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今回紹介いたしますのはこちら。

「ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミアILLEGALS(イリーガルス)-」第1巻 脚本・古橋秀之先生 作画・別天荒人先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


古橋先生は大学卒業後にゲーム会社に就職し、95年に小説家としてデビュー、数々のレーベルでオリジナル作品、タイアップ作品を発表されてきました。
そしてアニメの脚本なども手掛け、さらに10年からは漫画の脚本も作るように。
現在も多方面で活躍されておられます!

別天先生は97年に漫画家としてデビューされたベテランの漫画家さんで、こちらも様々な雑誌で作品を発表されています。
原作者付きの作品をメインに発表されておりまして、あかほりさとる先生、外薗昌也先生、青山広美先生と、名だたるメンバーとタッグを組んだ経験を持っています!
イラストレーターとしても活躍されておりまして、その卓越した画力をいかんなく発揮されております!

そんなお二人がタッグを組んで作られる本作は、現在アニメも放映されている「僕のヒーローアカデミア」のスピの不作品となっています。
ですが本編の誰かを主人公とした作品、というわけではなく、全くオリジナルの主人公が活躍する作品となっているのです!!


灰廻航一、19歳。
彼は、両足と片手、といった三点以上を設置させることで発動する「滑走」、地面をすべるように移動する能力です。
スピードは自転車くらい、超高速が出るというわけでもなく、地面を這いまわるという地味な見た目をあり……ハッキリ言えば、弱い「個性」の持ち主です。
子の個性が活躍する場面と言えば、町のごろつきに絡まれたときなどに、素早く土下座で謝り、それでも許さないそいつらからササッと逃げる時くらい……
そんなパッとしない少年が、バイトに向かおうとしておりますと、とあるアイドル(自称)のゲリラライブに出くわします。
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ポップ☆ステップと名乗っているその少女、「跳躍」の個性を使って飛び回り、過激な衣装とそこそこの歌である程度の人気を持っております。
顔は派手なメイクでよくわからない彼女が、それでもキラキラして見えるのは……やはり「空飛んでる」かrなんじゃないかな。
そう思いながら航一が彼女のライブをぼーっと見つめておりますと、そこに警察が近づいて着てくることに気が付きました!!
慌ててポップにそれを知らせますと、彼女はライブの打ち切りを宣言し、ササッと撤収してしまうのでした!!

結局、航一はバイトに遅刻。
さらに悪いことに、昼からまれ、土下座の体勢で逃げ出したごろつきがそのバイト先に来店してしまうのです!
さんざんそのごろつきにいじめられてしまい……気分は最悪。
そこで航一は、独自のストレス解消を始めてしまいました!!
とっておきの服に着替えて、思いっきり個性を使って、スカッとする……!
その内容は街ゆく人々に親切をしまくる、というもの!!
彼は「親切マン」と名乗り、この界隈ではちょっぴり名のしれた存在なのでした!!

ひと親切おえ、帰ろうとした航一。
そこに、ジュースを差し出してくれるものがおりました。
ポップステップです。
彼女は警察が来ることを教えてくれた幸一をわざわざ探してお礼を言いに来てくれたようですが、オールマイトっぽいパーカーを来て、身の丈に応じた人助けをする、身の程を知ったその行為を小馬鹿にしたりしてきまして……
あげくの果てに、その親切さに付け込んでゲリラライブの手伝いを指せようとしやがるのです!
ところがそうこうしているうちに、ポップがよそ見をして見知らぬ男にぶつかってしまいました。
……いや、見知らぬ男ではありません。
例のごろつきです!
ごろつきはポップのメイクを落とし、素顔をネットにさらそうとしだし……
相手は自分よりはるかに強いごろつき三人。
身の程を知った航一は、大人しく逃げよう
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……とも考えたのですが、人の困っている場面を見過ごせない「親切マン」としては、見過ごせません!
滑走の個性を使って相手のひざ裏を狩って二人を転ばせ、もう一人はタックルでダウンさせる。
そうなれば、ポップは跳躍の個性で逃げられる……はずだったのですが。
相手の強靭な体を持つ個性のごろつきに、タックルは通用せず。
またもぼこぼこにされる……どころか、爪を伸ばす個性によって斬りつけられてしまうのです!!
反抗しようとした航一に、ごろつきは怒り心頭!
航一をバイト先ごとぶっ潰し、ポップは裸に向いてさらしてやる、と悪逆非道な仕打ちをすると言いだすのです!!
……相手がヴィランなら、オールマイトが来てくれるかもしれません。
ですが、所詮は街のごろつき……
オールマイトだって暇じゃない、こんな路地裏のケンカごときに、飛んできてくれるはずが……
と、その時です。
その路地裏に、何者から「降ってきた」のは!!
その謎の男はいいます。
オールマイトはここには来ない。
だが、
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……俺がいる!!
そう言って男は、容赦なくごろつきどもを殴り飛ばしていくのです!!
彼はこう名乗りました。
俺はナックルダスター。
貴様らのようなクズ専門の掃除屋だ!!



というわけで、航一と二人が出会う本作。
航一の這いまわるだけの「滑走」、ポップの飛び跳ねるだけの「跳躍」といった、弱い個性をもつ一般人が主役となる本作ですが、もちろん地味なお話にはなりません!!
いかにも怪しい風貌のナックルダスターが、親切マンの息ごみを見て彼を見出したことから、とんでもない戦いに巻き込まれることになってしまうのです!!
そのとんでもない戦いとは、巷で話題のある事件に関して。
その事件は、どうしても普通のヒーローでは後手後手に回らざるを得ない仕組みの事件でして……
ナックルダスターは、免許を持っていない、イリーガルなヒーローだからこそできる作戦でその事件の解決を図るのです!!

本作はヒロアカ本編の初期を思い起こさせるヒーローへのあこがれを話に組み込みながら、本編にも劣らないバトルが描かれていきます!!
弱い個性も使い方次第でどうにかなるという戦いは、絵柄的には地味ながらも、面白さはばっちりなもの!
さらにキャラクター面もしっかりと充実していまして、航一の地味時々カッコいい性格、ポップのいわゆるツンデレ的な可愛さ、そして何より性格から強さから型破りぶりから、驚くばかりの個性まで魅力いっぱいのナックルダスターがナイスです!!
黒幕的な存在はまだ出てきませんが、当面の敵となるヴィランも本編にはない性格の持ち主ですし、それに加えて本編のほうのキャラクターも登場すると実に豪華でバラエティ豊か!!
古橋先生の魅力的なキャラクターに、本編ともリンクしている気がするストーリー、それに別天先生の画力も加わって、引き込まれていくこと間違いなしですよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!