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今回紹介いたしますのはこちら。

「地獄先生ぬ~べ~NEO」第9巻 原作・真倉翔先生 漫画・岡野剛先生 

集英社さんのJCグランドジャンプより刊行です。


さて、教師となった郷子とともに、童守町を真の手から守り続けているぬ~べ~の戦いを描いていく本作。
ですが現在の童守町には、ヴィムクと言う怪しげな組織が魔の手を伸ばしておりまして。
そんな中でも、霊的な事件は容赦なく襲ってきます。
果たして今回はどのような事件が巻き起こるのでしょうか……?



いつものように、朝の点呼を行うぬ~べ~。
ところが珍しいことに、真面目一徹なユリアが、何の連絡もないのに決まった時間にいないのです。
台風が来ても遅刻しそうにないのに、ゴジラが歩いてても、ゾンビが溢れていても登校しそう、などとクラスメイト達はその異例ぶりに驚きながら笑っていたのですが、すぐに笑っている場合ではなくなります!
慌てて駆け込んできた郷子が告げたのは、ユリアが事故にあった、という報せで……!!

ユリアの家では……
包帯が軽く巻かれた足を、ユリアが見せてくれていました。
ちょっと足を怪我しただけなのに大げさだ、と言いながらも、お見舞いに来てくれたクラスメイトとぬ~べ~を歓迎……したかったところなのでしょうが、ユリアの傷の具合などよりも、ふるまわれたお菓子やら部屋の家探しやらに夢中になっている姿を見ては、怒りのほうがこみ上げてきてしまうというものです!
とはいえそこは一応教師のぬ~べ~、すぐに足の怪我の具合を聞いてきました。
何でも今朝、階段から落ちて足をひねり、ものすごい激痛に襲われたのだと言います。
これは骨折したかもしれない、と病院に向かったのですが、その最中から痛みが引いてきたのだとか。
結局、病院ではただの打ち身だと言われたのでした。
そんなこと言って、ずる休みなんじゃないかなどとからかわれるほどの軽傷だったユリア。
そんな和やかムードに包まれたユリアの部屋に、よりその和やかムードを加速する、ユリアの家族が宇やってきました。
つぶらな瞳がキュートな猫、ラオです。
ただでさえかわいいラオ、ユリアの包帯の巻かれた足に優しく頬ずりをして、まるで心配してくれているかのような素振りを見せてくれまして、よりキュートさが加速しております!
ユリアはそんなラオを優しく抱き寄せ、この子は頭がいいから本当にわかっていて心配してくれているんだ、とほほ笑むのでした。
ところがそんなラオ、よく見ると足が曲がっています。
それもユリアがけがをしたのと同じ、右足を。
泡って今度は動物病院に駆け込むのですが……

やはりラオの右足は重傷、骨折していました。
ユリアと同じ個所を偶然骨折していた……そんな偶然を、ユリアは動じても偶然だとは思えないようです。
なんでも、昔からユリアが病気やけがをするたび、同じ病気やけがをするのだというのです。
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不思議とユリアのほうがいつも治りが早いのだそうですが、いつもこうとなるとさすがに偶然では片づけられない気もします。
もしかすると、何らかの霊的な力でユリアの身代わりになっているのではないか……?
彼女はそう考え、ぬ~べ~に全てを打ち明けるのですが……
ぬ~べ~はラオの顔を見つめた後、普通の猫だ、そんなのあり得ないよと笑い飛ばすのでした。

が、その夜のことです。
晩御飯もそこそこに外へと出ていくラオ。
そこには、ぬ~べ~が待ち構えていました。
なんでもラオはあの見つめ合った時に、ぬ~べ~にあとで話があると合図を送ったのだそうで。
といってもぬ~べ~と言えど猫語が完璧にわかるわけではないので、通訳のもとへと向かうことになりました。
その通訳とは……かつてまことの飼い猫で、今や齢を経てこの辺りの猫又のボスとなっているタマコでした!!
最初は人間のくせに気安く話しかけるなと突っぱねたタマコでしたが、ぬ~べ~にマタタビを与えられるとあっさり篭絡。
通訳を買って出てくれるのでした。

