今回紹介いたしますのはこちら。
「茶子と穂乃花~分裂細胞ナルキッソス~」第1巻 鈴丸れいじ先生
双葉社さんのアクションコミックスより刊行です。
さて、「地獄恋」でネット界隈を中心に人気を博した鈴丸先生。
続編の「DEATH LIFE」は完結第2巻が電子書籍のみで、紙の単行本が刊行されない結果となってしまいましたが、独自の作風を見せつけてくれました。
そんな鈴丸先生の最新作は、いよいよ(?)現世の日本が舞台!
先生独特の、コミカルな雰囲気を持ちながら、とんでもなくダーティだったりバイオレンスだったりする物語が展開する作品となっているのです!!
街角で靴を踏み鳴らし、見るからにイライラしている様を隠しもしない、ショートカットの美女・茶子。
そんな彼女の前に、一台の車が止まりました。
そしてその中から、マッシュルームカットの気弱そうな男、キノコが渋滞で遅れてしまったと謝りながら飛び出してきたのですが、そんな彼に茶子はサングラスを投げつけ、胸倉をつかんで激怒するのです。
いつまで待たせるんだ、と激怒していた茶子ですが、ここで待つまでの間に彼女がしていたのはとんでもないことでした。
見知らぬ中年男性とホテルに入り、お金と引き換えに関係を持つ。
それだけでもアレなのですが、その上その男性に薬を飲ませて昏睡させ、財布に入っていたお金をごっそり抜き取って逃げていくという昏睡強盗を働いていたのです!!
キノコはその悪事を終えた後の茶子を拾いに来ていたわけですが、なぜ罵倒されてまで犯罪の片棒を担いでいるのでしょうか?
それもひとえに、彼女がキノコにくれるご褒美ほしさです。
そのご褒美とは、金銭の類ではなく、彼女の肉体でもなく……彼女が、キノコの掌の上に吐き捨てた唾なのです!!
それを、良いにおいがするよと言いながら、なめすするキノコ……
流石の茶子も、その様子を見て、きもいと漏らすのですが、なんだかんだ言って自分に好意を向けられるというのはまんざらでもなさそうな……?
そうこうしておりますと、突然茶子は背後から肩を叩かれました。
振り向くとそこにいたのは、メガネの美形の男性。
ですが、茶子は彼に全く見覚えがありません。
見覚えがないのですが、その男は茶子を「穂乃花」と呼び、その男は誰だと問い詰めてくるのです。
何が何だかわからない茶子、そしてその反応に戸惑う眼鏡の男、茶子ちゃんに触るなと取り乱すキノコ。
そんなところに……現れたのです。
茶子と全く同じ顔をした、髪形までそっくりな女性……穂乃花が!!
穂乃花は、凄い、おんなじ顔だ、と茶子を見て無邪気に喜んでいるようですが……茶子がほのかに抱いた印象は、全く逆でした。
茶子が抱いたのは……恐怖。
楽しそうに、私たちは徳島から旅行できてるんですけど、お二人はここの東京の方ですか、よかったらお茶でもどうですか、と楽しげに話しかけてくる穂乃花を見れば見るほど……
茶子は、恐ろしさを感じてしまうのです!
茶子が両親を問い詰めると、穂乃花は「事情があって生き別れになった双子の妹」なのだとか。
茶子側の両親と穂乃花側の両親、どちらが本当の親なのか?など、気になるところはありますが……そんなことよりも茶子はとにかく、穂乃花自身のことが気にかかってしょうがないようです。
考え詰めた結果、ある行動をとることを決心した茶子。
そのため、キノコに今までの「仕事」をやめるから、最後のひと稼ぎをしたいと持ち掛けるのですが……
その最後の仕事の相手が、なかなか食わせ物でして。
茶子が昏睡強盗であると見破っただけでなく、殴りつけて大人しくさせて強引に関係。
あげくに茶子の携帯電話を破壊し、身元につながるデータを完全に破棄しておさらばしていったのです。
その間茶子は、普段の乱暴な彼女からは想像もできないほど、抵抗をしませんでした。
ですが男の去り際、茶子は男に言うのです。
汝、キノコを畏れ給え。
その言葉の意味がさっぱり分からない男ですが……ほどなくして、その意味を嫌と言うほど知ることとなるのです。
キノコとは……もちろん、キノコの事。
ことが終わった後、傷だらけになった茶子の顔を見たキノコは、慌てふためき……
そして、事前にキノコの携帯に送られていた男の個人情報を確認すると、今までの気弱で柔和な顔立ちが一変し……!!
