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今回紹介いたしますのはこちら。

「青のフラッグ」第1巻 KAITO先生 


集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、週刊諸王年ジャンプで「クロス・マネジ」「バディストライク」と、スポーツ漫画をメインに連載してきたKAITO先生の最新作となる本作。
本作は今までの作品と同じように、高校生を主役にした青春漫画なのですが、今回はスポーツではなく、恋愛をメインに据えた作品になっているのです。
そんなKAITO先生の最新作の内容はと言いますと……



親友か、恋人か、助けられるのはどちらか一人。
そんな、いわゆる「運命の選択」を強いられた時、自分ならどうするか。
この春から3年生になる高校生、太一はそんな運命の選択にたいして、こう考えていました。
どっちもいない自分には関係ない、と。

3年生に上がるとともに行われたクラス替え。
よくつるんでいた友人と別のクラスになってしまった太一ですが、そんな太一に、中学3年生以来久しぶりの同じクラスじゃないか、と喜びながら声をかけてくる男子がいます。
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三田桃真、トーマと呼ばれている、人気者の男子です。
彼は運動神経抜群で何をやらしても器用にこなし、そのうえ人当たりが良くてユーモアもあり、さらに身長189センチの長身のイケメン、とどこをとっても非の打ちどころのない存在で、スクールカーストと言うヤツのトップに位置すると言っても過言ではない存在でして。
\そのスクールカーストに当てはめれば、下層のほうに位置する太一とは住む世界が違う、とまで癒えてしまう気もするのですが……太一とトーマは幼馴染でして、二人は昔から仲良くしているのです。

トーマと仲がいいのも不思議がられてしまっている太一ですが、友人たちからすればもう一つ不思議なことがありました。
空勢二葉、という女生徒に対して、面と向かっては言わないものの、トーマはなぜか辛辣な言葉を投げかけるのです。
二葉のことを何で嫌いなのか?
友人はそう訪ねるのですが、太一としてはそんなつもりは全くなく。
友人にそう言われるまで自分が彼女に対して冷たい言葉を投げかけていたことに気が付いていなかったのです。

一人廊下を歩いている時、二葉に対しての自分がどう思っているのか、を振り返ってみた太一。
すぐに自分が彼女に冷たく当たってしまう理由に思い当たりました。
一年の時も二年の時も同じクラスだった二葉。
一度も話したことはないものの、目に入ってくる彼女は……どんくさくて、いつも俯いている、と言うイメージです。
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その姿は、まるで……
そう考え、窓に映る自分の顔を見る太一。
すると突然、名に見てんの?と背後から声をかけられました!
声をかけてきたのは、トーマです。
自分の考えていたことがトーマにわかるはずはありませんが、タイミングが良すぎてどうにもうろたえてしまう太一。
毎回唐突なんだよとつっこむことで取り繕う太一に、トーマはそうかぁ?わりぃ、とさわやかにあやまってくるのです。
そんな会話をしながら教室に入ると、人気者のトーマはすぐ女子に声をかけられ、人当たりの良いトーマはそれに対応を始めます。
当然蚊帳の外になる太一は、そっとトーマのそばを離れながら、別に二葉のことを嫌っているわけではないんだけど、なんか苦手になっちゃったんだよな、などと考えながら自分の席に戻るのです。
トーマはそんな太一の背中を、ばつが悪そうな顔で見送るのでした。

帰り道、書店によった太一。
ほしい本に手を伸ばそうとするものの、身長の低い太一は一番上の段にある棚に手が届かず、やむなく踏み台を探して歩き始めます。
すると、その踏み台は……先客が使っていました。
その先客は、まさかの二葉。
あんなことを考えていた矢先のことですから、どうにも顔を出しづらく、しばらく彼女の様子をうかがっていたのですが……彼女も身長が低いせいで、踏み台を使ってもお目当ての本がとれないようです。
たまりかねた太一は、大丈夫?とるから、どの本?と彼女をそっと押しのけ、いいよとなぜか必死に断る二葉が手を伸ばしていた棚に目をやるのですが……そこにあった本は、「大好きは彼を必ず手に入れる恋愛術」「男の落とし方」「オクテ女子のための恋愛講座」などと類の本ばかりで……!!

