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今回紹介いたしますのはこちら。

「双亡亭壊すべし」第4巻 藤田和日郎先生 

小学館さんの少年サンデーコミックスより刊行です。


さて、いよいよ双亡亭に乗り込んだ一同。
ですがそこに待っていたのは、恐ろしい肖像画でした。
その肖像画の見せる悪夢に呑み込まれたものは、火とならざるものへと変えられてしまう……
そんな肖像画の恐怖に打ち勝った務は、紅を助け出し、再び探索を始めたのですが……?



突如現れた使者により、「溶ける絵の控室」なる部屋に連れていかれた録朗と青一。
そこで二人は、歴代の総理大臣に降りかかってきた恐怖の歴史を聞かされました。
第34代の内閣総理大臣、真条寺禅一。
送られてきた肖像画を見ていた彼がある日、その部屋を訪ねてきた議員の目の前で……身体が、上からゆっくりと……爆ぜた。
死体は肉片になり、検死すらままならなかったそうです。
あまりの事態の異常さに緘口令まで敷かれ、公には真条寺は病死だと発表されたのでした。
その爆死した真条寺は、爆ぜる直前に尋ねてきた議員に、ある紙を手渡そうとしていました。
きみ、これを、したまえ。
そう言って差し出された紙はその場に残っていて……議員はその紙を回収していたのです。
そしてその文章は、今でも写真にとって残してあります。
とうきょう としまくぬまなからいちょうにある そうぼうていから しゃくじいがわまで すいろをつくる こうじをはじめろ はじめてください
まるで字を覚えたばかりの子供が書いたかのような、とてもきれいとは言えない、ひらがなで書かれたその文章……
なぜかその文章からは、得体のしれない恐ろしさを感じてしまいます。
この指示の意味は録朗や政治家たちにはよくわからないのですが……とにかくこの事件から、歴代の総理の悪夢は始まったのです。

あの爆死を目撃した議員は、第35代の総理大臣になっていました。
ある日その総理のもとに……あの事件を彷彿させる、奇妙な肖像画が送られてきたのです。
……「双亡亭」から!!
爆死を目撃した35代総理はおびえ、すぐにこんな絵は燃やしてしまえと指示したのですが……その肖像画の持つ魔力なのか、どうやってもその絵は燃やすことができなかったのです。
それどころか、壊すことすら……
その後、第35代の総理は……神経衰弱で退任するまで無事総理を務めあげたとか。
ですがそれからも、総理が変わるたびに肖像画は届けられ続けます。
その総理達も大半は、絵によっての不審な死を迎えることなく退任していったのですが……
それは、絵に魔力がなくなったからではないのです。
柄の恐ろしさにおびえた総理達は、その絵をこの部屋の片隅にある金庫にしまい込み、厳重に鍵をかけて封印していたから、なのです。
絵の送り主である双亡亭をどうにかしようという動きももちろんありました。
ですが相手はあの双亡亭、どんな手練れを、どんな多人数を送り込んでも、彼らが戻ってくることはなかったのです。

歴代の総理の中には、絵の恐ろしさを信じないものもいました。
ある人物は、そんなものを恐れて総理が務まるか、肖像画などいくらでも飾ってやる、と笑い飛ばしたと言います。
ですがその末路は……
夜中、一人でひたひたと廊下を歩く彼。
そんな彼をどうしたのかと奥様が呼び止めようとしたところ……
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また、これをしたまえと紙を渡そうとした直後、ドロドロと解け落ちていってしまったのです!

その後も何人か、肖像画の恐ろしさを信じず、溶けたり爆ぜたりしてなくなっていきました。
が、そんな肖像画の恐ろしさが、じわじわと拡大していっていることに気が付いたある事件があったのです。
やはり肖像画の恐ろしさを信じなかった第61代の総理。
彼が、議事堂に党員しようとして車を降りた直後……溶けたのです。
これの何が恐ろしいのか、録朗にはわかりません。
ですが、その恐ろしさの理由を説明されると、震えあがらずにはいられないのです!
それまで死んでいった総理は、いずれもあの絵の近くで死んでいました。
61代が溶け落ちたのは、あの「絵」から、時間にして5~6分はあろうかと言う場所……!!
そう、溶けるまでの時間が長くなっているのです!
それが何を意味するのか?
斯波と桐生は、あの「ナナちゃん」が変わってしまったあの後に見せた光景から、ある確信をしていました。
彼女の目の中から伸びてきた、あの指。
その指はナナちゃんの目をこじ開け、大きく開いたその穴から……這いだしてきたのです。
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ナナちゃんそっくりそのままの、人ではない何かが……!!
……つまり、今まで溶け死んでいった総理は、そのナナちゃんのような「何か」だった。
そしてその何かは、肖像画を介して人間と入れ替わっている。
……その活動時間は、徐々に伸びている……!!
双亡亭の水路も、おそらくその目論見を一気に加速させるための何かなのでしょう。
その先に何があるのかはわかりません。
わかりませんが、歴代の総理たちはいずれも、同じ悪夢にうなされているのです。
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双亡亭から無数の巨大な腕が伸び……人間の世界に襲い掛かろうとしている悪夢に!!
……その悪夢が、ただの夢ではないということを……青一は知っていました。
彼はこう言うのです。
奴らはそれを狙っている。
奴らはここに来たいんだよ。



というわけで、録朗たちが双亡亭の謎にさらに踏み込んでいく今巻。
この後、青一の口から本作のすべての始まりとなる過去の出来事が語られることとなります!
怨霊か、魔性かと思われていた双亡亭。
青一から語られた話は、誰も予想だにしていなかったまさかの物語!!
あの飛行機事故に巻き込まれた青一たちは、一体どこで何をしていたのか?
そして何が起きて、双亡亭への恨みとともに帰ってきたのか……
予想をはるかに超える、とんでもない真実に驚愕するしかありません!!

一方の務や紅は、双亡亭の中で戦いを続けています。
あの絵に呑み込まれてしあった者たちはどうなったのか。
務と紅は、まだ絵に呑み込まれていないものと合流し、戦うことになったのですが!?

中も外も、過去も現在も、目の離せない展開が続く本作、今後いったいどのような物語となっていくのか!?
これから先の展開もきっと我々を驚かせてくれることでしょう!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!