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今回紹介いたしますのはこちら。

「美しい犬」上巻 原作・ハジメ先生 漫画・オオイシヒロト先生 

秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスエクストラより刊行です。


オオイシ先生は、00年に四季賞の審査員特別賞を受賞、02年にヤングジャンプの漫画賞を受賞してデビューした漫画家さんです。
その後名義を変えたり、原作付き作品をメインにしたりと活動携帯を変えながらも継続的に活動を続けられまして、12年には代表作と言える「奴隷区」を連載開始。
その後もせい直的に活動されています。

そんなオオイシ先生が、「サナギさん」「バーナード嬢曰く」の施川ユウキ先生こと、「少年Y」のハジメ先生の原作で描く本作は、お互いの作風を活かした作品になっています。
ハジメ先生らしいミステリアスさと、ハジメ先生らしからぬ、そしてオオイシ先生の持ち味を存分に生かしたエロティックさを持ち合わせた本作、その内容は……!?



フミオは、友人のおどけた姿を録画していました。
どうやらその様子を動画配信しようとしているようですが、どうにも脱線してしまってまともに動画撮影が進みません。
そうこうしているうちに、フミオの気はそれてしまい、そのカメラを……クラスメイトの宮下のほうへと向けてしまいました。
そんなフミオに、友人は囁きます。
俺すげぇ噂きいたんだけど、宮下の秘密。
アイツおっぱい、4つあるらしい。
……それを聞いたフミオ……なにそれ、くそつまんねえな、と友人を扱き下ろしてしまいます。
友人は俺が言い出したんじゃないとフミオのなだめようするのですが、二人がそんな会話をしていたことも知らず、宮下はフミオたちに声をかけてきました。
私たちも撮ってよ、と。
宮下と一緒にいた女子は、あいつらと仲間だと思われたくないなどとイヤがりますが、フミオが興味を示したのはむしろその女子の方。
と言っても彼女の人となりに惹かれたわけではありません。
おでこと鼻の頭にできたという彼女のニキビ。
彼女はそれを移されるのが嫌でフミオを遠ざけようとしていたようなのですが、フミオはそれに触っていいか、となんだかちょっぴり気持ちの悪いことを言いだすのでした。

そんないつも通りの和やかな空気の流れていた教室に、奇妙な空気が流れたのは、先生の一言でした。
C組の安藤と仲のいいやつはいるか?
一昨日から帰ってないらしい。
何か知ってるやつがいたら、職員室まで知らせに来い。
その言葉を聞いた宮下の顔は、真剣そのもので。
気が付けばフミオは、その顔を録画していたのでした。

にきびを触らせてくれは言いすぎだったかな。
フミオはそんな反省をしてながら家に帰りました。
なんだかんだ気になっている宮下に悪く思われていないかが心配のようで……その時の宮下の笑顔を思い出し、フミオは安堵します。
ですがそのアンドもほんの束の間で終わってしまいます。
家に帰れば、待っているのは……下着姿にシャツを一枚羽織っただけの女性。
彼女、カオリは兄のイサオの彼女で、最近この家で暮らし始めたのですが……なぜか何かとフミオにアプローチともとれる行動をとってくるのです。
今日の夕飯はフミオの好きなビーフシチューだ、と言ってくる彼女に、フミオはジョギングに行くから二人で食べていて、とつれなく応対。
するとカオリは、私、帰ろうかな、イサオ君と兄弟仲良くたべて、と弱いところを見せて気を引こうとするのです。
フミオは、香りのそう言うところが気に入りません。
加えて、成績優秀でイケメン、エリート街道をつき進む兄のイサオの存在も面白くありませんし……
ジョギングでその気持ちを発散するのです。

ジョギングから帰ってくると、フミオを汗を流すためにふろ場へ向かいます。
するとなんと言うことでしょう。
カオリが……風呂場で用を足しているではありませんか!!
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しかも見せつけるかのように大股をひろげ、フミオと目と目があっても声一つ上げずに見つめ続けてきて……!!
思わず飛び出し、なんと形容していいかわからないもやもやを抱えたまま再び走り始めるフミオ。
一向に片付かない気持ちを整理しようとがむしゃらには知っていますと、その道中で宮下と出くわしました。
彼女は例のC組の安藤を探していたとのこと。
彼女と安藤は特別仲がいい……というわけでもないそうなのですが、C組の友達が家出と化するタイプではないとすごく心配していたそうで、自分も捜索を手伝おうと一肌脱いだんだそうです。
JK探偵、宮下ヒナコの出番ってわけ、などとおどける宮下、JK探偵を名乗るだけあってフミオの様子が何だかおかしいことにも気が付きました。
隠すようなことでもない……のか、とりあえずありのままをを明かしたフミオ。
すると宮下もびっくり仰天、流石にこの出来事が異常だということがわかり、一応の気持ちの整理をすることができたのです。

そんなことを話しているうちにすっかり打ち解けた二人。
フミオはそこで勢いに乗って、あの噂について聞いてしまいました。
おっぱい4つあるって若わかんない噂きいたんだけど。
そうたずねますと……どうやらあの宮下の友人は相当なおしゃべりらしく、そこから漏れたんだろうと宮下は察し、そして明かしてくれました。
ただの副乳だよ、と。
乳房ではない所に胸が発達するのが副乳で、胎児の時にできて後は退化するのが普通なのですが、たまに残ってしまう人もいるのだとか。
宮下はそのたまにのほうの人で、その副乳があるとか。
そして宮下はとんでもないことを言うのです。
全然面白いものじゃないよ、見る?と!!

ですが冷静になるとさすがに見せるのは恥ずかしいとのことで……それでも宮下、「にきびを触りたがるようなもの」かとあの時のことを思いだし、触れさせてくれると言いだしたのです!!
フミオに目を閉じさせ、そっと副乳に触らせてくれる宮下!!
そっと触れた小さな副乳。
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その瞬間、小さな声を上げてしまう宮下、そして何とも言えない感覚を感じてしまったフミオ……!!
宮下の帰った後、その余韻で動けなくなってしまったのですが……
そこでフミオは、あまりにも奇妙なものを見るのです。
公園の遊具の上にたたずみ、流し目でフミオを見つめる
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美しい犬。
フミオは、なぜかその犬を見てとんでもなく興奮してしまい……!!
これが、フミオが……美しい犬に出会った最初に出会った日の事。
フミオはこの後、一層奇妙な出来事に巻き込まれていくことになるのです……



というわけで、フミオのもとへ現れる美しい犬にまつわる出来事を描いていく本作。
この後、フミオはこの夜の事件をきっかけに宮下と急接近。
二人は一気にいい感じになっていくのですが……そんな関係に水を差すかのように、カオリが更なるアプローチをかけてくるのです。
翻弄されながらも、兄の存在や彼女に対する不信感などもあって一線を越えることはなく過ごしていくフミオ。
なのですが、フミオがその気持ちをかき乱されれば掻き乱されるほど、あの美しい犬が姿を現して、フミオに沸き上がる興奮をいびつな形で満たしていくことに!
さらにそこに、あの安藤の事件も絡んできまして……
事態はどんどんと複雑怪奇になっていきます。
カオリとイサオ、フミオと宮下、そして美しい犬。
この安藤の事件と美しい犬にはどのような関係があるのでしょうか。
そもそもその美しい犬は何者なのでしょうか。
翻弄され続けるフミオに待っている運命とは?
物語はより幻想的に、蠱惑的に、そして劇的に変化していくのです……!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!