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今回紹介いたしますのはこちら。

「火ノ丸相撲」第13巻 川田先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、全国大会の団体戦にすべてをかける潮たち。
潮を欠いたダチ高は苦戦必至かと思われましたが、仲間たちはむしろそれを発奮材料にして激勝!
無事二日目へと駒を進めるのでした。


二日目は引き続き団体戦が行われるのですが、それよりなによりも注目されているのが個人戦です。
勝ち上がってきた32名が雌雄を決する決勝トーナメント、国宝と呼ばれる選手が何人も見られます。
高校三年生にして、体重220キロを誇る「数珠丸恒次」野地数興。
彼はその圧倒的な重さを最大限に使い、今回の大会でも存在感を発揮していました。
その重量故、高校相撲と言う舞台で土俵の外に出されることはほとんどありません。
彼を土俵外に追いだして勝利をつかめるのは、天王寺を置いてほかにはいないのです。
……が、それもこの日までのことでした。
高校生離れした、いや、現役の力士でも稀有と言える200キロを超える巨体。
それを顔色一つ変えず、あっさりと寄り切ってしまったのは……大横綱の息子、久世だったのです!!

絶対的な高校横綱である天王寺。
今回の大会も、天王寺がその座につくと多くの人が思っていたことでしょう。
ごく一部の、その首を狙う猛者たちを除いては。
ですがさすがにその相撲を見させられては、その旗色も変わってくるのです。
久世の力は、さながら大横綱、大和国そのもの……!!
この大会で優勝したら各界入りすると宣言しているらしい彼ですが、その言葉も大言壮語とはいえなさそうです。
当の大和国も、だいぶ前からその実力は認めていました。
久世が最近まで大会に参加しなかったのは、あまりにも実力が離れすぎているため。
おそらく同じ高校生では相手になるものはいないだろう。
そう思っていたのですが……やはり、そうともいえないのです。
久世の相撲を見て、今まで以上に戦意をあらわにした……天王寺。
二人が並び立つ姿を見ると、大和国ですらこう思わずにはいられませんでした。
大相撲の未来は、明るい!

準決勝で激突することになる、天王寺と久世。
大会シーンに姿を現すや否や、無敗のまま勝ち星を積み上げ続ける大横綱の息子。
数々の戦いを勝ち抜き、その激しい戦いの中で絶対的な王者の座を不動のものとした覇王。
その二人の戦いを前に、会場は大熱狂に包まれました。
ですが会場をつんざくその大歓声も、二人の耳には届いていません。
二人の中に存在しているのは、15尺の土俵と、二人の力士だけ。
静寂に包まれた真っ白な世界で、二人はゆっくりと蹲踞し、両手をつき……
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ぶつかり合ったのです!!

その立ち合いは完全に互角。
その互角の激突に、二人はぞれぞれの想いを抱きます。
今までだれ一人、自分と互角に立ち会えるものなどいなかった。
あの潮ですら難なくふっとばした久世は、その事実を体感し、警戒を強めます。
この強者には、おのれのすべてを絞りつくさなければ足りない、と。
そして天王寺は、その一瞬で決断をするのです。
危険を冒さず相手の動きに合わせて臨機応変に対応する「負けない相撲」。
それで大会を勝ち上がってきた天王寺ですが、この久世に対してはそれでは勝てない……
危険を冒してでも、強引に隙をこじ開ける、挑戦者であったあの頃の「勝つ相撲」で挑む!!
二人は、全身から闘気を溢れださせ、ぶつかり合います。
怪物と言っていい二人のぶつかり合いは、どちらが勝ってもおかしくはないでしょう。
ですが、辻はその戦いの先にあるものを危惧していました。
この戦いを経て……
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更なる怪物が生まれる……!!

その頃、潮も打倒天王寺、打倒久世を目指して訓練を行っていました。
訓練のパートナーは、同じく国宝と呼ばれる沙田。
ですがその最中も、潮は二人の戦いがどうしても気になってしまっている様子です。
そんな潮を見て、元横綱・駿海はこう語りかけました。
お前だけ置いて行かれちまったな、それどころかこの一戦でさらにその差が開くかもしれん。
で、お前はどうするんだ?
昨日全力で敗れた相手にどうやって明日勝つつもりだ?
……その言葉を受けて、潮は答えました。
負けた瞬間からずっと考えていました。
全力で、それでもなお天王寺の底を見ることはできなかった。
出も時間にすれば一日ですが、そこには大切なことがあった。
まだ見せていない、自覚していなかった「強さ」が自分の中にあると気付けた。
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今ここでワシも踏み出して見せます。
彼らに並び立つ一歩を……!!



というわけで、名実ともに高校の頂点がぶつかり合う一戦が行われる今巻。
大横綱の息子として、本作中で初めて潮の前に立ちはだかった男である久世と、潮のあこがれの存在であり、最強の高校横綱の名を欲しいがままにする天王寺と言う、頂上決戦。
その決戦は、やはり最強同士の激突にふさわしい激戦!!
どちらの最強が勝つのか、最後の瞬間までわからない戦いになっています!!

ですがどちらにしろ、潮は団体戦でその両方に勝たなければいけません。
この二人と言う巨大すぎる山を乗り越えてこそ、やっとプロ入りへの道が開かれるのですから!!
個人戦は、あまりにも劇的な決着を迎えました。
ですが、団体戦はそれ以上のドラマが待っているのは間違いなさそうです!!
勝つにしろ負けるにしろ、より大きなものを得るであろう天王寺と久世。
天王寺率いる白楼高校は誰を見ても見劣りしない超強豪ぞろいの大本命。
久世の栄華大付属はいまだ未知数なところも多いですが、久世とともにけいこをこなしている者たちが弱いはずもありません。
潮で家でなく、ダチ高が一丸となって挑む必要があり、そしてそれだけではきっと勝つことはできないこの戦い……
まだまだ、目の離せない戦いは続きそうですね!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!