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今回は特別企画としまして、2016年に単行本が発行された作品の中で、個人的にもっと評価されてほしい作品……簡単に言いますとオススメの作品を5作紹介したいと思います。
ベスト5的な企画ではありますが、順序をランキングではなくタイトルのアイウエオ順で並べておりますので、ご理解のほどよろしくお願いします!!




NKJK  双葉社 アクションコミックス 吉沢緑時先生 全2巻

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全2巻と短い作品ではありますが、完璧と言っていいほどまとまった作品です。
重病の親友を助けるため、ギャグのギの字も知らないお嬢様が手探り状態からわらw施用と頑張っていく、と言うお話。
そのお話の内容上、ギャグはふんだんに盛り込まれているのですが、同時に命にかかわる重病人を相手にギャグをする、という笑っていいのか迷う場面も多数みられるのです。
吉沢先生が今まで培ってきたとぼけた雰囲気のギャグと、「やまちち」などで見られたドキリとするシリアスな展開。
その二つを高いレベルで合わせた、吉沢先生の集大成と言ってしまってもいいほどの傑作となっています!!
1・2巻とも、後半の畳みかけは特にものすごいもの!
泣きと笑い、どちらも両立させた、と言うよりも、その両方ががっちりと組み合った素晴らしいストーリーをぜひ堪能してください!!



ゴールデンゴールド  講談社 モーニングKC 堀尾省太先生 16年6月第1巻刊行02

「刻刻」の堀尾先生の新作です。
まだこの記事を書いている段階では第1巻しか刊行されていないのですが、なんといいますかその第1巻の時点でものすごく気になる展開を見せてくれるのがさすがとしか言いようがありません!
前作では出から異世界に入っていく展開でしたが、今回の作品ではひょんなことから紛れ込んだモノが、日常を徐々に徐々に侵食していくというじっくり展開に。
ですがじっくりと言っても展開がスローなわけではありません。
状況は着々と進み、事態はより薄気味悪く、恐ろしくなっていきます!
そして絶妙な場面で2巻に続くというこの、引きの強さと言ったらもう……!
更にその恐ろしさを、堀尾先生の丁寧に描きこまれた絵柄から生まれる不気味な存在がより増幅!!
前作ではおじ様たちがメインだった登場人物も、本作では女子中学生を主役に据えてよりキャッチーになっているというのもポイント……かもしれません!



灼熱の卓球娘  集英社 ジャンプコミックス 朝野やぐら先生 1~5巻03

16年の冬にアニメ化もされた、卓球漫画。
表紙なんかのパッと見のビジュアル面は萌えを全面に押し出したものに見えることかと思います。
確かに萌えを意識したかわいらしい女性キャラクターたちがキャッキャウフフする、そっち方面の色合いが濃いことは間違いありません。
が、本作はその萌えキャラたちが、本格的なスポーツ漫画をするというのが最大のポイント!
努力、友情、勝利と言うさながら一昔前のジャンプ漫画のような展開が繰り広げられ、試合シーンも二転三転する手に汗握るものばかり!!
各キャラクターもきちんと掘り下げられ、得意な戦法や、その戦法にたどり着くまでのドラマなどもしっかり描写。
スポ根物を萌えキャラで、という朝野先生のねらいがバッチリはまった力作です!!
ちなみにアニメ版は、原作では省かれてしまっていた試合なんかをアニメオリジナルで保管した上、オープニングに工夫がされてたり、作画も気合の入ったものだったりとこちらも負けずに素晴らしい出来。
朝野先生自身がコミックスの部数が少ないとおっしゃられておりましたが、円盤のほうの売り上げもあまり振るいませんで……
配信などでお安く見れるところもあるかと思いますので、是非とも合わせて楽しんでいただきたいところです!!



スメラギドレッサーズ 秋田書店 少年チャンピオン・コミックス 松本豊先生 全4巻04

残念ながら全4巻で打ち切られてしまった、変身ヒロインアクション。
第1巻の7割くらいまでは、お色気重視のコメディかと思われておりましたが、その後はコミカルな要素やお色気もある、本格バトルアクションへと変貌していきます!!
続々と登場する仲間や敵はいずれも個性派ばかり!
その個性的なキャラクターが繰り広げるバトルも、様々なギミックが用意された、サキの読めないものばかりとなっているのです!
さらに素晴らしいのが、しっかりと考えられたストーリーだというのがうかがえる、各所にちりばめられて伏線!!
3巻のメインとなっているゆめまりあ編の伏線なんかはもう……!
バトルと並ぶくらい熱いキメ台詞の数々もしびれるものばかりで、引き込まれること必至です!!
惜しむらくはやはり打ち切りとなってしまったこと。
松本先生、今後の展開もばっちり考えてあったんだろうなぁ、と感じさせてくれる最終回は、いろいろな意味で泣けてきます……!



ヨルとネル 秋田書店 ヤングチャンピオン・コミックス 施川ユウキ先生 全1巻05

「バーナード嬢曰く。」がまさかの(失礼!)アニメ化を果たした施川先生の最新4コマです。
施川先生の原点と言えば4コマ漫画なわけで、そのクオリティは折り紙付き。
施川先生らしい切れのいいネームで紡ぎ出されるシニカルなやり取りは思わずクスリときてしまうものばかり。
そこにじんわりくる感動的な要素も混ぜこんでくるのはもうさすがと言うほかありません!
さらに本作は主人公がこびとの子供二人と言う少し特殊なシチュエーションが用意されているという特徴があります。
こびとならではのネタをふんだんに盛り込むとともに、なぜこの二人はこびととして生きていて、何を目的にしていて、どういう状況に置かれているのか、と言う大きな物語の軸が用意されているのです!
最初は施川先生らしいのんびりとした雰囲気を持ったほのぼの風味の作品……と思わせておいて、ところどころに「おや?」と思わせる仕掛けを混ぜこむという立ち上がり。
そこから徐々に物語に影が差し込み始め、終盤ではあまりにもショッキングな現実と、いろいろと胸の中によぎるラストシーンへの急展開が待ち構えているのです!!
特にラストシーンに入るきっかけとなるある場面では、先生の作品としては珍しい演出も用意されていまして、より衝撃的に!
先生のファンでなくとも引き込まれる、先生のファンならばより驚くその演出も必見なのです!!





というわけで、2016年発行のもっと売れてほしかった、知名度が上がってほしかった漫画5作をピックアップさせていただきました。
それぞれ毛色の違う作品、ちょっと癖の強いものなんかもありますが、どれもとても楽しませていただいた作品ばかりです!
もしご興味などがわきましたら、是非ともお手に取ってみてくださいませ……!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!