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今回紹介いたしますのはこちら。

「男塾外伝 赤石剛次」第1巻 竹添裕史先生 

日本文芸社さんのニチブンコミックスより刊行です。

竹添先生は11年に少年画報社さんのヤングキング増刊でデビューした漫画家さんです。
その後イラストの仕事の他、徳間書店さんでバスケット漫画、竹書房さんで麻雀漫画を描くなど、様々な雑誌で活躍されました。
そして16年より、男塾関係の作品でガンガン攻めている日本文芸社さんの、男塾4作目のスピンオフとなる本作を連載し始めたのです。

本作は男塾2号生で断トツの人気と実力を誇る(ほかの二号生がアレすぎるだけと言う説もありますが!)赤石剛次を主役に据えた作品です。
「伊達」は退学後、「邪鬼」は入塾前という空白の期間を産めるような内容となっていましたが、果たして赤石は……?



2月26日。
雪の校庭が、一号生の鮮血で血の海と化す凄惨な事件が起こりました。
その血の海のただ中で、折れた刀を持った男がつぶやきます。
この刀も俺の力にかなわぬか。
……その男の名は、赤石剛次。
この事件、通称二・二六事件によって、彼は男塾の無期限停学を命じられることとなります。
ですが赤石はそれを好機と見ているようです。
これまで古今東西ありとあらゆる名刀を試してきた赤石。
ですがそのどれも、赤石剛次の、一文字流の力に耐え得るものではなかったのです。

自分に見合う刀を求めるたびに出た赤石がたどり着いたのは、斬岩寺なる寺でした。
天候が崩れ吹雪始めてきたため、そこで暖を取らせてもらうことに。
その時斬岩寺の中では、多くの修行僧が剣術の訓練を行っていたのですが……修行僧の一人が異様な気配に気が付きます。
それも納得、なんと赤石剛次、
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固く閉ざされた鋼鉄の門扉を切り刻んでしまったのです!!
赤石の求める「暖」とは、剣の道を究めるという斬岩寺の強者と手合わせをすることでして。
挑発の意味も込めてこんな無礼な訪問をしたということでしょう!!
当然修行僧たちは激怒。
一頭のもとに切り捨てんと背後から切りかかったのですが、赤石は振り返りもしないうえ、たった指日本でその刀を知ら葉撮りして見せたではありませんか!!
それだけでとんでもない実力がうかがえます。
そこへ斬岩寺の老師が現れ、赤石の目的を訪ねてきました。
赤石の目的はただ一つ。
この寺に受け継がれる伝説の秘宝、斬岩剣をいただくこと!!
この世に切れぬものなしと謳われる斬岩剣が、自分の力にかなうかどうか確かめさせてもらう。
そんな何から何まで無礼千万な赤石の物言いを聞くと、老師は高笑いを始めます。
そして一転して形相を変え、ならば「氷塔白拳願」に挑戦するかと問いかけてきたのです!
なんでもその試練は、万年雪に閉ざされた霊峰「斬岩山」に聳える10階建ての塔で、各回10人の敵を倒していくという、百人切りを強いる厳しいものなのだそうで……
斬岩剣を求めるのならば試練を受けろと迫る労使ですが、赤石は寒さしのぎくらいになりそうだと余裕の表情を崩さないのでした!!

過酷すぎるこの行を潜り抜けたものはいません。
素直に赤石に斬岩剣入手のための試練を案内したのも、無礼な身の程知らずを試練の新たな勲章になるだけだ、と老師はひそかにほくそ笑んでいたのです。
そんな老師のたくらみも知らず、塔にやってきた赤石。
いざ塔を前にすると、老師はさらにこの修行の恐ろしさを語ってくるのです。
この行の恐ろしさは百人組手ではない。
マイナス50度の極寒の中、噴き出す血や汗、吸い込む呼気によって次第に肺の中まで凍り付き、やがて力尽きた修行者は氷像と化す……
塔の中にはこれまで挑戦した者たちの氷像で埋め尽くされている。
斬岩寺1000年の歴史の中で、この行を成しえたものはいない!
おぬしもまた塔の餌食となるのだ、ともはやその心の内を隠すこともなく笑うのでした!
が、そんな老師の脅しを赤石は一笑に付すのです。
下らん茶番だ、一文字流の修行に比べれば造作もないこと。
そう言って赤石はだんびらを抜き、塔の前に立ちました。
ですが一向に中に入ろうという気配がないのです。
何をする気なのか?
老師がその様子を眺めていますと、赤石は気合とともに、塔の外壁に深々とだんびらをつきたてたのです!!
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……大きな音を立てて、だんびらはバラバラに砕けてしまいました。
自ら武器を壊しただけ……?
怖気づいてこんなわけのわからないことをしたのかと罵ってくる老師ですが、赤石はそんな老師に一言、こう言いました。
下がれ、と。
その言葉をきっかけにしたかのように、異変が起こります。
1000年間そびえたち続けてきた堅牢な氷塔にみるみるとヒビが走っていき……あっという間に氷塔が打ち砕かれてしまったではありませんか!!
崩落に巻き込まれた修行僧たちは、大きな傷を負ってはいるものの、さすがに鍛え抜かれているようで致命傷には至らなかった様子。
赤石は修行僧たちに、こう言ってのけるのです。
お前たちが弱いのではない、俺が強すぎるだけだ、と……

これで斬岩剣を手にすることができた赤石。
ですが、大手を振って悠々と帰る、というわけにはいきませんでした。
氷塔の崩壊の衝撃か、それとも斬岩山の怒りに触れたのでしょうか。
超大規模な雪崩が、その場にいたすべてを飲み込む勢いで迫ってきていたのです!!
もはや絶体絶命化と思われたその時のことです。
赤石が一人、斬岩剣を携えてその雪崩へと向かって行ったのです!!
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霊峰斬岩山の雪崩か。斬岩剣の力試しに不足はない。
……たった一本の剣で、雪崩へ立ち向かう。
本来ならば到底考えられないことですが……赤石ならば、きっと……!!



というわけで、幕を開ける赤石の伝説。
赤石の代名詞ともいえる斬岩剣を手に入れ、物語はいよいよ本格的に指導します。
愛刀を手に入れた赤石は、その力を試すためにある大会に出ることになります。
そこで赤石は、次々に試練と強敵と戦っていくことになるのです。
その内容はまさに「男塾」死のものではあるのですが、やはりこの作品ならではの要素もしっかり用意。
特に目を引くのが、予想を覆しまくる展開でしょう!
大会の流れや戦いのルールなどは男塾のセオリーにのっとったスタンダードなものなのですが、そこで巻き起こる数々のイベントが驚くべきものばかりなのです!
読み進めていけばきっと、そう来たか!とか、ここでこの人がこうなってしまうのか!?といった驚きの声が漏れてしまうことでしょう!!

もう一つの見どころは、他の外伝では割と弱めのわき役キャラ達の活躍もあるかもしれません!
なにせ2号生は赤石以外深刻な人材不足ですから、オリジナルキャラに頼らざるを得ないのは明らか。
そこで本作は、原作とつながりを感じさせるキャラクターを投入してくるのです!!
特に今巻のラストに出てくる、おそらくこのシリーズのラスボスになるであろう人物はそれこそそう来たか!と言ってしまうであろうつながりを持っていまして……
男塾のテンプレートに、驚きの展開に驚きのキャラと、様々な手で読者を楽しませてくれるのです!!

ちなみに2号生のもう一人のちょっと名のあるキャラであるあの人も登場。
そして、本編では実質いいところなしだったその人の活躍が拝めますので、数少ないあの人のファンの方……必見ですよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!