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今回紹介いたしますのはこちら。

「はぐれアイドル地獄変」第5巻 高遠るい先生 

日本文芸社さんのニチブン・コミックスより刊行です。


さて、エロスだったりバイオレンスだったり、その両方だったりするトラブルを、体一つで潜り抜けていく海空の奮闘を描いていく本作。
個性的な仲間とのアイドルユニットも結成し、上り調子な海空のアイドル道なのですが、その卓越した空手の技を見込み、超大物プロデューサー鳴海が女子格闘大会を開こうと画策し……!?



その日もお下品なイベントで汗やら何やらを流した海空。
つつがなくともいえない状況ながら何とかノルマは達成。
ようやく一息、と思いきや、一緒にイベントに参加していた詩子がとんでもないことを言いだしました。
なんと次の日曜日にお見合をする、とのことなのです!

以前詩子は自身で行っておりましたが、顔も併せたことのない許嫁がいるんだそうで。
その許嫁と日曜日に初めて顔を合わせるのですが、たまたま運悪く両親が急用へ海外に行ってしまったんだそうです。
そこで、信頼を寄せる事務所の社長と海空に保護者代わりに付き添ってほしい、と言う詩子。
海空は何だか重大そうなイベントに気後れするのですが、社長のほうは二つ返事でOKしてしまいました。
なにせ詩子は外交官の一族で押しも押されぬお嬢様。
と言うことはそのお相手も負けず劣らずの名家出身だろう、と考え、お近づきになれて損はないと考えたのだとか。
社長も行く気満々ですし、仕事仲間も許嫁が何者なのか興味津々で背中を押してきますし……悩みながらも、そのお見合に向かうことにしたのでした。

ところがなんと言うことでしょうか。
そのお見合い相手、文科大臣の息子……というお坊ちゃんなのは間違いなかったのですが……
何と
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以前(第1巻参照)、海空をその権力をかさにてごめにしようとした外道AD、登呂だったのです!!
その真実にびっくり仰天の海空ですが、初対面の詩子は当たり前のようにご挨拶。
なんとか海空を登呂の魔の手から離そうとするのですが、事情を知らない詩子や社長は戸惑うばかりで、この大事な席から離れようとはしないのです。

そして登呂の両親を交えて歓談が始まりました。
和やかに進む席の中、思惑はそれぞれです。
社長は、父は文科大臣、息子はテレビ局の社員、その兄は電波行政と、芸能業界に身を置くものに取ってものすごく強いコネとなる登呂一族と関係がモテそうで内心ガッツポーズ状態。
逆に海空は、何とかあの天使のように優しく愛らしい詩子を外道から守らなければ、と固く決意し……この縁談をぶち壊そう、とこちらも心の中で握りこぶしを作っていたのです!

早速歓談の後の休憩時に、詩子に登呂の正体を明かす海空。
ですが詩子はその事実を知ってなお、家同士で決めた方針を自分の一存で曲げることはできない、と返答。
一度考えさせてくれと言うことになったのです。

その後、登呂は仕事終わりの海空をわざわざ訪ね、挑発行為をしてきました。
詩子は私が守ると真っ向から宣言した海空でしたが、登呂は余裕綽綽。
空手で鍛えた腕力なんざ世の中じゃ下の下、財力とコネを備えた俺にはお辞儀ひとつさせられない。
本気で詩子を守りたいなら、体のはり方が違うだろう?
そう言って、自分の言いなりになれと命じてきたではありませんか!
海空が登呂の言うなりになっていれば、その間詩子とは清い仲でいてやる。
そう持ち掛けた登呂に……海空は、ホントに自分がそうなれば詩子の無事は保証してくれるのか、と尋ねます。
登呂は約束だ、と笑顔で答えるのですが、
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その後ろには満々の「破るつもり」が透けて見えてしまうのです。
決心がついたら連絡しろ、と下卑た笑いとともに去っていく登呂……
海空は怒りに任せて壁を殴りつけるのですが、それはすなわち自ら空手の力が登呂のような存在に対して無力、下の下であることを自身に思い知らされることを意味していて……

が。
それを思い知った海空は、登呂に倣って逆転の一手を打つことにしました。
コネにはコネ、権力には権力……!!
その手を使った結果……局の超大物プロデューサーの一任で、登呂は大型ネイチャードキュメンタリー番組のチーフとして海外赴任することになってしまいました!!
しかもその期間は4年!!
傍から見れば大抜擢ですので、大臣である登呂の父はむしろ大喜び。
相手はこの曲の絶対権力を持つものの一人なだけに、登呂はいつものコネと金で切り抜けることもできず……怒りの鉄拳を海空にぶつけようとすることしかできないのです。
当然それを食らうわけもない海空。
軽くあしらい、それじゃあお元気でと登呂に別れの言葉を告げ(詩子は見聞を広めてご自分を磨いて下さい、お待ちしています、と相変わらず天使的発言をして送り出しておりましたが)、その場を去っていくのです!

……行っては何ですが、海空程度の芸能人が、本来超大物プロデューサーに頼み事などできるはずがありません。
登呂の左遷……もとい大抜擢をしてもらうのと引き換えに、海空はとうとう出場を決意したのです。
超大物プロデューサー肝いりの一大イベント、
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地球最強美女決定戦「戦乙女闘宴(ヴァルキリーオペラ)」に!!



というわけで、新たなシリーズが始動する今巻。
いよいよ物語は大きく動き、大格闘大会に向かって一気に進んでいくことになりそうです!!
先日プロであるライラを圧倒した海空ですから、優勝の大本命……と言いたいところですが、まだまだ未知の、そして既知の猛者たちが続々と参戦してきそうな予感が!!
もうやる気満々で、その蹴り技は海空をもってしても見切りきることはできないユニを筆頭に、ライラやエビスあたりも出てくることでしょう。
セーラは……まあ育児が忙しいでしょうから難しいかもしれませんが……その穴を埋めるとんでもないキャラの参戦がこの後匂ってくるのです!!
本作しか読んでいなかった方はちょい役がこんなキャラだったのか、と驚く程度でしょうが、過去の高遠先生作品を読んだ方ならば思わずおおっと声の漏れるそのキャラクターの参戦、ファンならば興奮すること間違いなし!!
この流れで行きますと、他の高遠先生作品のキャラの参戦なんかも期待できるかも!?
アラヤあたりが参戦したりすれば……最高なんですがどうでしょうか!!

と、そんな人気が出てきたからこそ始められたであろう大会編が始まりそうな今巻ですが、それ以外の見どころももちろん健在です!!
あの悪徳医師の魔の手が迫り、まさかの喪失に追い込まれるエピソード、論でもないイメージビデオを取らされてしまうお話、とうとう海空に恋人ができる(?)ネタなどなど、実に様々なエロスなエピソードがてんこ盛り!!
サブキャラがらみのお話や、新キャラクターの登場するお話などもあり通常のエロス&バイオレンスな部分もたっぷり楽しめますよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!