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今回紹介いたしますのはこちら。

「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~」第4巻 赤坂アカ先生 

集英社さんのヤングジャンプコミックスより刊行です。



さて、白銀とかぐやがそれとなく相手から告白させようと四苦八苦する様をコミカルに描いていく本作。
毎回のように繰り広げられる静かで激しいバトルは、今度こそ何らかの決着を見るのでしょうか!?


いつものように、あれやこれやと駆け引きをしていた白銀とかぐや。
ですがそんなあれこれでちょっぴり無理をしてしまったかぐやは、風邪をひいてしまいました。
その後もなんだかんだとありましたが、そんなかぐやのもとに白銀がお見舞いに行くことになりました。
千花によれば、病気で弱ったかぐやはとっても「あまえんぼさん」になるんだとか。
実際、かぐやは今まさに、侍女である早坂に絵本を読んでもらうという、あまえんぼさん……といいますか、幼児退行のような状態になっているのです。
そんな状況も知らず、四宮家……と言いますか、かぐやの暮らす四宮別邸にやってきた白銀。
平民真っただ中の彼にとって、この超豪華な邸宅は別世界なんてもんじゃありません。
ネットで見たことはありましたが、いざ自分の目で実際に見てみると、そのあまりの巨大さに気圧されるばかりです。
お土産にスポーツ飲料やゼリー飲料と言った、「ザ・庶民」と言わんばかりのお土産を買ってきたのは失敗だったか、と後悔し始めます……
するとそこに、早坂がスカートを食いっと持ち上げて礼をするあのお辞儀をして、かぐや様のご学友の白銀様でございますね、四宮家当主に変わり歓迎いたします、とあいさつをしてきました。
絵物語のような邸宅から出てきた、メイドさん。
もう白銀の気持ちは圧倒されっぱなしです!
圧倒されるあまり、彼女がほんのちょっと髪形を変えたりカラーコンタクトを入れたりしただけで、学校で時々顔を合わせる早坂と同一人物であると気付きませんでした。
もう圧倒されっぱなしな白銀は、早坂に学校のプリントと手土産を渡してそそくさと帰ろうとしちゃいます。
早坂さんはその日和っぷりに、ここまで来てビビるなよ、と小さな声で毒づいた後、直接渡すのがよろしいかと、と強引に白銀をかぐやの寝室へと案内するのでした。

部屋に入りますと、かぐやの部屋は荒れ放題にあれておりました。
早坂がこらとしかりつけますと、かぐやはだって見るからないんだもん、とうなだれます。
なにを探しているかと言えば、「はなび」だそうで……
夏休みが近づいて気持ちがはやっているのはわかるが、今は寝ていないとだめだとかぐやを寝かしつける早坂、そこで白銀が来ていることを明かしました。
白銀の姿を発見したかぐやは、目を真ん丸にしてこんなことを口走るのです。
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え、きょうからうちにうむの!?と!!

話には聞いていたものの、これはもはやあまえんぼさんなどと言うレベルではありません。
一体どういうことなのかと早坂に尋ねてみれば……
要約すれば、普段頭をフル回転させているかぐやがダウンすると、欲望を抑え込んでいた理性のタガが外れ……アホになる、んだそうです。
今のかぐやは一見起きているように見えるものの、実際はまだ夢の中のような状態で、元気になれば病気の時の記憶なんてきれいさっぱり消えてしまうのだ、と言う早坂。
そこまで行っておいて、さらに早坂はこう言って姿を消すのです。
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この部屋には三時間ほど誰も絶対に入りませんが、変なことをしては絶対にいけませんよ?
この部屋は防音完璧ですし、かぐや様の記憶は残りませんので何したってバレっこないですが、絶対に、絶対にヘンナコトしちゃダメデスヨ。

……正直白銀も、あわよくば「あーん」してあげたりだとか、よこしまな期待もあったのは確かです。
ですがいざこうなってみるとかぐやは本格的に弱っていますし……ともすればかぐやが本当は自分のことをどう思っているか聞きだせるチャンスの予感もあるのです。
が、今白銀の中で巡っている気持ちと比べれば、そんなことは些細なことなのです。
かぐやが体調を崩したきっかけに、もしかしたら自分も一枚かんでいるのではないか?
そう考えると、どうしても彼女にあんなことやこんなことをしようとは思えません。
白銀は、病気の原因は自分にもあるのではないかとかぐやに尋ねてみるのですが、彼女はわかんない、そうだったよぉな、そぅじゃないよぉな、とどっちつかずの返答をするばかり。
どっちだよ、と思わず突っ込む白銀ですが、かぐやはそんな白銀を見て、かいちょうおこってる?ごめんなさい、と謝ってきました。
怒るようなことじゃないと取り繕う白銀ですが、かぐやの言葉は止まりません。
わたしいつもかいちょうをこまらせてる、わたしいつもどうしたらいいかわかんないの。
はじめてのことばかりだからわからないの、だからわたしがしってるやりかたしかできない。
ほかのやりかたをしらない、こういうふうにしかできないの。
吐露されていくかぐやの心情。
白銀はその言葉をただ聞くことしかできなかった、のですが……
その後のかぐやの言葉は、それはもうとんでもないものだったのです!!
だから、きょうはね。
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いっしょにねよ。
布団を持ち上げ、その中に白銀を引っ張りこむかぐや……!!
これは何だか、いろいろな意味で危険な予感!!
かぐやと白銀、二人はどうなってしまうのでしょうか!!



というわけで、この巻の三分の一ほどを使って大きな流れに乗ったシリーズに突入する本作。
病気の原因となったエピソードから今回紹介したお見舞い編、そして仲直り編をへて夏休み編へと突入していく一連の物語が収録されております!
白銀とかぐやの恋愛バトルは、今巻でも相変わらずから回り放題!
今まで以上に勝敗に関してはふわっとしておりながら、二人の間柄は徐々に縮まっているような縮まらないようで……
二人の様々な葛藤や喜び、一喜一憂の様を楽しみましょう!!

さらに今回は、後半から白銀の妹と言う重要そうな新キャラクターも登場!
今までは1VS1で、千花や石上と言ったキャがそこにたまに横槍を入れる形なるのが基本形でした。
ですがこの白銀の妹、圭はまだ中学生と言う立ち位置なんかもあって、この状況に変化を生み出してくれそう!
メイン中のメインであるかぐやも、今までになかったかわいらしさや闇(?)を見せ始め、より一層魅力的に!!
これから先もより一層見逃せない内容になっていきそうです!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!