どうやら、ラオはユリアと「身代わりの契り」を結んでいる、とのこと。
神仏に頼んで、霊体をつなげてもらうことにより、飼い主の肉体的災厄を一切背負って身代わりになる……
そんなとんでもない契りを結ぶということは、ラオはよっぽどユリアのことを愛しているのでしょう。
タマコによって、ラオがユリアにその深い愛情を傾ける理由を見せてもらうことができたのですが……その内容は、こんなものでした。
野良だったラオが土砂降りの雨に打たれていた日、車道を走り回る車や吠えてくる犬から逃げるためにゴミ収集車に逃げ込みました。
ですがそのゴミ収集車はちょうどゴミを中に巻き込んでいる最中で。
生きたままその収集車に呑み込まれそうになったとき、それに気が付いたユリアが収集のおじさんに告げてくれ、なんとか助かり……それ以来、ユリアに飼われることになったのでした。
ユリアに命を救われたことに感謝し、身代わりの契りをかわしたラオ。
だからこそこの契約は秘密にして欲しい、とラオはぬ~べ~に言いたかったわけです。
ぬ~べ~にも、ラオの気持ちはしっかりと伝わりまして。
これからもユリアを守ってやってくれ、とラオを撫でるのでした。
……こっそり後をつけていた、ユリアが一部始終を見ていたことも知らず……

ラオが自分のことを好きだから、身代わりになってくれている。
そのことを知ったユリアは、あえてラオに冷たくすることで嫌われ、身代わりの契りを解消しようとします。
それでもついてくるラオ……
そこでユリアは、埼玉の親戚の家にラオを預けてしまおうと決心。
遠く離れてしまえば、きっとその効力もなくなるはず。
そう考えての行動だったのですが、そのつらい決断のため、彼女は周囲への注意がおろそかになってしまったようです。
よそ見をして歩いていたユリア……
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高速で走っていた車に轢かれてしまったのでした!!
薄れ行く意識の中、ユリアが見たのは……自分の怪我の身代わりになろうと、限界までそのダメージを引き受けるラオの姿!!
ユリアの怪我がみるみると軽くなっていく一方で、ラオの体はどんどんと深い傷がつけられていき……
こうなるのが嫌だったから突き放したのに!
私はこんなこと望んでないのに!
貴女が大好きよ、ずっと一緒にいたいの!
身代わりなんてやめて!!
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涙ながらに本音を打ち明けるユリアの前で、ラオの体は……!!



というわけで、ユリアとラオの絆の物語を収録した今巻。
最近の本作、ネット発祥の都市伝説なんかを取り上げたり、児童誌での連載をふまえての妖怪ものだったりが増えてきた感じがありましたが、こう言った感動系のお話も忘れてはおりません!!
今までも時折見せてくれたこう言った感動系、今回も外しませんよ!!

このほかにも、化け狸をメインに据えたお話、人の恥ずかしい姿を映し出す「屏風のぞき」が登場するお話と言ったギャグメインのストーリーを収録。
さらにケントが転校することになってしまう話、人面樹に咲いた赤ん坊の花を守ろうとマモルが奮闘する話などなど、シリアス系のお話も充実しています。
さらに今巻の最後には、とうとうヴィムクが本格的に動き出すお話が収録されています!!
そのお話では、丑光の秘められた事情なども明かされておりまして……本作のストーリーがいよいよ本筋に入っていく感じがビンビンと感じられるのです!!
ヴィムクの幹部たちの正体は何なのか?
丑光はぬ~べ~にすべてを明かしてくれるのか?
ぬ~べ~は鬼の手NEOでヴィムクの野望を食い止めることができるのか!!
一話完結型のお話で場を温めつつ、始まっていくバトル!!
これから先の展開も目が離せませんよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!