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今回紹介いたしますのはこちら。

「ビンゾー」第2巻 古谷野孝雄先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、自我の残っているゾンビとなり、ゾンビ界の神を目指すと息巻いた修造。
ですが、そんな彼の前に同じ自我のあるゾンビである瀬津が登場。
瀬津は、ゾンビの王になるという野望の元、人間を次々と殺していく恐ろしい男でした。
思い通りに体を動かすことが難しい「意志のあるゾンビ」状態ですが、瀬津はかなり思い通り動けるようになっているようで。
修造は彼からの仲間になれと言う誘いを断ったため、次にあったら殺す、と宣言されてしまったのでした。



自分が思い通りに体を動かすための鍵が、「父親を感じる」ことだと気が付いた修造。
おかげさまで徐々に体を動かすことができるようになってきまして、携帯の充電器を入手するためにもぬけの殻になったコンビニにやってくることができました。
ですが、あろうことかそこで瀬津とばったり鉢合わせ!!
瀬津は修造に気が付くと、声帯がまともに機能していない意思のあるゾンビ特有の、携帯のメモで文字を撃って見せる筆談でこう伝えてくるのです。
運が悪かったね、と。
今からでも謝って許してもらおうとする修造でしたが、充電器を取りに来たということは……形態は充電切れ、意思を表すことができません。
慌てて逃げ出す修造なのですが、こんな大ピンチな場面で「父親を感じる」ことなどできるはずもありません。
旨く動かない体を何とか動かして逃げていく修造ですが、そこで一人のゾンビとすれ違いました。
この世界のゾンビは、「動き」を見て同族かそうでないかを判断しているようで。
まるで人間のように動くことのできる瀬津を見れば、そちらに襲い掛かってくれるかもしれない!
そうわずかな希望を託した修造でしたが、ただでさえ動きの遅いゾンビ、しかも多少かまれても何の問題もない意志のあるゾンビからすれば、1対1の状況など何も恐れることはないわけで。
瀬津は実にあっさりと、顎の下からゾンビの弱点である脳を狙ってナイフを一突き!
簡単に処理してしまうのです。
使えねえ奴!と頭の中で毒づく修造でしたが、脳が弱点、と言うことからある疑問がわきだしました。
脳……
「父親の気配」を感じる時って、脳のどの部分を使ってるんだろう?
これはひょっとすると、体を自由に動かすための重要な気付きになるかも……!?
じっくりと考え、試してみたいところですが、今は瀬津に追いかけられている最中!
気付けばすぐ近くまで瀬津が迫っておりまして、もうダメか!!と言う状況に追い詰められてしまったのですが……
そこで、急に一台の車がその場に現れ、そこから銃を構えた警察官が現れました!!
さらに、気が付けば瀬津の背後にも一人、銃を構えた男がいます。
瀬津は、連続刺殺事件の犯人の最有力の容疑者でして、その手にしていたナイフや状況からここで完全に容疑が固まったと言うところでしょう。
慌てて修造は、そいつはゾンビだから頭を撃ち抜いて殺しちゃってくれ、と言おうとするのですが……修造はゾンビですから、あああ、と言葉にならないうめきを上げることしかできないのです。
そのせいで自分がゾンビだ飛ばれてしまえば逆に狙われてしまうかもしれませんし、慌てて口を覆い、見守る方にシフトする修造。
そうこうしている間に、瀬津はナイフを振りかざし、警察に襲い掛かっていったのです!!
普通の警察ならためらうかもしれませんが、この警察官は今この場で自分が執行しようとしている正義に絶対の自信を持っています。
銃弾は鼻たれ、瀬津の胸に穴をあけるのですが……ゾンビの瀬津は痛みを感じないわけで、この程度でその足は止まらないのです!!
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全く怯まない瀬津に驚く一瞬の隙に、瀬津は一気に間合いを詰め……ナイフでひと突き!!
そして、もう一人の警察を警戒し、すかさずその場から逃げ去ってしまったのでした!!

刺された警察官は、虫の息です。
ですがそれでも、瀬津の血液を分析白、奴はおかしい、と事件のことを気にしていまして。
もう一人の警察は、すぐ助け起こして車に乗せ、病院に運ぼうとするのですが……どうしてもひとりではすぐに運ぶことはできません。
そこで修造に、手を貸してくれ、そしてここは危ないからそのまま安全な場所まで送る、と言うのです。
……が、修造はどうしてもそれを聞くことができません。
ゾンビの修造は思い通り自分の体を動かせませんし、仮にゾンビだとばれれば……何をされるかわかりません!!
いよいよ撃たれた警察の容体が悪くなってきて、助けを求める声も必死になってきます。
修造は……とうとうそこで意を決し
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逃げだしてしまうのです……

夜。
路地裏で一人携帯を充電している修造は考えています。
なんで逃げてしまったんだろう、でもあの時はああするしかないと思ったんだ。
あの人助かったかな、ごっついけどいい人なんだろうな。
……そんな人を、楽しむかのように殺める瀬津。
何が「王」だ!と、修造の中に怒りがこみ上げてきます!!
修造は、両親にあてたメールに、こっちは何とかやってるから心配するな、と打ち込んでいたのですが……
そこに、こんな一文をつけたしました。
仕事が終わってその気になったら帰るかも、と。
そして、泣きそうな表情になった後……覚悟を決めた表情で、送信します。
……修造は、ひとつの仕事をすることに決めたのです。
それは……
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瀬津を、倒すこと!!



というわけで、修造の戦いが幕を開けた今巻。
人間を容赦なく殺していく瀬津、今はただの連続殺人鬼でしかないのかもしれません。
ですがこの後、着々と増えていくゾンビ、そのなかの意思のあるゾンビたちの支持を集めていくような行動をとっていきます。
このまま瀬津がうまく立ち回り、支持を集めていたとしたら……
もしかすると本当にゾンビの王となってしまい、逆に人間を支配するような存在になってしまうかもしれません!!
自分のためならばどんなダーティなことでもする瀬津をこのままにしてはおけない、と自分が被害者を見殺しにしてしまった自責の念からも決意した修造、早速妥当瀬津に向けて行動を起こす……と言いたいところですが、流石にすぐには無理でしょう。
まずは自分の体を自由自在に動かせるようになってから、と行きたいところですが……

この後、物語は一気に進展!
ゾンビものとしては比較的穏やかな世界観の本作でしたが、その世界観も大きく変わり、本格的なパニックが始まります!
そんな中で、妥当瀬津どころではない騒動に巻き込まれてしまう修造……
果たして彼は瀬津に再会し、その野望を止めることができるのでしょうか!?
本作独自の設定なども明かされていきまして、物語も本番に!
予想できない展開に、巻き込まれた異質の修造……今後の展開から目が離せませんね!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!