jm0
今回紹介いたしますのはこちら。

「ジンメン」第3巻 カトウタカヒロ先生 

小学館さんのサンデーうぇぶり少年サンデーコミックスより刊行です。


さて、人面の知性ある動物、ジンメンの支配する地で逃げ惑っていたマサトたち、
ようやく安全と思われていた自衛隊駐屯地にやってきたものの、そこに待っていたのはジンメンと、それに支配された自衛隊たちでした。
マサトたちはヘリで逃げ出そうとしたものの、そこにジンメンのサイが襲い掛かってきて……?



マサトが目を覚ますと、そこは見慣れない施設の中でした。
すぐそこに中田がいまして、まだ何が起きたか何もわからないマサトに経緯を教えてくれました。
まず、飛び立とうとしていたヘリは墜落してしまったそうです。
離陸はできたものの、ゴリラのジンメンが際のジンメンを踏み台にしてジャンプし、ヘリに飛び移ってそのまま落してしまったのだというのです。
墜落と言っても幸い不時着には成功し、全員無事だったようなのですが……意識を失っている間に、人面によってこの施設に拉致されてしまったようなのです。
詳しいことは中田もわからないというのですが……裏ではジンメンとつながっていた中田ですから、その言葉を素直に受け入れることはできないマサト。
みんなはどこにいるんだと尋ねるのですが、本当にわからない、自分はジンメンたちに脅されて従っていた末端にすぎない、と言い訳を繰り返すばかり……
ですが、マサトにその真実を教えなかったのは、「ジンメン計画」というとんでもない計画に加担していたことを、マサトにだけは知られたくなかったという偽らざる気持ち故の行為だったのです。

人間はチーターと競争して、勝つことができるのか?
その答えは、イエスです。
レーシングカーに乗れば、チーターに速度で勝つことは難しいことではないのですから。
人間は、道具を使うという人間ならではの知能を武器にして、いまや動物と競争しても勝てる存在になっています。
ここまで人類が成長できたのは、知能が発達したおかげ。
そしてその知能の発達に欠かせないのが、人間同士のコミュニケーションです。
そしてそのコミュニケーションに欠かせないのが……「顔」。
動物の瞳は、行動を予測されないようにするために黒目が大きくなっています。
人間は逆に白目を多くすることで、表情で意思疎通を行い、コミュニケーションを活発にすることに特化しました。
知能と顔によるコミュニケーション。
その武器を手にした動物が、人面というわけです。
そんな武器を与え、そして研究するうちに血液感染する性質も持つようになってしまったジンメン化ウィルスを作るジンメン計画。
この計画では、現在のような動物の異常進化も想定していたそうです。
そうなったときに、ジンメン化した動物を外に出さないようにしたのが……あの、マサトたちの脱出を許さない巨大な溝です。
さらにその溝には、外にウィルスが飛散しないように強烈な電磁波網が張られているとか。
その電磁波の影響のせいで、普通のヘリは溝を越えることができないのです。
jm1
……巨大な溝、そこに張られた電磁波網、いち動物園でできるはずもない大規模な研究。
このジンメン計画には、巨大な力が関与していると考えるのが自然。
だからこそ、いまマサトたちが捕まっている巨大施設まで準備されているのでしょう……

この施設には、ヒトミをはじめとしたマサトの仲間たちはもちろんの事、ここに助けを求めてきた人々も一様にとらえられているようです。
ですがだからと言って、牢獄に捕えるような厳しい管理をしてはいないようで……
この施設の地下部分ならば自由な行動が許されているようです。
さらに、定期的にジンメンが現れ、メシだ、と食事まで運んできています。
……このジンメンの与えるメシ、それこそがジンメンが人間たちを支配するための鍵の様子。
まず奇妙なのが、食事を運んでジンメンは一匹なのですが、給仕を行うのは普通の人間だということ。
そして何も言わず食事を運んでくる人間たち、配膳を終えるとジンメンと一緒の机についてその謎の物体を食べ始めるのですが……
jm2
その表情は、不気味としか言いようのない笑顔で、しかも手づかみで貪り食っているのです!!
彼らの口から出てくるのは、食べてみたらイケる、これはここでしか食べられない特別なものだ、と肯定的な意見ばかり。
そしてジンメンも、ここまでたどり着けた人間は特別だ、生きる力がある存在で、そう言うやつはこの動物公国では仲間だ、と言うのです。
……耳触りの良い言葉に聞こえますが、その食事を食べた人間はみな、自然とジンメンの言葉に従うようになっているようです。
どうやらこの食事には、人間から正常な思考能力うばい、ジンメンの傀儡とする何かがあるようで……
これだけは食べてはいけない。
捕まっている人々はそれをすぐ察するのですが……ここでは、食事はこれしか与えないというではありませんか!!
生きるためには、食べないわけにはいかない……
そう決意して食事を口にしたものは、どんどんとジンメンに従順になっていって……
ジンメンの狙い。
それは……
jm3
ジンメンに従順な兵士を作ること……なのでしょうか……!?



というわけで、新たな展開を迎える本作。
今までは逃げ回ることしかできなかったマサトたちですが、その奮闘もむなしくジンメンに捕まってしまうこととなりました。
危害は加えてこないようではありますが、当たられた食事を食べれば終わりと言う状況、逆転のために残された時間がわずかしかないのです。
ジンメンと、その部下となってしまった人間たちが監視をするこの施設から逃げ出し、そして溝を越えた先まで逃げることはできるのか?
残りわずかしかない時間の中、マサトや中田の戦いが始まり……
そして、また毛色の違った展開に突入することになってしまうのです!!

モンスターパニックものである本作ですが、こう言った作品で比較的よくあるのがバトルものになっていく展開。
本作でもそう言った展開になっては行くのですが、本作ならではの仕掛けもたっぷりと容姿されているのでご安心ください!!
ああこう言う展開ね、とある程度予想させておきながら、この艦の内にさっそくそれを逆手に取った展開に向かって行くのです!!
新展開で物語はますます混迷、気になる謎も増えていき、今後の展開がさらに予測不可能に!!
果たしてこの後どのような物語になっていくのか?
そしてマサトが誰より気にかけているあの存在がまさかの……?
これからの物語も気になって仕方ありませんね!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!