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今回紹介いたしますのはこちら。

「七つの大罪」第26巻 鈴木央先生 

講談社さんのマガジンKCより刊行です。


さて、ドロールとグロキシニアの与えた試練によって、三千年前のドロールとグロキシニアのカラダに意識を飛ばされてしまったディアンヌとキング。
過去の世界では十戒率いる魔神族と、女神族、妖精族、巨人族の連合「光の聖痕(スティグマ)」のはげしい戦いが繰り広げられていまして。
その戦いに巻き込まれるディアンヌとキングでしたが、三千年前というはるかな昔に、女神族にエリザベスが、そして現代とほとんど変わらないすがたのメリオダスがいて……?



女神族のエリザベスは、戦いを終わらせるために魔神族との会談による和平の道を模索しておりました。
ですが、他の女神族はそんなことを考えてはいません。
四大天使とよばれる女神族のリーダー格の一人、リュドシエルは、話し合いを装って魔神族を根絶やしにしようとしていたのです!
おなじく四大天使のサリエルとタルミエルとともに、魔神族と交戦を開始。
四大天使と呼ばれるだけ当てその実力は本物で、魔神族を次々に殺害、そして十戒であるデリエリとモンスピートをも圧倒してしまいます。
が、デリエリとモンスピートは奥の手を隠し持っていました。
魔神族が持つ七つの心臓の内、六つをささげることによって、理性と引き換えに強大な力を持つ獣「インデュラ」と化す最後の一手を!!
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インデュラとなった二人の力は大幅にパワーアップ!
そのすさまじい力により、一気に反撃に出るのです。
が、その力のすさまじさは仲間であるはずのガランやフラウドリンの身をも脅かします。
二人はその場から撤退。
戦いを二人に任せてしまうのです。

デリエリとモンスピートをここまで追い詰めたリュドシエル。
インデュラ化した二人に更なる攻撃を仕掛けますが……全く効果がない様子。
そこでサリエルとタルミエルに手助けを命じ、三人がかりでデリエリを倒そうとするのですが……そこでサリエルとタルミエルは、モンスピートに体を押さえつけられてしまうのです。
そして押さえつけられて身動きの取れない二人に、壮絶な威力の攻撃を放ちます!!
濛々と立ち込める黒煙!!
その力をみて、眉間にしわを寄せるリュドシエルですが、すでにその背後にはデリエリが迫っています!!
デリエリの攻撃をギリギリのところで回避するリュドシエルでしたが、回避したその攻撃は地面に直撃!
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そこに広がっていた木々を一撃で、地面ごと跡形もなく消し去ってしまいました!!
リュドシエルは反撃を試みるものの、やはりデリエリには効果がなく、強烈な攻撃を喰らってしまい……!!
サリエルとタルミエルはすでにボロボロ、リュドシエルもかなりのダメージを負うというこの状況。
四大天使を相手に一歩も引かないどころか、圧倒するとは。
リュドシエルは憎々しげに二人をにらみつけるのです。

そのすさまじい戦いによって破壊されつつある森の悲鳴を聞きつけ、キングとディアンヌ、そしてメリオダスがそこに駆けつけようとしていました。
が、その前に、倒れているエリザベスを発見します。
その体は、女神族による結界が張られておりまして、魔神族と四大天使の戦いから守られていたようで。
いかなる敵も、特に魔神族を大きく拒否するその結界ですが……メリオダスは自分の体に激しいダメージが襲い掛かるにもかかわらず、そっと手を伸ばして彼女をその結界から抱き上げるのです。
もう大丈夫だ、とエリザベスにささやきかけるメリオダス。
ですが、エリザベスの胸に去来するのは後悔ばかりです。
リュドシエルが、魔神族をだまして根絶やしにしようとしていたことに気が付けず、そして巻き起こってしまった戦いも止めることができなかった……
そしてこれからその戦いを止めようとしているメリオダス、そのメリオダスばかりが傷ついてしまう事が、許せないのです。
エリザベスは、メリオダスの腕から離れると、まっすぐにデリエリとモンスピートのもとへと向かいます。
そこではちょうどリュドシエルが、とことんまで戦ってやろうと決意をしていたところだったのですが……
エリザベスはリュドシエルに下がるよう言い、自分mンが止めると宣言したのです!!
メリオダスによれば、インデュラ化した魔神は死ぬまで破壊を続けるのだと言います。
そんなことになればこの国は灰塵と帰してしまうことでしょう。
インデュラ化したものを止める方法があるとしたら、残った一つの心臓を燃やし尽くして死ぬのを待つか、あるいは……
リュドシエルは、エリザベスに協力してこいつらを討とうと持ち掛けます。
が、エリザベスは振り返りもせず、こう宣言するのです!
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救います。
……これが、インデュラ化した魔神を止めるもう一つの方法なのでしょうか。
エリザベスに勝算はあるのか、それとも……



というわけで、過去の戦いが描かれていく本作。
はげしい戦いとなる、インデュラ化十戒と、四大天使の戦い。
そこに割り込んだエリザベスは、本当にデリエリとモンスピートを救うことができるのでしょうか?
そして何よりも、魔神族を徹底的に嫌っているリュドシエルがそれを許すでしょうか……?
エリザベスの決意の戦いが始まるのです!!

そしてその後、三千年前の過去だというのにあのゴウセルが姿を現すことになります!
かつて十戒であったというゴウセルですが、すでにこの戦いの中でも暗躍をしている様子。
この時代の彼はいったいなぜ十戒の一人になっており、そして現代ではなぜ七つの大罪になったのか?
七つの大罪のメンバーの中でも謎の多い人物の一人であるゴウセル、その驚愕の正体が明かされることになります!!
さらにゴウセルを掘り下げる外伝も収録されておりまして、ゴウセルの過去と現在をつなぐ、見逃せない一冊になっているのです!!

さらに救済を自分で埋めるというアクロバティックな発表のされ方をした番外編三編も併せて収録!!
衝撃の展開が連続する本編と、一息つける番外編、両方が楽しめる内容になっております!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!