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今回紹介いたしますのはこちら。

「性食鬼」第10巻 稲光伸二先生 

秋田書店さんのヤングチャンピオン烈コミックスより刊行です。


さて、烏山が怪しい動きを見せ、それに翻弄されていってしまういずみ。
そんな中で、さらにいずみのクラスに宇宙最強の生命体だという黒ギャル星人のC-9が転校生としてやってくるというわけのわからない事態になってしまいました。
下手をすれば地球が滅亡してしまうかもしれないほど危険なC-9、その目的は一体……?



クラス委員長のいずみは、自然な流れでC-9の面倒を見ることになりました。
そうなれば怪しまれず二人きりになれるわけで、早速いずみはC-9と一緒に屋上に向かい、そこで彼女の目的を聞くことにします。
C-9は、そんなにビビらなくていい、あんたを壊しに来たわけじゃない、とまず敵意がないことを告げてきました。
ではいったい何が目的なのでしょうか?
いや、そんなことよりまずどうやって転校生としての手続きなんかをしたのでしょうか?
そのあたりの疑問にも、C-9はあっさりと答えてくれます。
友達のパパが超偉い人で、地球のような田舎星のシステムに干渉して戸籍を作ることなんて簡単だ。
……確かに外宇宙からやってくるような宇宙人からすれば、地球のシステムなんて子供の落書きのようなものなのかもしれません。
ですが、目的がなければそんなことをする必要がないわけで。
肝心かなめのその目的と言うのが、「勉強」である、とC-9は言うのです。
黒ギャル星人からすれば、下等も下等な地球人。
そんな相手から、一体何を学ぶのか。
それもC-9は包み隠さず教えてくれました。
最強生物であるC-9に、唯一地球人が勝っているところ。
……それは、「エロス」!!
地球人ならばごく当たり前に持っていて、ともすれば欠陥ともいえるエロス。
黒ギャル星人は、それがないことで最強の遺伝子が残せない、という悩みを抱えていたわけです!
実際そのエロスがないことで、着ぐるみ星人にイニシアチブを取られてしまっているC-9。
地球人の中でもとりわけ高いエロスをもっているいずみからエロスを奪う!!それが彼女の最大の目的だというのです!!

といっても、黒ギャル星人には着ぐるみ星人のようにエロスを吸い取ったり、ましてや頭から丸かじりして消化吸収したりはできません。
いろいろ調べて学習しようとしたものの、どうしてもわからなかったあることを、いずみから教えてもらおうというのです。
C-9の質問は、こんなものでした。
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自慰行為をしたことがあるか。
……顔を真っ赤に染めながら恥ずかしそうにそうたずねるC-9。
エロスを高めるための基礎的な儀式だと聞いている、いずみがしたことがないはずがない。
きっと普通では考えられない高度なことをしているに違いない!!
照れ隠しも兼ねてか、一気呵成にまくし立ててくるC-9を見て、いずみはこんな外見なのにそっち関係の知識はほとんどないってことなのか、となんとなく彼女のことを把握。
今度は逆に、まず知識レベルを知りたいからその行為について、知っていることを言ってみてくれ、といずみが質問をしてみます。
C-9はと言いますと……さらに顔を赤くして……消え入りそうな声で、その、自分の、は、恥ずかしい所を……とぼそぼそ呟いて……
そして、
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ついにかがみこんでこんな恥しいこと言えない!!とギブアップしてしまうのです!!
あげく、いずみに自分の弱弱しい姿が見られてしまったことに気づきますと、今度はこれで勝ったと思うなよ!と言い残して飛び去っていってしまうのでした!!

その少し後の事。
C-9は、水天宮達、いずみたちと協力関係にある着ぐるみ星人に呼び出されていました。
もともと好戦的な性格をしているC-9、この地球に来る条件の一つに、地球人を傷つけてはいけないというものがあったようなのですが……着ぐるみ星人なら話は別だろう、と牙を剥いたのです!!
いくら水天宮達が複数人いたとしても、そんなものは何の気休めにもなりません。
戦力差は歴然、水天宮の仲間の一人が瀕死の重傷を負わされてしまいました。
そこに慌ててやって来たいずみ。
戦いは終了となったのですが、このままでは瀕死の着ぐるみ星人が死んでしまいます。
彼を助けるには、強力なエロスを摂取させる必要があり……
やむなくいずみは、彼の顔にまたがって口に直接エロスを注ぎ込んだのです!!
……その光景を、間近で見てしまったC-9。
彼女の受けた衝撃の大きさやいかばかりか、と言ったところですが……とにかくそれを見たことで、心に大きな大きな変化が起きたのです!!
突然C-9は、跪いていずみにこう告げました。
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師匠と呼ばせてください!!



というわけで、最強生物の弟子を得てしまった今巻。
敵となればとんでもなく厄介な存在である黒ギャル星人ですが、味方になればこれほど心強い存在はないでしょう!!
問題はキチンと言うことを聞いてくれるかどうかですが……
裏切る、と言うのとは少し違いますが、自分に正直な分なにかのきっかけであっさり敵対関係に戻ってしまう事態も考えられます。
着ぐるみ星人の女王側はと言いますと、いずみとC-9の関係を知ってなお静観を決め込む様子。
女王側からすると、どう転んでも彼女たちに特になるような口ぶりなのですが……?

そして各方面の物語もゆっくり進んでいきます。
謎の生物を宿してしまったさくら、その生物の正体は?
烏山のもとに現れる、怪しげな男の目的は?
一層エロスを高めていく高幡は……?
どんどんと進行していくそれぞれの物語は、この後どんなタイミングでどのように絡み合っていくのでしょうか。
物語はまたも大きく動き始め、今後の展開がますます気になっていくところです!!

ちなみに今巻は前巻に比べれば屋やエロス要素はマイルドな気もしますが、それでも十二分に高密度なエロス要素が堪能できますのでご安心ください!!
そっち方面で注目したい点としては、それぞれの尺は短いながら、多くの主要キャラクターのエロスな姿が拝めるところではないでしょうか!!
いずみはもちろんの事、さくらや高幡、あのキャラや、さらにあのキャラとあのキャラの絡みまで!?
サービス満点のエロスもばっちりでございます!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!