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今回紹介いたしますのはこちら。

「刃牙道」第16巻 板垣恵介先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、本部がその全てと武蔵の心のわずかな隙をついて勝利を収めた前巻。
天下無双と謳われた武蔵は、その敗北を経て、何か思うところがあったようで……?



全国放送のテレビの番組内で、あのエア斬撃を見せつけた武蔵。
その結果、とうとう警察が動きだしてしまいました。
警察としては、今までいろいろと巷を騒がせていた武蔵を何とか引っ張りたかったわけでして、このエア斬撃と言う犯罪と言っていいかどうかわからない行動をきっかけとして、とにかく確保しようとしたのです。
そう言ってたずねられましても、もちろんご老公が素直に渡すわけがありません。
武蔵はご老公の悲願の結晶で、大量の資材をなげうって誕生しました
そんな虎の子を、指一本触れていない相手を昏倒させた、としてしょっ引かれることに納得がいくはずがないのです!
そして何よりも、本人が納得するでしょうか。
ご老公は挑発するかのように、訪ねてきていた警視総監の内海にこう言うのです。
問題は本人じゃ、本人が動向を拒否したとする。
これは厄介じゃぞ、と。
……その途端、顔面からサッと血の気が引く内海。
それは、ご老公の脅しにおびえたから、ではありません。
そんな挑発的な表情を浮かべるご老公の背後に、件の武蔵が立っていたからです!!
それもその腰に、二振りの刀を下げて……!!
武蔵は、内海に向かってこう言いました。
逃げも隠れもする。
ただし、
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現れては斬る。
ざっと歩を進める武蔵。
その迫力に押され内海達警察の面々は蜘蛛の子を散らすかのように逃げ去っていきました。
あとを追うでもなく、武蔵は悠然と屋敷の外へ向かって歩き続けるのです。
始まるぞ徳川、「戦」だ。
……武蔵は、警察に……いや、日本という国に戦を仕掛けるつもりなのでしょうか!?
慌ててご老公は武蔵を止めます。
屋敷に戻れ、門の内側で起こることならなんとでもしてやるが、門の外では自分の力は及ばない、お主を救うことはできない、おぬしは門の外では生きられない。
そう言うご老公を振り返り、武蔵は……そっとご老公を抱きしめました。
そして、ご老公に
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ありがとうと囁くと……もう振り向くことはなく、武蔵は門の外へ出ていったのでした!!

門の外には、多くの警察官と、それを束ねる大塚という男が待ち構えていました。
大塚は武蔵を見るなり、その全身から漂うオーラを察知して、これほどのスゴ玉は初めてだと仰天。
そして仰天はするものの、一切おびえるそぶりは見せないという、彼の百戦錬磨ぶりもうかがえます。
武蔵の刀を指し、その二本差し、任意同行の線はなくなった、車には乗ってもらうぜ、と語りかける大塚。
対する武蔵は、遠慮はいらん、捕えたらよかろうと殺気を漲らせるのです。
それが何を意味するのか。
そう、武蔵は国家に対して戦いを仕掛けようというのです。
それでもいいのか、と大塚が念押しの確認をしますと……武蔵は、こう返答しました。
貴様らこそいいのか?
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国が俺に斬られても。

大塚が合図をすると、警察がさすまたと拳銃を手に武蔵の前へと歩み出ます。
飛び道具も用意した、抜いたら撃つぜ。
そんな警告を聞いた武蔵は一笑に付し、見えたらな、とつぶやいた直後……
気が付けば、武蔵に伸ばされていたさすまたの先端が切断されていたのです!
そのスピードは、武蔵の言う通り抜いたことすら気が付かない壮絶すぎるもの!
行くぞ、こちらから、と攻撃を仕掛ける宣言をした武蔵を前にして、大塚は……
抜いたらじゃねえや、動いたら撃て。
そう言って、一同の覚悟を固めさせるのでした!!



というわけで、とうとう始まってしまった武蔵の暴走。
武蔵は、たった一人で日本という国に対しての戦をしかけたのです。
それはおそらく、本部が看破した武蔵の「孤独」に関係したものでしょう。
自らの孤独を本部によって見透かされ、そして敗北を喫したことで彼の中で何かの覚悟が固まったのでしょう。
自分が最期を迎えるのは、戦場の中。
そんな思いがよぎったのかもしれません……
死を覚悟している、むしろ望んでいるというのはおそらくご老公へのお礼からすると確定。
となると気になるのは、本当に殺すかどうかはおいておいて、誰がその引導を渡すのか、と言うことになってきます!
まず武蔵が相手にするのは、国家権力の象徴ともいえる警察。
ここで彼がその刃を存分に振るえば……完全に後戻りはできなくなるわけでして……
警察や自衛隊で手に負えなくなったとき、グラップラーの出番となるわけでしょう!!
果たして武蔵を倒すのは、バキなのか、勇次郎なのか、それとも……?
とりあえず武蔵にはちゃちゃっと国家にわからせてもらうとしまして、我々は戦の末に待つ者は何か、を楽しみにしましょう!!

そして巻末収録のラスト2話は、板垣先生のお得意の大統領ネタが収録。
いろいろあったあの大統領選を争った新大統領は果たして勇次郎に対してどう接するのか!?
こちらもお楽しみに!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!