kk0
今回紹介いたしますのはこちら。

「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~」第5巻 赤坂アカ先生 

集英社さんのヤングジャンプコミックスより刊行です。


さて、経済界のトップクラスに立つ者の御曹司が入学する超エリート高校に通う超お嬢様・かぐやと、そこに学力だけで入って見せた白銀の二人を中心にした日常を描いていく本作。
生徒会と言う仕事をするのかで惹かれあっていく二人ですが、なにせ二人ともプライドが高すぎるため、自分からアプローチをかけることができず、すれ違い放題にすれ違う毎日を送ってまいりました。
そんな本作、とうとう夏休みを迎えるのですが?



夏休み。
巷の高校生たちは、あれやこれやと遊びまわり、男女の中も進んでいったりすることも珍しいことではない季節です。
白銀とかぐやの関係も、メールアドレスも知りあったことですし、一気に進む……などと言うことがあるわけもなし!!
白銀もかぐやも、やっぱり「自分から声をかける」と言うことができず、メールを書こう書こうとしてはやめる白銀、某つぶやくSNSのアカウントを作ったものの、鍵アカウントの白銀にどうしてもあそれだけで一話できるくらいの葛藤がありつつ、結局連絡一つないまま夏休みは過ぎていくのです……
が!

私は夏に思い出なんてない。
でも問題はない。
私は家族旅行に行ったことがない。
でも大丈夫、みんな私をトクベツ扱いしてくれるから。
私は花火大会に行ったことがない。
でも大丈夫、家の中の小さな光でも、私はきれいだと思えるから。
……かぐやはそうして、過去を振り返っていました。
誰もがうらやむような家柄に、誰もが目を奪われるような美貌と、誰もが感嘆する頭脳を持って生まれた彼女。
ですが彼女には、だからこその苦悩があるようです。
とはいえ、今の彼女は白銀……と言うよりも、千花や早坂、白銀の妹の圭がいます。
その三人と一緒に、明日は買い物、あさっては花火大会に行く約束を取り付けていまして。
始めていくおともだちとのお買い物、そして花火大会に期待と不安が入り混じるかぐや。
ですが、彼女はこう自分にい行きませます。
でも大丈夫、明日一緒に行く人たちはみんないい人だし、優しい人たちだ、だから……
と、明日にまで迫ったお楽しみの時を心待ちにするのでした!
……しかし、現実はあまりにも非情です。
ウキウキが止まらないかぐやの部屋を、ノックする音が響き渡りました。
そしてそこからは言ってきたのは……早坂ではない、この四宮家の使用人の黒服二人。
その姿を見た瞬間、かぐやはすべてを察してしまいました。
そして、再びこう言い聞かせるのです。
kk1
大丈夫、いつものことなんだ。
私の人生は、私の思い通りにはできない。

その一報は、父からの呼び出しでした。
京都の実家に行かなければならない……
花火大会の前日に買い物に行く約束はこれでいけなくなった、花火大会には行く。
そうメールを送り、かぐやは京都へと向かいます。
こう言うのはみんなで逝かないと意味がない、とやはりやさしい千花たちはお買い物を中止してくれています。
そんなことも知らずに、京都の本宅の一室で、早坂とともに俯いて父親との対面を待っていたかぐや。
その対面の時は、日も暮れた夜にやってきました。
が、父は通りがかりに一瞥くれ、ああ、いたのか、ご苦労、とだけ言い残して立ち去ってしまうのです……
父が去った後、たまらず早坂は、こんな場所まで呼び出してそれだけですか、くたばれクソ爺、とつぶやいてしまいます。
かぐやの胸に去来するのは、冷たい闇ばかりが拡がる父との思い出。
「おやすみ」「いってらっしゃい」「よくやった」「愛してる」、そのどんな言葉も父から言われた覚えがない……
最初からそうなのだから、いまさら何の感情も湧いたりしない。
大丈夫。
こんな私にも周囲の人たちは家の格にそう振る舞いを求める。
腫れものを扱うように、問題がないように。
まるで気味の悪い日本人形のようだ。

そうして落ちきったテンションも、翌日には一気に回復します。
大丈夫、だって私は花火大会に行くのだから。
彼女の心は完全にいつも通り、家、いつも以上に高揚しています。
千花がどんなに迷惑をかけても、旅行をキャンセルしてまで一緒に行こうと言ってくれたんだから許してあげよう、と思っている時点でその機嫌がいいことがうかがえるのですが、それ以上に彼女を浮かれさせているのは……そう、白銀と一緒に、あこがれていた大きな花火を見に行けることです!!
夏休みは(主に白銀と会えないことで)つまらなかったわけですが、これが実現すればいろいろなことを全部好きになれると思う!!
そんなかぐやでしたが……またもその喜びは、打ち砕かれてしまいます。
人ごみのある場所は付き人もかぐや様を見失う恐れがある、そんな中で何かあれば、当主様になんと申し述べればよいか。
そんな使用人の一言で、かぐやの心は再びあ真っ黒な闇の底へと鎮められてしまうのでした……

大丈夫、大丈夫。
どれだけ繰り返しても、今度ばかりはその気持ちは落ち着きません。
皆に会いたい、こんな気持ち知らないままでいればよかった、何も知らなければいつも通りの夏だったのに、こんなに苦しいと気付かずに済んだのに……
kk2
あまりの苦しさに、家具屋はその吐き出し場所を求め……始めました、と言う一言だけ作って放置していた、フォローもフォロワーも0のSNSに、こう書き込んでしまいます。
皆と花火が見たい。
……その誰も気づくはずのないつぶやきが……ある、一人の男の目に留まります。
いや、そのつぶやきを、その男は待っていたのかもしれません!!
kk3
了解。
白銀御行、その男は、そうつぶやいたのでした!!



というわけで、夏休み編が思いがけないクライマックスを迎える今巻。
主役二人のコンタクトが全くと言うほどなく。早坂メインの話や千花メインの話といった、本作のテーマ的なものとかけ離れたお話もあったりしたこの夏休み編。
ですがその最後を飾るのにふさわしい、とんでもない盛り上がりが用意されておりました!!
絶大なる富と名誉を持つが故、がんじがらめとなってしまったかぐや。
そんなかぐやを救い出すため、白銀がとる道とは!?
ド貧乏である白銀ができることなど、たかが知れているような気もするのですが……そこは頭脳と必死さにかけては一級品の彼。
かぐやのためとあらば、その頭脳と身体能力のすべてを注ぎ込んでなんとかしてくれることでしょう……!!
まさかの本作での感動と胸キュンをお約束する、そのクライマックス……必見です!!

そんなこんなで夏休みを終えた本作ですが、その後二人の仲が進展するかと言えば……そうなれば本作はおそらく「完!!」ですので、まあ……いつも通りです!
二人のすれ違い、もはや恒例になりつつある千花の白銀のダメなところを修正する特訓シリーズなどを経まして、次なる展開を予感させるお話なども収録!!
これから先もこの二人、笑いや感動で我々を楽しませてくれることでしょう!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!