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今回紹介いたしますのはこちら。

「織子とナッツン」第3巻 原鮎美先生 

エンターブレインさんのビームコミックスより刊行です。


さて、ルームシェアする女子大生コンビ、織子とナッツンの日常を描いていく本作。
4コマ漫画だった「でこぼこガーリッシュ」時代から数えて6巻目となる今巻は、まさかの最終巻!
果たして二人に今巻で、何かが巻き起こるのでしょうか!?



12月も半分も過ぎようとしていたある日のことです。
来週に行おうと言うことになったクリスマスパーティーを前にして、織子やハムちゃんたちみんなで一足早くからパーティー用のクリスマスの飾りつけをしておりました。
その中でもナッツンは特にノリノリでして、フライングメリークリスマス!などと言いながら、1週間も早くからサンタ的なコスチュームを来て、クラッカーを鳴らすなどの浮かれ具合です。
そうこうしておりますと、織子がバイトへと出かけていきます。
入れ替わりに御門がやってきましたので、ナッツンはパーティーに参加するかと確認。
はい!といい返事が返ってきまして、ナッツンの期限はさらによろしくなってまいります!
これで皆パーティーは参加だ、と大喜びなのですが……二ノ宮と岬の先輩コンビはどうでしょうか?
なにせ二人はいろいろ喧嘩があったりもするものの、一応お互い愛し合うカップル。
クリスマスは二人で過ごしたい……と考えるのが自然なわけですから、不参加と言うことも十分あり得るでしょう。
ナッツンは、あの二人はお祭り好きだから参加するに違いないと確信しているのですが、ところがどっこいそううまくは行きません。
いつの間にか、外の木に登ってサークルの部室の窓の前まで来ていた二ノ宮が、急に何とも言えないと口をはさんできたのです!!
なんでも、今岬と喧嘩中……というより、二ノ宮に心当たりがないのに、一方的に岬が怒っている、とのこと。
今こうして木の上から部室に来ているのも、普段と追ってくるルートの最中に岬がいたからなのだとか。
何でミサキが怒っているのか、理由を聞いても教えてくれない……
首をひねる二ノ宮は、ナッツンに助言を求めてきました。
しっかりとどうして今に至ったのかを聞いてみますと……なるほど岬が怒るのも無理はない事情が見えてきます。
二ノ宮が学食で食事をしていると、そこに岬がやってきた。
もうすぐクリスマスだね、何か食べたいものある?行きたい場所とかは?
そうたずねられた二ノ宮は、学食のご飯はおいしいから食べたいものはないし、行きたいところはどこもない、それよりもさっきからもじもじしてるけどトイレでも行きたいの?と答えた……
岬の怒りの理由は、火を見るより明らかです。
ナッツンはそこで、丁寧にアドバイス。
岬センパイは夢見る乙女だから、ロマンチックなクリスマスが過ごしたいんだ、と言うと、純愛モノと思われるDVDを何本か二ノ宮に手渡します。
そして、図書館でじっくり見てきてください、と二ノ宮を送り出すのでした。
……ナッツンのアドバイスはいいんです。
良いんですが、二人がこのアドバイスで良い感じになるということはつまり、クリスマスパーティーの参加がなくなるということなわけで。
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友人に、パーティーより二人きり推奨なのか、と言われますと、その時始めてその事実に気付く始末なのでした!!

その後、たまたま図書室であった男の友人と一緒に映画を見る二ノ宮。
その後ろをたまたま岬が通りがかりまして……あの映画は自分が誘っても身に行ってくれなかったやつじゃないか、それをよりにもよって男と見ているなんて!とさらに怒りを増幅してしまうのです!
そんな怒り心頭の岬は、サークルの部室に行って皆にこう尋ねました。
アタシはめんどくさい女か、と。
怖い先輩のその発言、普通なら校庭はしづらいところですが、おせっかい焼きモードのナッツンは引きません。
ええ、と頷いたあげく、ちゃんとクリスマスは二人で甘い夜を過ごしたいと言ったのか、好きだということ本人に言わないでどうするんだ、と真っ向から扱き下ろすのです!!
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こう言う感じになると俄然弱い岬、ナッツンに滔々と諭され……とうとう、自分からも折れるように説得されてしまったようです。

これで岬と二ノ宮の不参加は決定と言っていいでしょう。
さらにこの後、ちょっとした事情があってハムちゃんも参加できなくなってしまいました。
それでも、二人の友達と、織子もいるんだから、となんとか気持ちをキープしていたナッツンなのですが……そのころ、その織子のほうでも驚くべき動きがあったりしました。
24日に急遽バイトが入ってしまい、パーティーには遅れていくしかないなと考えていた織子。
そこに織子に思いを寄せていながら、なかなかその想いを伝えることができないでいた九条が息せき切って現れました。
九条は少し前におせっかいナッツンに早く想いを伝えないと、他の男に織子がとられてしまう、と発破をかけられておりまして。
今はちょうどその想いを伝えるのにふさわしい時期でもありますし……
とうとう決意を固め、いったのです!!
クリスマスの閉店後に時間取れない?話したいことあるし。
織子は特に深く考えず、どうせパーティーは遅れるんだし、少しくらいいいかとあっさり頷いてしまいます。
そして九条は、24日は、二人きりで会いたいです、と言い残し、微笑みながら去っていきました。
…………そこで、ようやく織子は気が付きます。
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クリスマスに、それって……!!
遂に動き出した九条!!
織子と九条の関係も気になるところなのですが、この流れで行くと織子と九条の用事も長くなりそう。
と言うことは……ナッツンのパーティーには当然行けなくなる!?
ナッツンの知らぬところで迎えた急展開、果たして!!



というわけで、クリスマスパーティーにまつわるエピソードを収録したこの最終巻。
二ノ宮と岬、そして九条と織子と言った関係が徐々に盛り上がっていき、本作のクライマックスな感じのこのエピソード。
うまく行くことは間違いない岬と二ノ宮、そして本格的な恋愛になるのかどうかと言う織子と九条……気になる気になるこの二組の行く末が描かれます!
そしてこの後寂しさのあまりすごいことになるナッツンなのですが……そこからも見逃せませんよ!!

このほかにも、皆で温泉旅行に行ったり、織子が闇堕ちしたり、二ノ宮の愛猫が茅島先生の部屋に迷い込んだりと様々なエピソードが収録。
事実上の最終話となるお話では、織子とナッツンがルームシェア1周年を祝おうということになるエピソードとなるのですが、取り立てて特別感のない物語になっております。
最終回らしい最終回にしないことで、二人の関係がこれからも変わらず、仲良く楽しくやっていくということを暗示しているのか……とにかく、なんだか安心できるフィナーレとなっていますよ!!
エピローグとして4コマ形式の「その後」も描かれますが、もちろんそれもいつも通りのお話。
最後までかわいらしく、楽しい、そして最後の最後でちょっとうれしくなるラストが待っております!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!