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今回紹介いたしますのはこちら。

「六道の悪女たち」第2巻 中村勇志先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。



さて、怪しげな術の力で悪女に無条件でモテるようになってしまった六道。
不良だらけの亞森高校で悪女にモテるということは、当然それとつるむ不良たちににらまれるということで、ただでさえつらい六道の学校生活は厳しいものになっていく……かと思われたのですが、最強の悪女である乱奈、そして六道の根性を認めて友人となってくれた飯沼などのおかげで、だんだんと学校生活も、六道の気持ちも上向きになっていくかに見えたのですが……?


亞森高校に、女子をたぶらかす輩が現れた。
根も葉もないような、その通りの様な噂の出どころである六道ですが、本人に女子をたぶらかそうという気持ちなどこれっぽっちもありません。
ありませんが、その噂を聞いたものがどう思うかはその人物次第。
そしてついにその噂が……亞森高校の番長の耳に届いてしまったのです!

亞森高校番長、幼田。
その正体は……小学生かと見紛うような、小柄な少女でした!
彼女がやってきたのは、来月の学習発表会についての話し合いをしていたときのことでした。
数少ないこの学校の優等生、露草さんが必死に話し合いをしようとしていたものの、大半の生徒は自分勝手に会話を続けておりまして、彼女はほとほと弱り果てていました。
そこにやってきた、小さな女の子。
彼女は六道を見つけるなり、あ、いた!と声を上げて駆け寄ろうとします。
露草さんは六道の妹かと勘違いし、兄を追ってこんなところまでやってきたのか、と優しくどうしたのかと声をかけるのですが……帰ってきたのは
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おいうるせえぞゲジ眉ブス女、誰だお前、殺すぞ?と言う物騒極まりない言葉でした!!
この少女……幼田は、その体系からは想像もできないとんでもないパワーを秘めておりまして、その圧倒的すぎる力と、ある人物の働きによって番長に上り詰めた存在です。
彼女が突然現れたことで、まずピリッとした空気を発したのは飯沼。
たとえあんたが相手でも、得道を潰すっていうんなら相手になるぜ。
そう言う飯沼の顔は、完全な戦闘モード。
生半可な覚悟で立ち向かえる相手ではない……それをひしひしと感じさせる空気が教室に漂います。
ですが六道はそれほど慌ててはいません、
いや、怖いのは間違いないのですが……今の六道は、相手が悪女であれば無条件で惚れてくるわけで。
危害を加えられることはない……と思っていたのですが……
幼田は、六道をにらみつけて、いいから来い、お前は死刑だ、と言い放つのです!!
まさか、六道の力が通用しない!?
戦慄する六道、そして席を立ちにらみ合う、飯沼と幼田の部下たち!!
一触即発の空気となる教室ですが、幼田はやっぱり駄目だ、と部下たちを諫めました。
一体なぜ急に戦いを止めるようなことをしたのでしょうか?
幼田はいいます。
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ちょっとヤバそうなのがいるから、と。
黙したまま、鬼のような視線を注ぐ、乱奈……!!
流石の幼田も、乱奈がただものではないことはわかったようで。
と同時に、彼女が六道の彼女かとおもいこみ、こんなことを言うのです。
絶対そうだ、気持ち悪い、そう言うの超キモい!
男と女はみんなイチャイチャ、そう言うことあたし考えらんない!
……どうやら幼田には、まだ「恋愛感情」そのモノが芽生えていない……?
だから、六道の術も聞かない!?
ますます幼田に対して何もできないことが判明したわけですが、とにかく今はけんかを止めることに集中しなければなりますまい。
六道が幼田と乱奈の間に立って、いきなり暴力はダメ、まずは話をしましょう、と説得するのです。
当然乱奈はあっさりそれを受け入れるのですが、幼田は構わず殴りかかってくるではありませんか!!
逃げる間もなく、その拳は六道の顔面を捕えたのです!
が……
その拳には全く力が入っておらず、これっぽっちもいたくありませんでした。
幼田は少し考えた後、なんかお前は殴りづらいな、よく見るとお前に組めない顔してる、と言いだし……
まずはお前の言う通り話をしよう、と六道を連れてどこかに引っ張っていくのです!!

連れられた先は、ボロボロの旧校舎の中の用具室。
ですがその部屋の中は、ファンシーな女の子女の子した綺麗な部屋だったのです!
流石は番長と言うことで、学校に自分の部屋を作ったらしい幼田。
部屋のファンシーさとは裏腹な、恐ろしさを感じさせます……
幼田は、六道を見て、不思議やつだ、よく見ればかわいいのか?なんか変な感じ……と、徐々に、六道の術の支配下に入ってきている様子。
これで彼女を自分に惚れさせて、番長などと言う危ないことはやめようと説得する。
それこそが六道の計画で、その通り事が進みそうではあるのですが……
六道の心は、ものすごい罪悪感に苛まれていました。
恋愛感情のめばえていなかった幼田が六道の術に支配される、と言うことは、彼女がこれから始めて恋をする、と言うことになります。
……初恋。
実は六道には、初恋にものすごく苦い思い出があり、今でも引き摺るくらいのトラウマを追ってしまったというカコがあるのです。
だからこそ、六道は初恋は一生に一度の、輝かしいステキな思い出にしなきゃいけないはずなんだ、と考えていまして……
こんなまやかしの術で、彼女の大切な初恋を開花させてはいけない!!
六道は決心します。
更生させるしかない。
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術を解くには、幼田さんを良い子に更生させるしかない!!



というわけで、無邪気な悪女、幼田編が繰り広げられていく今巻。
第1巻では術がきっかけとはいえ、まぎれもない自分自身の力によって自分の居場所を作り上げた六道ですが、今度はそれ以上の問題が降りかかってきています。
自分の居場所を守るという点では同じなのかもしれませんが、今回はある意味幼田の人生も左右しかねないこの事態。
六道は果たしてうまいこと幼田を更生させることができるのでしょうか?
その策は何かあるのでしょうか……!?

そしてもう一つ問題なのが、幼田にブレーンが存在することです。
見た目通り、考え方や行動も幼いと言わざるを得ない幼田が、なぜ不良の巣窟である亞森高校の番長になれたのか……?
そう、それこそがブレーンの手腕というわけです!
……そのブレーンが、幼田が更生しようとしていると知ったとしたら……
案外順調に物事が進んでいくと思われていた幼田編、とんでもないどんでん返しと急展開が待っています!!
その先に見える決着とは!?
術の力に頼りきりにはならない、六道の力ではない強さもしっかり見られる幼田編、今巻できっちりカタがつけられます!!

そしてその後もまた新たな悪女が登場。
本作における悪女は、いわゆる不良や乱暴者、と言った感じです。
が、そうではない新たなタイプの悪女が登場し、嵐を巻き起こすのです!!
更なる悪女の動向からも目が離せませんよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!