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今回紹介いたしますのはこちら。

「はぐれアイドル地獄変」第4巻 高遠るい先生 

日本文芸社さんのニチブン・コミックスより刊行です。


さて、なんだかんだとスターダムを駆け上がりつつある海空。
頭脳派のアキラとロリ体系大食いキャラのべる子との三人で結成したユニット、日本KGBもブレイクし、テレビタレントとしての地位を着々とアップさせていきます。
ですがやはりと言いますかなんといいますか、芸能界での光が強まっていくと、闇もどんどんと大きくなってきまして、トラブルに巻き込まれるのも日常茶飯事に。
今巻ではどんなトラブルが巻き起こるのでしょうか……


後楽園ホールでは、ボクシングの三大世界タイトルマッチが行われる一大イベントが催されていました。
そこに、日本KGBの三人をはじめとしたスペースウルフの女性タレント陣がラウンドガールとして参加していました。
その中で特に目を引くのは、やはり海空です。
空手着で入場し、ボクシングのイベントで空手の試割りを見せる海空なのですが、格闘技のファンであればあるほど、その試割りがとんでもないものであることがわかってしまうのですから。
屈強な男がしっかりと持った板を割るのではなく、
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非力なアイドルが片手で持っただけの角材を、拳で「切って」しまう……!!
あまりの凄技に、会場は一瞬静まり返り……そして大喝采に!!
その歓声を受け、海空は第1試合で行われる女子ボクシング王座戦に出場する、今宮エビスに大きな声援を送ってくれるようにお願いするのでした。

エビスと海空は、少し前にアスリートを応援する番組企画で知り合った中です。
15歳の若さにしてプロボクサーになり、世界戦に挑むエビス。
まじめな努力家で、海空と同じような母子家庭で4人兄弟の長女と言う環境で暮らす彼女を知れば知るほど、海空はどうしても入れ込んでしまうわけです。
そんな彼女が対戦する相手は、ライラ・メンデスという30歳のキューバ系アメリカ人。
三団体統一王座を三階級で獲得したという名実ともに怪物と呼ばれる彼女、おととしに妊娠と結婚を発表して表舞台から消えたものの、双子を出産したのち早速復帰!!
その復帰戦の相手として白羽の矢が立ったのが、エビスだったというわけです。
エビスにとっては憧れの目標であったライラが、復帰戦の相手に自分を選んでくれた。
エビスはそのうれしさに打ち震えながら、この戦いに挑んでいたのです。

試合直前、会場の様子をモニターで見ていたライラ。
そのモニターの中では、ちょうど海空が試割りをしているところです。
そろそろ出番だとセコンドに声をかけられるライらですが……ライラは、もう少し待って、と返答。
双子の赤ちゃんにおっぱいをあげている最中だったのです。
しっかり飲ませてからいかないと、試合中に重くて仕方ないわ。
そう語るライラからは、緊張のカケラすらも感じられないのでした。

リングの上で向き合う二人。
会場は大盛り上がり、海空たちも固唾をのんでその様子を見守ります。
エビスが勝てば、世界での知名度は一気に上昇、ギャラも跳ね上がることでしょう。
目指せラスベガス!と心の中で応援の言葉を投げかけ、視線を集中させるのですが……
ゴングが鳴る前、ライラはエビスよりもむしろ海空のほうを見ているような……?
しかもその海空への視線は、ゴングが鳴ってもなお注がれるのです。
目の前でそんなことをされてしまっては、憧れの相手とはいえエビスもいい気分がするはずもなく。
子供だと思ってなめているのか、それとも作戦か?
こっちを向け、と定石通りのけん制、左のジャブを放ちます。
そのパンチは、ライラの顔面にさく裂します。
いや……確かにあたりはしたのですが、ライラは首をひねってそのパンチを受け流し、ダメージを無効化。
それどころか
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すさまじいスピードの左を顔面に叩き込んだではありませんか!!
安全圏から放った、左ジャブ。
右手でしっかり顎をガードしていて、教科書に書いてあるような完璧な長い戦いの始まりを告げる一発であったはずでした。
その一撃に、全力の一撃をあわされ……
戦いは、わずか1ラウンド5秒で決着してしまったのです……
激勝を収めたライラですが、エビスがノックダウンした後で自分の攻撃がきれいに決まったことに気が付いたようです。
ソーリーガール、あなたに興味なくなってしまったの。
さらりとそう言ってのけるライラ。
では彼女が今興味を持っている存在とは誰なのでしょうか……?
勝負が早すぎる、テレビ局が困るぞと漏らすセコンド。
そしてざわつく会場。
そんなもろもろの反応を見て、ライラはその興味を持つ相手に声をかけるのです。
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そこのカラテマスター、上がっておいでよ、遊びましょう。
ライラが手招きしたのは……そう、海空だったのです!!



というわけで、思いもよらぬ相手に対戦を求められてしまう今巻。
試割りを見た時点で、ライラの興味は海空に映っていたということのようですが……いきなりリングに上がって来いと言われても、テレビも入っているような状況でそんなことができるでしょうか。
海空はもろもろの状況を考えてやる気はないようなのですが、だからと言ってライラに怒りを感じていないわけではないのです。
確かに実力差は歴然だったかもしれません。
ですが、ライラを目標に努力してここまでたどり着いたエビスを前にして、そのエビスとまともに向き合いもしないという失礼が許されるでしょうか!?
内心かなり起こっている海空と、執拗に挑発を繰り返すライラ。
まさかのバトルが勃発してしまうのでしょうか!?

この第4巻はその他にも見どころの多い内容となっています。
ある事件によって、海空はちょっとした権力者に恨みを買うことになってしまうのですが、その相手の放つ刺客が凄腕の日本刀の使い手と言うとんでもない相手なのです!!
一発食らえば即死亡、悪くても致命的なけがを負ってしまう真剣相手の戦い……!
そんなとんでもないバトルも楽しむことができるのです!!

さらにそんなバイオレンスなバトルの他、このライラとの対峙を一つのきっかけにして巨大なプロジェクトが動きだしたりも!
さらにさらに予想だにしなかった方向から海空を狙う妖しい存在も顔をのぞかせ初めまして、事態はどんどんと大きく、厄介で、よりバイオレンスなものになっていく予感が……!!
なんだか一層「海空・ザ・ミッション」な空気が流れ始めてきた本作、エロスもバイオレンスもアクションも加速していくことでしょう!!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!