キノコの「仕事」が終わった、翌日。
茶子はキノコに自分が決心した行動を打ち明けます。
それは、徳島の、穂乃花の通う大学に編入する、というものでした!!
どうしても彼女のことが気になって仕方がない茶子は、彼女とより深く交流しようと考えたのでした!!
当然彼女が行くならば、キノコもそれに従います。
……こうして、徳島で暮らすこととなる茶子とキノコ。
この新生活は、穂乃花やその彼氏を含めた4人の……いや、もっともっと、想像お絶するほど多くの人間を巻き込む事件の発端となるのです……!!
というわけで、茶子と穂乃花の物語が始まる本作。
主人公となる茶子とキノコは、それはもう危ない人物です。
そんなバイオレンス極まりない二人が、徳島の幸せそうなカップルのもとへ行けば当然とんでもない事件が巻き起こる……と言いたいところなのですが、物語は予想外の方向へ転がっていくのです。
まず、穂乃花の彼氏である広瀬が、最初の印象とは全く違う、裏の顔を持っているということ。
広瀬の企みが、茶子と穂乃花を巻き込む、大きな事件へと発展していこうとは……!
さらに、茶子が穂乃花に感じる恐怖の原因も気になるところ。
基本的にはやさしく、天然と言われている穂乃花ですが、その裏には何か計り知れない何かを隠し持っているようで。
茶子はそれを暴きたいという感情もあり、徳島へと来たようですが……?
そして何よりも驚くべき仕掛けが、この後暴露されることとなります。
茶子と穂乃花、生き別れの双子と思われていたその二人の間に隠されていた、意外すぎる真実とは!?
そこに蠢く大きなものとは……!!
予想外の展開が連続する本作、この第1巻でもすでに驚かされますが、様々なキャラが様々な思惑で動くこれからの展開も驚かせてくれることでしょう!!
今後から目が離せませんね!!
今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
「茶子と穂乃花~分裂細胞ナルキッソス~」第1巻 鈴丸れいじ先生
双葉社さんのアクションコミックスより刊行です。
さて、「地獄恋」でネット界隈を中心に人気を博した鈴丸先生。
続編の「DEATH LIFE」は完結第2巻が電子書籍のみで、紙の単行本が刊行されない結果となってしまいましたが、独自の作風を見せつけてくれました。
そんな鈴丸先生の最新作は、いよいよ(?)現世の日本が舞台!
先生独特の、コミカルな雰囲気を持ちながら、とんでもなくダーティだったりバイオレンスだったりする物語が展開する作品となっているのです!!
街角で靴を踏み鳴らし、見るからにイライラしている様を隠しもしない、ショートカットの美女・茶子。
そんな彼女の前に、一台の車が止まりました。
そしてその中から、マッシュルームカットの気弱そうな男、キノコが渋滞で遅れてしまったと謝りながら飛び出してきたのですが、そんな彼に茶子はサングラスを投げつけ、胸倉をつかんで激怒するのです。
いつまで待たせるんだ、と激怒していた茶子ですが、ここで待つまでの間に彼女がしていたのはとんでもないことでした。
見知らぬ中年男性とホテルに入り、お金と引き換えに関係を持つ。
それだけでもアレなのですが、その上その男性に薬を飲ませて昏睡させ、財布に入っていたお金をごっそり抜き取って逃げていくという昏睡強盗を働いていたのです!!
キノコはその悪事を終えた後の茶子を拾いに来ていたわけですが、なぜ罵倒されてまで犯罪の片棒を担いでいるのでしょうか?
それもひとえに、彼女がキノコにくれるご褒美ほしさです。
そのご褒美とは、金銭の類ではなく、彼女の肉体でもなく……彼女が、キノコの掌の上に吐き捨てた唾なのです!!
それを、良いにおいがするよと言いながら、なめすするキノコ……
流石の茶子も、その様子を見て、きもいと漏らすのですが、なんだかんだ言って自分に好意を向けられるというのはまんざらでもなさそうな……?
