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今回紹介いたしますのはこちら。

「聖骸の魔女」第4巻 田中ほさな先生 

少年画報社さんのYKコミックスより刊行です。


さて、3人目の魔女、ミュリッタを加えて旅を続けている二コラたち。
その道中で一同は、十二人の魔女でありながら、裏切って人間界で暗躍していた魔女、アダンテと遭遇!
アダンテは新たな魔女を作りだす、教会としては許せない存在。
二コラたち4人はアダンテと戦うのですが……?


アダンテとの戦いがひとまずは決着した後の事。
二コラは一人、浄皇への手紙をしたためておりました。
務めとはいえ寝る間も惜しんでとは律儀だというエゼルバルドに、ウチなら各ネタが続かないから絶対無理だと苦笑いするウプスラ。
二コラからしても、もう手紙に書くネタは切れていると言います。
なにせ二コラが書いている手紙は、
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2501通目の手紙だというのですから無理もないでしょう……!
その手紙のとんでもない数もドン引きですが、帰ってきた返事はゼロだというのもまた……
仮にも二コラの「母」を名乗るわけですから、いくらなんでもそれはひどいんじゃないか、とウプスラは漏らすのです。
あの方はお忙しいからとフォローする二コラですが、詳しい事情を知らないミュリッタはいまひとつその関係性が呑み込めません。
ローマ浄皇が二コラの母親なのかと思ってみれば、そうではない、どちらかと言えば支配者だと答えるエゼルバルド。
じゃあ、産みのお母様はどうしたのか、と思わず尋ねてしまうのも無理はないところなのですが……
それだけは、聞いてはいけない質問でした。
なにせ二コラの産みの母親は……父親や故郷もろとも、魔女に焼かれてしまったのですから!!
鬼の形相となった二コラ本人の口から、その事実を知ることになったミュリッタ。
地雷を踏んでしまった!?と震えるミュリッタをよそに、二コラはだから俺は魔女を許さない、全然私怨でなく人と浄会のため、一匹残らず討ち果たす!とどす黒いオーラを発しながらそう語る二コラ……
そんな二コラに、三人はもう何も言うことはできず、大牧に見ていることしかできません。
と、そんなところに一通の手紙が届けられました。
……浄皇からの、手紙でした!!
ちなみに、手紙の中身は手紙ともいえないようなものです。
次の任地先が書いてある、ただそれだけ。
ただそれだけだというのに、二コラはそれで十分それで幸せ、とうれし涙まで浮かべちゃう始末です。
……マザコ……は、ともかくとしまして、本人がいいならそれでいいでしょう。
ですがエゼルバルドはその手紙がどうしても気になっているようです。
なぜなら……その任地先は……!!

ベファーナ。
それが、4人の向かう目的地です。
実はその目的地は、二コラの生まれ故郷!
ウプスラは、二コラの故郷に行けるなんて楽しみだ、とにこにこです。
4人の乗った馬車には、たくさんのごちそうや花が積み込まれていまして、それもまたウプスラの気分を高揚させる一因となっていました。
馬車でたくさんの鼻とごちそうを積んで、故郷へ。
なんだか新婚旅行っぽくなってきてね?とはしゃぐのですが……これは、二コラの両親へのお供えです。
死しても霊魂は不滅、だから魔女は死者と生者を区別しない。
だから、嫁としてよく思われたいんだ。
エゼルバルドはいつもの尊大さを崩さないながら、いじらしい乙女心ものぞかせてそう語りました。
そんな彼女たちの想いもあり、道中は比較的楽しく、トラブルなく進んだのですが……
いざベファーナにつくと、どうでしょうか。
広大に拡がった居た、であろうベファーナの街であった場所。
その一面が……
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墓石に埋め尽くされているではありませんか!!
たった一人の魔女が、これだけの規模の街を、一夜にしてこんな更地同然になるまで灼き尽くした……!?
再び鬼の形相となる二コラでしたが、そこでウプスラは二コラの肩に手をやり、優しくこう言うのです。
そんな怖い顔やだよ、どんなに変わっても故郷じゃん。
幸い花も供え物もいっぱい持ってきてるし、皆に手向けてあげれば……
ウプスラの優しい心遣いに触れ、二コラの気持ちもわずかに和らいだようです。
ありがとう、と笑う二コラの表情に、ウプスラは照れまくり!
そんな二コラの気持ちを安らがせるためと、照れ隠しも兼ねて、みんなで二コラの両親の墓を探すことにしたのでした。

その時でした。
二コラは、思いもよらない人物とすれ違うのです。
自分以外は一人残らず全滅した、と聞かされていた、ベファーナ。
町を焼き尽くす大災厄の……生き残りだ、と言う人物と!
その人物は、年の頃30前後と言ったところの、美しい黒髪の女性でした。
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あの災厄の生き残りが自分以外にもいたのか?
もしかしたら自分の父や母のことを知っているんじゃないか?
もしかしたら親類や縁者だったりしないか?
どこかに面影がないか?
自分の母親は、こんな顔立ちだったりしないか……!?
渦巻く疑問。
一体この人物は何者なのでしょうか。
このベファーナには、ニコラ以外生き残りはいないと聞かされていたのは、何だったのでしょうか……!!



というわけで、新たな展開を迎える本作。
物語は魔女の討伐と言う本来の目的に加え、二コラの過去と因縁に迫るシリーズに突入しました。
生まれ故郷へとやってきた二コラの前に現れた、謎の女性。
この女性こそが、二コラと大きな大きなかかわりのある人物なのです。
この人物と出会ったことで、物語は一気に様相を変えていくこととなります。
自分が持っていないものだと思い込んでいたものが見つかったとき、二コラはどのような行動をとるのでしょうか。
そして、それに直面した時に二コラが衝撃を受けるであろうことを知っている様子の浄皇。
そんな浄皇が、あえて隠していたらしいこのベファーナの秘密とは?
そもそもなぜそれを二コラに隠していたのか……?
予想外の展開を迎えていく本作。
ベファーナの真実、浄皇の考え、ウプスラの想い、二コラの葛藤……
様々な要素が絡み合うドラマから目が離せませんよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!