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今回紹介いたしますのはこちら。

「不良のはらわた YANKEE OF THE DEAD」第2巻 今村KSK先生 

秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスより刊行です。


さて、日本最強最悪の高校、ロメロのてっぺんに立とうともくろむ男、ガチ。
底抜けにバカではあるものの、その実力は本物のガチ、ロメロに旋風を巻き起こす、かと思われたのですが、そんな矢先、もっととんでもない旋風が巻き起こってしまったのです。
ロメロの中で、ゾンビ化した生徒たちが増えつつある……?
ですがおつむのほうもぶっ飛んでいるロメロの生徒たち、ほとんどゾンビ化した生徒を「タフなやつ」としか認識せず!?


ガチは、始まったばかりの学園生活で(ある程度)仲良くなったシキ、その妹の凜花、シキ派の生徒二人、そしてこのメンバーで唯一ゾンビパニックを認識しているパンチョとともに、シキのアジトへと向かいます。
シキのアジトは保健室の隣の部屋。
中に入ってみればなかなか広く、アジトと言うだけあって食べ物や飲み物、男子高校生の欲望を発散させるムフフな本などをばっちり取り揃えてある様子。
とりあえずしばらくは大丈夫そうだ、と安心して腰を落ち着けたところで、ロメロの今の状況を整理することになりました。
ゾンビパニックが起こった時に、ロメロの唯一の外界とのつながりである橋が落とされたのですが……
半年前に橋が落ちた時は、食料の奪い合いをきっかけに学校中で大乱闘になったとか。
その戦いの中で、目立つ活躍をしたのがBIG4と呼ばれる勢力。
シキもそのBIG4に食い込んでいるのですが、その中でひときわ輝いているのが「ロメロの英雄」の異名を取る真栄城白。
その真栄城一派は側近たちも相当な実力を持っているそうで、その側近はBIG4に匹敵する力を持っているとかいないとか。
シキ派のメンバーをして、真栄城一派は現状ロメロの実質的な頂点だと言い切るほどの勢力なのです。
ほかのBIG4は、上昇志向の強い不良らしい不良だという碧月幸介、そして自分のチームに「筋肉主義(ハイマッチョ)」と名付けるほどの筋肉マニアだと言う梅澤蒼一郎、通称キングソー、と言う個性派ぞろい。
ちなみに個人の力ですと、第1巻でガチがぶっ飛ばした番場もそこに食い込んでくるのだとか。
シキ派は正直戦力不足が否めないのですが、ガチが加わってくれれば非常に心強い所。
さらに保健室に担ぎ込まれた藤沢が治って戻ってくればより盤石だ……と言うことで、隣の保健室に向かうのでした。
まぁゾンビ化した人物が保健室で治るとは思えませんが。

保健室に行くと、マチコ先生がメロンメロンになっておりました。
ロメロに配属されるだけあって、アレな薬を使ってあっちの世界によく行ってしまうどうしようもない教師のご様子。
シキがマチコ先生の胸を思い切り揉み次第てたたき起こし、状況を尋ねようとしますと、そこに番場がやってきました。
どうやら番場、マチコ先生に惚れてるようでして、シキの行動にぶち切れ!!
そして、勝手に興奮して鼻血を吹いて倒れてしまうのでした。
……で、問題は藤沢の状態です。
心なしか、ガチにぶち抜かれたお腹の穴が小さくなっているような気がしますが……
首だけになって、その脳天も凹の字にへこんでしまうという状態でもまだ動いている通称ブルブルヘッドの異常さのほうが目につきます。
パンチョからすればゾンビ化だ、ととっくに結論は出ているのですが、シキは大見得を切ってこの状況の答えが出ている、と言い切りました。
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これは要するに、「ドッキリ」だ。
このくらいで俺はびっくりしねえ!
……ほかのBIG4がドッキリを仕掛けてきていて、驚いた好きに攻撃しようとしている、と判断していたのです……
あまりにもポンコツな答えにげんなりするパンチョですが、そこで彼以外の人物のつっこみがようやく入ったのです!
ドッキリなんかじゃないわよ。
そう告げたのは、ようやくこっちに戻ってきたマチコ先生でした。
彼女は、ブルブルヘッドや藤沢を指してこう言います。
まるでゾンビ、でも映画などで見かけるゾンビとは少し違う性質もあるわ。
この子たちは何と言うか、すごく生きてるのよ。
マチコ先生が言うには、一つ一つの細胞が異常に活発に動いている、の打とのこと。
ブルブルヘッドをそっと彼の体の頸の切り口のほうに近づけてみますと、なんと
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各部の肉同士が蠢いてくっつこうとするではありませんか!!!
この発見を見て、スゴくない!?とはしゃぐマチコ先生。
ですが、結局治療法はわからないとなると、シキは自分のアレさ加減を棚に上げ、使えない巨乳だ、乳の栄養を頭に遅れと暴言を吐くのでした……

ところで、かまれてもゾンビ化しない人物も少なからずいるのはなぜなのでしょう。
それこそ映画のように抗体があるというやつなのでしょうが、マチコ先生はすでにその後退のある人物についての仮説を立てていました。
彼女はまるまる1ページ使っての顔のアップで、こう言います。
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童貞は感染しない!!
……童貞は感染しない!!
………2回言うほど大事なことのようですが……所戦はダメダメ保健教諭の勝手な仮説、ちょっと信じるには根拠が足りないような気がします……
が、なにせこの学校はロメロです。
瞬く間にそのうわさは拡がり……そして、その噂がとんでもない事態を引き起こすことになってしまうのでした!!



というわけで、ようやくゾンビパニックが起こっていることがロメロ性に認識されることになった今巻。
ですが、そんな状態だということがわかってもロメロの不良たちの話題は結局ロメロのトップを狙うということだったり。
協力してゾンビパニックを乗り切ろう!とはならず、BIG4と、そのBIG4に並び立つ猛者たちのケンカは続行されるのです!!
その台風の目となるのが、喧嘩においては絶対最強の郷田ジローラモ、通称ゴジラ!!
もはや怪獣レベルの強さを持つゴジラを相手にして、ガチたちはこの高校のてっぺんに立てるのでしょうかっ!?

そしてそんな状況でも、なんだかんだとゾンビをめぐる事件のほうも展開していきます。
このゾンビとはちょっと違う、超生きているゾンビの発生源はどこなのか?
一体何が起きてこうなってしまったのか?
全ての謎が明かされるということはまだありませんが、だんだんとその謎の概要が明らかになっていきます!!
そしてあれぞろいなロメロ生の中にも、何かを知っているものもいるようで。
物語はあくまでゾンビパニックヤンキーバカ漫画ですが、ただのギャグでは終わらない物語もちゃんと楽しめるのです!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!