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今回紹介いたしますのはこちら。

「GANTZ:G(ガンツ ジー)」第3巻 原作・奥浩哉先生 脚本・大崎知仁先生 作画・イイヅカケイタ先生 

集英社さんのヤングジャンプコミックスより刊行です。


さて、思いを寄せている内木君を再生させるため、ガンツのゲームに挑む黒名たち。
幸いこのチームには熟練のプレイヤーである藤本と安孫子がいたため、訓練を積んでゲームを勝ち抜くための準備をすることができました。
が、今度の「はんぎょじん星人」との戦いは今までとはわけが違うようです。
転送された直後の黒名たちを待っていたのは、半魚人星人に惨殺されてしまった藤本の遺体だったのでした……


このはんぎょじん星人は、かなりの力を持った星人のようです。
藤本を転送直後にあっさりと仕留めて見せたことからもそれはうかがい知れるのですが、その恐ろしさはまだまだ全貌が見えてきません。
値踏みをするように、転送されてきたガンツメンバーを見まわした後、うふふと不気味な笑い声を残し……姿を消したのです!
どこかへ移動した、と言うことではなく、言葉通り、「透明」になったらしい星人は、ゆっくりと歩き始めます。
ペタペタと地面につく足跡だけが、はんぎょじん星人の目指すものを教えてくれていました。
その行く先にいるのは……よしこです。
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自分に向かって、はんぎょじん星人が近寄ってきている。
それがわかっていても、よしこは恐怖に体がすくみ、動くことができず……
もはや絶体絶命化と思われたその時、梶が動きました!!
よしこの目の前に立っているはずのはんぎょじん星人に向かって、Xガンを乱射したのです!!
しばらくのタイムラグの後、爆発する床……
ですが、星人に当たった手ごたえはありません。
一同は残されていた足跡を追って、星人を探すのでした。

しばらく追いまわし、一同は星人を取り囲むことに成功します。
Xガンを構え、あとはタイミングを見て一斉に撃つ。
そう思っていたのですが、突然背後から叫び声が聞こえました。
人間の赤ん坊と、タコが混じったかのような巨大な星人が、今回から参加した男性数名を襲い、貪り食っている……!!
そんな光景を見せられては、注意が一瞬それてしまうのも仕方ないでしょう。
一瞬のうちに新規参加組の一人が何かに顔をつかまれ、凄い力で近くのプールの中に引きずり込まれてしまったのでした!!
慌てて追いかける一同ですが、もう間に合いません。
プールの水は、真っ赤な血で染め上げられていたのです……
そして、その血染めのプールの中から、何かが浮かび上がってきます。
丸く、白い、球体のような何かが。
その球体はどんどんどんどんと浮かび上がってきて、やがてプールを埋め尽くすほどの数が漂い始めました。
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何なんだこれは、と一同が様子をうかがっていますと……池上がそれの正体に気が付きます。
……卵だ、と。
あのはんぎょじん星人が生んだというのでしょうか?
その答えが出る前に、卵の中から次々とそれは生まれ、這い出てきます。
あははと笑い声を上げながら、陸へと這い上がってくるそれは、大きさこそ人間ほどもある巨大なものですが、見た目はアノマロカリスそのもの!
おびえ、逃げ惑う新規参加者ですが、その中でもXガンを手にしていたものは少し違う動きを見せていました。
生まれた手だからなのか、ゆっくりとした動きで這いずるだけのそれを見て、これならいけるだろうと思ったのでしょう。
死ぬまで笑っていろ、と言う言葉とともに、星人を狙い撃ちしたのですが、Xガンの爆裂するわずかな間に、星人は跳ね飛び……
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射撃した男の頭を食いちぎったのでした!!
Xガン自体は星人にもあたっていて、ほどなく星人もはじけ飛びます。
Xガンが有効であることがわかった今、一同にできることは、とにかく撃ちまくって頭数を減らすこと!!
とはいえ星人の数は驚くほど多く、このままではスーツを着ていないものは間違いなくやられてしまいますし、黒名たちもジリ貧になっていくことでしょう。
焦りが募る中……黒名は、プールの中央からはんぎょじん星人が浮かび上がってくるのを見逃しませんでした!!
惨劇を見て、いやらしい笑いを浮かべるはんぎょじん星人……
勝負をつけるには、あいつを倒すしかありません!!
すぐXガンを構える黒名でしたが、横を見ると安孫子も同じように星人に気が付き、Zガンを、すでに発射していました!!
強烈で巨大なエネルギーを降らせるZガンの威力は強烈そのもので、並みの星人ならばあとかたもなく消えてしまうことでしょう。
黒名はその威力に驚愕するのですが……安孫子は、冷静に言うのです。
逃げられた、と……
透明化や体の一部を変形させる能力、強烈な攻撃をあっさりと回避する俊敏さ、そして部下を生み出す力。
あまりにも強大なはんぎょじん星人を、黒名たちは倒すことができるのでしょうか……?



というわけで、クライマックスを迎える本作。
おそらくGANTZ:Oなどのメディアミックスの一環で始まったのであろう本作、やはり短めの第3巻で完結を迎えることとなりました。
第3巻になってイイヅカ先生もだいぶこなれてきたのでしょうか、ビジュアル面も大幅にパワーアップ!
絶望感あふれる、強力な星人との戦いを見事に描いてくれております!!
このはんぎょじん星人はなかなかの強敵でして、本編に出ても相当な苦戦を強いられていたであろう力を持っています。
いくら訓練したとはいえ、ほとんどが戦闘経験の薄い女性で、頼れるはずの藤本安孫子コンビも一人はあっさり殺されてしまうという絶望的な状況で、黒名たちはどう戦っていくのでしょうか。
本編では基本的に玄野がものすごく頑張ってボスを倒していた印象ですが、本作はほかのメンバーもそれぞれ見せ場を作っているのが印象的です。
池上や森下、梶、よしこと言ったメンバーにもしっかりとしたドラマと活躍が用意されていまして、このはんぎょじん星人との戦いでそれらが絡み合って戦いを盛り上げていくのです!!
そしてその末に待っているエンディングは、本編があるだけに当然完全な解決、とはなるはずもないのですが、中盤で繰り広げられたどろどろのドラマから想像できない(?)さわやかなもので……!!
手に汗握る戦い、星人のもたらす絶望、そして感動のフィナーレが待つ本作、全3巻ながらしっかりまとまった一作になっております!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!