そうこうしておりますと、突然茶子は背後から肩を叩かれました。
振り向くとそこにいたのは、メガネの美形の男性。
ですが、茶子は彼に全く見覚えがありません。
見覚えがないのですが、その男は茶子を「穂乃花」と呼び、その男は誰だと問い詰めてくるのです。
何が何だかわからない茶子、そしてその反応に戸惑う眼鏡の男、茶子ちゃんに触るなと取り乱すキノコ。
そんなところに……現れたのです。
茶子と全く同じ顔をした、髪形までそっくりな女性……穂乃花が!!
穂乃花は、凄い、おんなじ顔だ、と茶子を見て無邪気に喜んでいるようですが……茶子がほのかに抱いた印象は、全く逆でした。
茶子が抱いたのは……恐怖。
楽しそうに、私たちは徳島から旅行できてるんですけど、お二人はここの東京の方ですか、よかったらお茶でもどうですか、と楽しげに話しかけてくる穂乃花を見れば見るほど……
茶子は、恐ろしさを感じてしまうのです!
茶子が両親を問い詰めると、穂乃花は「事情があって生き別れになった双子の妹」なのだとか。
茶子側の両親と穂乃花側の両親、どちらが本当の親なのか?など、気になるところはありますが……そんなことよりも茶子はとにかく、穂乃花自身のことが気にかかってしょうがないようです。
考え詰めた結果、ある行動をとることを決心した茶子。
そのため、キノコに今までの「仕事」をやめるから、最後のひと稼ぎをしたいと持ち掛けるのですが……
その最後の仕事の相手が、なかなか食わせ物でして。
茶子が昏睡強盗であると見破っただけでなく、殴りつけて大人しくさせて強引に関係。
あげくに茶子の携帯電話を破壊し、身元につながるデータを完全に破棄しておさらばしていったのです。
その間茶子は、普段の乱暴な彼女からは想像もできないほど、抵抗をしませんでした。
ですが男の去り際、茶子は男に言うのです。
汝、キノコを畏れ給え。
その言葉の意味がさっぱり分からない男ですが……ほどなくして、その意味を嫌と言うほど知ることとなるのです。
キノコとは……もちろん、キノコの事。
ことが終わった後、傷だらけになった茶子の顔を見たキノコは、慌てふためき……
そして、事前にキノコの携帯に送られていた男の個人情報を確認すると、今までの気弱で柔和な顔立ちが一変し……!!
キノコの「仕事」が終わった、翌日。
茶子はキノコに自分が決心した行動を打ち明けます。
それは、徳島の、穂乃花の通う大学に編入する、というものでした!!
どうしても彼女のことが気になって仕方がない茶子は、彼女とより深く交流しようと考えたのでした!!
当然彼女が行くならば、キノコもそれに従います。
……こうして、徳島で暮らすこととなる茶子とキノコ。
この新生活は、穂乃花やその彼氏を含めた4人の……いや、もっともっと、想像お絶するほど多くの人間を巻き込む事件の発端となるのです……!!
というわけで、茶子と穂乃花の物語が始まる本作。
主人公となる茶子とキノコは、それはもう危ない人物です。
そんなバイオレンス極まりない二人が、徳島の幸せそうなカップルのもとへ行けば当然とんでもない事件が巻き起こる……と言いたいところなのですが、物語は予想外の方向へ転がっていくのです。
まず、穂乃花の彼氏である広瀬が、最初の印象とは全く違う、裏の顔を持っているということ。
広瀬の企みが、茶子と穂乃花を巻き込む、大きな事件へと発展していこうとは……!
さらに、茶子が穂乃花に感じる恐怖の原因も気になるところ。
基本的にはやさしく、天然と言われている穂乃花ですが、その裏には何か計り知れない何かを隠し持っているようで。
茶子はそれを暴きたいという感情もあり、徳島へと来たようですが……?
そして何よりも驚くべき仕掛けが、この後暴露されることとなります。
茶子と穂乃花、生き別れの双子と思われていたその二人の間に隠されていた、意外すぎる真実とは!?
そこに蠢く大きなものとは……!!
予想外の展開が連続する本作、この第1巻でもすでに驚かされますが、様々なキャラが様々な思惑で動くこれからの展開も驚かせてくれることでしょう!!
今後から目が離せませんね!!
今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
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