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今回紹介いたしますのはこちら。

「オッス!はるかちゃん」第1巻 宗我部としのり先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


宗我部先生は、00年ごろに羽田としのりで成人向け漫画家としてデビューされた漫画家さんです。
03年ごろから現在の名義を並行して使い、一般向けの作品も発表。
その一般向け初連載作品「あまえないでよっ!!」は、テレビアニメにもなった人気作となりました。
その後も様々な雑誌で連載をしていきますが、意外にも本作が初めての少年誌連載作品。
その内容はと言いますと……?


嵐乃晴花は、心の優しい女の子です。
高校入学初日のその日も、駅で迷っていたおばあさんに道案内をしていたせいで、遅刻しそうになっていました。
そんな彼女の心の優しさは彼女の最大の魅力と言えるのでしょうが、傍から見て最も目立つ魅力は別のものなのです。
その胸に備えた、二つの大きなふくらみ……!!
他の人から、特に男性から見れば非常に魅力的なそのふくらみですが、本人からすればあまりいいものではないようです。
遅刻しそうだという気の焦りとともに、その大きなふくらみによって視線が遮られてしまい増して、降りようとしていた階段の先に荷物を運んでいる男性がいることに気が付かなかったのです!
思い切りバランスを崩し、真っ逆さまに階段から落下してしまう晴花。
このままでは頭から地面に叩きつけられてしまうことでしょう。
その時遥の脳裏をよぎったのは、恐怖でも走馬灯でもなく、こんな思いでした。
足元見えづらくて今まで何度も転んだけど、わたし、おっぱいのせいで死ぬんだ。
ホント、どんくさいなあ……
……ですが、どうしたことでしょう。
襲い掛かるはずの衝撃はいつまでたってもやってこないではありませんか。
晴花が恐る恐る目を開けてみますと……
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なんと、大きな体の学生服の男が、晴花を受け止めて助けてくれていたのです!!
しかも、一緒に転げ落ちた荷物から晴花をかばってkぅれたようで、その男は額から流血をしているではありませんか!
男は、晴花に怪我がないことを確認すると、自分の怪我はかすり傷だと言い残して、名乗りすらせずに立ち去っていきました。
残された晴花の大きな胸は、今まで感じたことのない高鳴りを感じていたのです。

学校についた後、親友のトモちゃんにその出来事を話した晴花。
今まで色恋沙汰に興味も関心女勝った晴花が、いよいよ気になる男子に出会った。
トモちゃんはそれを聞いて、応援したくは思うものの……やはり引っ込み思案の晴花はそう簡単に行動にうつせなそうです。
そんな性格を変えるためにも、何より良くも悪くもとっても目立ってしまい、マネージャーにスカウトされまくってしまう現状を治める単にも、部活に入ってどうか、とトモちゃんはアドバイス。
その例として挙げたのは、チア部でした。
ですがその衣装は晴花にとっては大胆すぎ!!
絶対に無理だと語る晴花ですが、そんな時彼女たちの会話が中断してしまうほどの大音量の声が響き渡りました。
これより応援団による効果斉唱並びにエール発声演武を行います、校歌斉唱!
そう言って、応援団だという数名の男子が、部活の勧誘でごった返す校庭に登場したのです!
そして……何と言うことでしょうか。
その男たちの中に、朝自分を助けてくれたあの大男がいるではありませんか!!
どうやら応援団の団長らしい彼、ひときわ大きい声でエールを揚げ始め、衆人の目を引きます。
そして十分に集まった生徒たちに対し充実した高校生活を過ごされますように、と宣言し、願わくば三年間応援団でともに想いを燃やしていただきたい、と勧誘の言葉を残して堂々と引き上がっていくのでした。

一連の行動を見て、晴花はその迫力に感嘆します。
ですがまず最初に考えたのは、朝のお礼をあの男に言わなければいけない、というもので。
すぐにあとを追いかけてお礼を言おうとするのですが、その前に男が先生にこんな注意を受けている現場に鉢合わせしてしまうのです。
こら加賀城、ちゃんと学ランではなく制服を着用しろと何度言えばわかるんだ!と、教師に叱りつけられている場面に。
しかも、4月中にもう一人部員を増やさなければ廃部だともいわれてしまっているではありませんか!
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廃部!?
それを聞いて、晴花の脳裏には様々な不安がよぎります。
応援団がなくなってもなお学ランを着続ける団長の加賀城。
それがきっかけとなり退学……!!
ちょっとエスカレートしすぎなその考えですが、こうなってはもう晴花の不安は止められません。
その前に攻めてお礼をちゃんとしないと、と意を決して加賀城達に声をかけ、お礼を言おうとしたのです、が。
先生に目をつけられたり、見た目から怖そうだったりする彼、実際は自分を助けてくれるなど良い人だ。
退学になっちゃうなら告白とかしておいたほうがいいのかな?
でも智ちゃんが言っているだけで好きとかそう言うのじゃないと思うし、いや、でも、一応言っておく?
そんなことが次から次へと頭の中を巡り過ぎていき、そして目の前で自分を見つめている加賀城達のぷれれっシャーにも充てられ、こんなことを口走ってしまったのです。
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わたし、応援団入ります!!!
……何がどうなってこの言葉を言ってしまったのか、晴花にもわかりません。
わかりませんが……加賀城は、当たり前の様にこう答えて去っていったのです。
応、放課後屋上で練習している、遅れるなよ。
こうして晴花、まさかまさかの応援団員としての道のりが始めるのでした!!



というわけで、応援団と言う男らしすぎる部と、対極にいるかのような存在だった晴花の出会いを描いた本作。
吊り橋効果かその男らしさと優しさに本気でやられたのか、どちらにしても晴花が団長である加賀城に心惹かれているのは間違いありません。
曰く、子供のころから何をやっても人より上手くできたことがないという彼女ですが、なんといっても彼女はとにかく真面目!
応援団の仲間入りをするからにはと、彼女なりに全力で準備し、ひたむきに練習に明け暮れていくことになるのです!!

本作の最大の目玉はやはり女性らしすぎる体つきの彼女が、学ランで応援団をするというギャップから生まれる萌え要素でしょう。
まだまだ見習い同然の身ながら、人数の少ないこの応援団では即戦力にならざるを得ないわけで、そんなぶっつけ本番にも近い応援に必死で打ち込んでいくひたむきさ、そしてその中で天然キャラである彼女らしい下品になり過ぎないサービスシーンが楽しめるのです。
もちろん根っから性格が変わるわけではありませんので、彼女の女性らしい魅力もかけてはおりません!!
晴花の一挙手一投足を余すことなく楽しめますよ!!

そして個人的に地味ながらステキだと思うところとしては、応援団員の一同のキャラクターです。
加賀城は晴花の魅力には目もくれず、本気で応援団のことしか考えていない……ながらも気の利かない粗野な男ではなく、そっけないところはあるものの心配りのできるナイスガイ。
そのほか三名の応援団員も、まだ1巻と言う尺の都合上もあって個々のキャラまでは掘り下げられていません。
ですがよくある晴花の魅力にメロメロになってあれこれ世話を焼いたり下心丸出しで迫ってくるというステレオタイプではなく、晴花の可愛さにやられてはいるものの、表面は決して硬派な応援団員を崩さないという少し変わったキャラ立てがされているのです。
後々登場するライバル的な他校の応援団も方向性は違うもののそう言った、スタンスは崩さず、あくまで外面は硬派なキャラぞろい!!
そんなキャラクターたちが今後の展開でどう変わっていくか、それともあくまで硬派を貫き通すのか?
そのあたりも注目していきたいところです!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!