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今回紹介いたしますのはこちら。

「がっこうぐらし!」第9巻 原作・海法紀光先生 作画・千葉サドル先生 

芳文社さんのまんがタイムKRコミックスより刊行です。


さて、大学に拠点を移したものの、そこの内部抗争に巻き込まれる形になってしまった学園生活部の面々。
内部抗争は、不可解な感染を口火として一気に殺し合いにまで発展!
お世話になっていたサークルの一同とともに警戒を強めていたものの、そのなかでくるみがとうとう自分の中で限界を感じてしまい……


武闘派にサークルのメンバーのほとんどが捕まってしまった中で、ゆき、りーさん、みーくんにできるのはただひたすらに待つことだけでした。
ですがそんな中、るーちゃんを奪われてしまっていたりーさんがふらりと立ち上がり、あの子が泣いてる、と外に出ていこうとするのです。
ミーくんは彼女に何か声をかけようとしますが……言葉が見つからず、そのまま押し黙ってしまいます。
ドアは施錠されていますので、りーさんが外に出ることはできないものの……
そんなりーさんの姿を見て心を痛めているゆきを見ては、みーくんも黙ってはいられませんでした。
待ってください、とドアノブを握るりーくんの腕をつかむみーくん。
みーくんを振り返ったりーさんの顔は、焦燥感に満ち、別人のようにげっそりとやつれていました。
そんな顔を見てしまったみーくん、りーさんを強く止めることができません。
代わりに口をついて出たのは、みんなで一緒にるーちゃんを探そう、一人で行かないでくださいと言う言葉。
りーさんは少し考えた後、そうね、私がしっかりしないと、とある程度の落ち着きを取り戻した、のですが……
直後、扉の鍵が外された音が鳴り響いたのです!!
ゆっくりと開いたその扉から中に入ってきたのは……武闘派のシノウでした!
シノウは、愛用する得物であるアイスピックを突き付け、二人を奥に下がらせます。
そして部屋の一番奥へ追い詰めた状態で、尋ねたのです。
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誰が高上を殺したのか、と。

事情が今一つ呑み込めないみーくん、シノウに事情を尋ねてみますと、要するに今まで何もなかったこの大学内で、4人が来たとたんいきなり高上が発症したから、4人のうち誰かが何かをしたのではないかと疑っている、と言うことがわかりました。
もちろん身に覚えのない3人は、しっかりとそれを否定。
シノウも自分で言いだしてはいたものの、その可能性が薄いことはわかっていたのでしょう。
そうだよね、とアイスピックを引き下げ、来た時に撃ってごめんねと謝罪したのでした。
鍵は開けておくからしばらくしたら逃げて、と立ち去ろうとするシノウ。
そんなシノウに、りーさんはるーちゃんはどこかと尋ねました。
誰のことかときょとんとするシノウに、みーくんがるーちゃんの姿の説明を耳打ちしますと……シノウは、探しておくと約束してその場を去るのでした。

これでこの場から逃げ出すことができます。
ですがりーさんはるーちゃんを探す気ですし、なによりもゆきはくるみのことが気にかかって仕方がないのです。
みーくんはくるみがある理由により単独行動をとっていることを知っていますので、ここにはつかまっていないはずだとゆきに説明。
そうなのかと雪が詳しく聞こうとした瞬間、窓の外にから手が伸び、窓枠をゆすり始めるではありませんか!!
感染者の襲来かと逃げ出そうとする三人ですが、その手の主は三人を呼び止めます。
その手の主は……サークルのリセでした。
三人は慌てて彼女を迎え入れるものの、肩に傷を負わされているようで。
すぐに手当てはしたのですが、その傷は……見た目ほど大きなものではないようでした。
一安心したところで、リセの説明に耳を傾けることに。
他の部屋にサークルの面々もつかまっていて、リセはそれを助け出していました。
そこで……サークルの代表であるトーコは、逃げ出そうという仲間たちの声に対して、自分たちはここに残ろうという提案をしたのです。
自分たちは時間に甘えすぎていた、前からちゃんと話し合うべきだった。
学園生活部の4人を見てやっとわかった、と。
反論も出るには出ましたが、やはり最終的にサークルの面々はトーコに従うことにしたようです。
話し合いは文明の基本だから、と言うリセの顔からは、穏やかながら確かな決意が見て取れました。
本当に向こうが危ないことを考えていたら、わざわざ閉じ込めたりはしないさ、と笑うリセにうながされ、一同はすぐ行動することに。
みーくんにはもう、まずしなければいけないことがしっかりと頭の中に描かれていました。
まずは、車。
何をするにも必要な車ですから、異変が起きたと感じたらまず車を確保しなければならない。
くるみはそれに気が付いて、車を確保しに行っているのではないか、と!!

息をひそめて車にたどり着いたものの、くるみの姿はありません。
書置きか何かないかと車の中を探したものの、そこにあったのは……
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ベッドの上の、手錠だけ。
それを見てゆきは気が付いてしまいました。
くるみは毎日、これを使って、眠っていた、ことに……!!

車からでたゆきは、何もなかったと平気を装います。
一同は行動の指針を見失ってしまい、これからどうするのか慎重に決めようとします。
中で何が起きているのか分からない、校舎に戻るか。
くるみと、るーちゃんを置いて三人で逃げるか。
……大学生になったんだから、自分のことは自分で決めなくてはならない。
そうりーさんにいわれたゆきは、しっかりと自分の意思を二人に表します。
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くるみちゃんを探したい、と。
その曇りない意志を受け、みーくんとりーさんはうなずき、再び後者の探索をすることになった一同。
その時のりーさんの瞳には、なんらかの決意のようなものが見て取れて……?

一方、武闘派のほうにも異変が起きつつありました。
リーダーが、体に変調をきたしつつあったのです。
その症状は……そう、感染者のそれと同じもので……!!



というわけで、大学編も佳境となった本作。
武闘派の理不尽ともいえる凶行に巻き込まれてしまったゆきたちですが、武闘派も決して強大な勢力というわけではありません。
すでにほころび始めている武闘派、ゆきたちの行動を完全に制御することなどできるはずもないのですが……
やけになったリーダーが何をするかわからないのは恐ろしい所。
何をするかわからない彼に遭遇しないのが一番ですが、であってしまったら……
果たしてゆきたちは無事るーちゃんを発見し、くるみと合流することはできるのでしょうか?

そして気になるのはくるみの動向です。
すでにもう自分は手遅れだと考えた彼女は、3人のもとを離れました。
ですが、そんな事情があろうとなかろうと、ゆきがくるみを見捨てるはずなどないではありませんか!
感染者の群れのただ中にいる彼女、もしゆきが見つけてしまったらどうなることか。
合流はしてほしいですが、その時どうなるかは……想像するのも恐ろしいです!!

また、あるところで一瞬姿を現したあのキャラクターも今後に不穏な影を落とすところ。
あの人物の危険度のバロメーターとなっているともいえるあの人が姿を現したということは、ゆきもまた……?
この辺りも含め、今後の展開からますます目が離せなくなってきますね!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!