なんだか気恥ずかしい感じになってしまった二人ですが、やがて二葉のほうから近づいてきまして、太一に話しかけてきます。
それは、ああいったたぐいの本を探していたことの口止め……ではなく、相談したいことがある、と言うお願いでした。
三田君って、どんな人ですか?
……そんな質問が投げかけられ……あの書店で探していた本からしても、そこから導かれる答えは一つ。
好きなの?トーマ。
そう逆に尋ねますと、双葉はわかりやすく顔を真っ赤にして、頭を抱えるのです!!

その後、太一は流れで二葉の相談に乗るような形になります。
小学生の時にバトルエンピツがはやって、それの火付け役がトーマだったという話をすれば、早速双葉はそれを学校に持ってきて、トーマを交えて三人で他愛のない談笑をする。
そんなことも、今までほとんど接点がなかったであろう二葉にとっては大きな前進と言えました。
その時、二葉は「三田君がどんな髪型が好きなんだろう」と言う興味から、体育の時以外にはあまり結ばないその長い髪を三つ編みにするなどのささやかなおしゃれをしていまして。
それに気が付いた太一は、トーマの好みは知らないものの、髪形とかのちょっとした違いに男子は気が付かないんじゃないか、ショートとかの大きな変化があったら印象が変わるかもしれないけど、と軽い気持ちで「そこまで気にしなくていいんじゃないか」という旨の意見を言うのです。
が、次の日に現れた二葉は
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本当にバッサリを髪を切ってショートカットになっていて……!!
幸いトーマはいいじゃん、似合うよ、と言ってくれたわけですが……
太一の胸中は複雑。
女性が髪を切るという人によっては大きな意味を持つ行動を、自分のことBヴぁひとつでさせてしまったことに罪悪感を感じ……何より、本当は太一がトーマが好みだと言っていたタイプを知っていて、そのタイプにぴったりとあてはまる女性がいることも知っていたのですから……!
そのすべてを明かすと、流石に二葉はショックを受けたようです。
が、それでもまだその女生とトーマが付きあっていないならまだチャンスがある、と涙をうっすらと浮かべながらも笑うのです。
……が、それでも耐えきることはできず、変わるって決めた、諦めるのもやらないのも、やる前から無理と思うのも、やらないで後悔するのもやめる、と必死に涙を抑えようとする彼女。
そんな彼女を見て、その時太一は決心したのです。
本腰を入れて、二葉に協力することを!
……ですがその時はまだ、太一は知らなかったのです。
親友か、恋人か。
運命の選択の、その結末を……



というわけで、太一と二葉、そしてトーマの物語が幕を開ける本作、
この後物語は、二葉の親友である伊達や、トーマの義理の姉であるアキコを加えて本格的に幕を開けることとなります。
太一が二葉の恋を叶えるために協力し、二葉もそれに答えて頑張る……と言うお話ではあるのですが、そうまっすぐな道を進む作品とはならないのが本作の肝となります。
さわやかな恋愛の匂いを漂わせていく本作なのですが、伊達のある言葉をきっかけに、物語は一気にその色を変えていくことに。
太一が二葉に協力しようと思った本当の理由は何なのか?
トーマが思いを寄せている人物とは誰なのか?
伊達の抱えている想いとは……?
本作は、この第1巻のラストで本当の全体像が見え、本格始動することとなります。
4人の高校生の抱く葛藤や想いは、どんな形を作り、どう収まっていくのか?
運命の選択は、どんな答えを見せるのか?
それぞれの感情の機微、行動の行く末……
これからどうなるのか、その結末が予想できない物語が紡がれていくことになるのです!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!