たちの攻撃を逃れつつ、姫路を倒すことはできるのか!?
現在、そして未来をも巻き込んだ最終決戦は、さらに混沌と、そして猛烈にうねるのです!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!