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今回紹介いたしますのはこちら。

「魔入りました!入間くん」第1巻 西修先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


西先生は、11年にジャンプSQの新人賞で佳作を受賞してデビューした新人の漫画家さんです。
その後14年より「ホテルヘルヘイム」を初連載。
全三巻で完結となってしまいましたが、その後17年より少年チャンピオンに活躍の場を映して本作の連載を開始しました。

本作は、とある少年がある日突然未知の環境に叩き込まれてしまう日常もの。
主人公が叩き込まれてしまう、その道の環境とは……?



鈴木入間、14歳。
お人好し、と言う言葉すら生易しいお人好しである彼は、頼み事は断らないどころか、頼まれないことも進んでやってあげ、カツアゲまがいのお願いでも笑顔で受け入れて断らないのです。
自他ともに認めるお人好しの彼ですが、今回のことばかりはさすがに許すことはできなさそうです!
「息子よこせば金をやる」。
そう言われたという彼のご両親は、なんと入間を売り飛ばしてしまったのです!
しかも……「悪魔」相手に!!

入間のご両親は、絵に描いたようなクズでございました。
齢1歳にして入間がたっちいたしますと、いきなり自分で立ったから「自立」だな!と彼を出稼ぎの旅に連れまわし始めました。
それから14年、金を求めてあちらこちらに連れまわされる日々を送る羽目になった入間ですが。さすがに実の息子を悪魔に売るというのは初体験!
それにしては怒り方がそれほどでもないことに疑問を感じたのは、他ならない彼を買い取った悪魔、サリバンでした。
入間ももちろん起こっていないわけではありません。
今度会ったら、「コラ」って言います!と。
あまりにもおやさしいその言葉、怒り慣れていないにもほどがありますが……
ともかく、そんな事情はサリバンには関係ありません。
暴れられても面倒だ、覚悟はいいな、と手を伸ばし……
入間を玉座に座らせたのでした!!
そしてサリバンは、そっと入間の手を取りこんなことを言いだします。
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吾輩の孫になってくれないか?

友達の孫自慢がうらやましかった。
そう語るサリバンは、君の意見は尊重するが、哀れな老人を助けるためだと思って、夢をかなえるために、お願いだ!と泣き落としに来ます。
「お願い」「助けて」「頼む」。
その言葉で来られますと、入間はどうしても断り切れず……結局、このお願いを聞いてしまうのです。
ちなみに断ったら、今晩の食卓に「のぼる」ことになってしまっていたようですが……

そんな入間、サリバンのごり押しで魔界の学校に通わされてしまうことになりました。
悪魔学校バビルスは、やはり通う生徒は悪魔ばかり。
悪魔に取って人間は非常に希少なおいしい食材。
サリバンによって匂いは消されているとのことですが、それでも何かの拍子にばれでもしたら……!!
ひやひやの入間ですが、目立たないようにと気を付けているにもかかわらず、入学式でいきなり事件は起きてしまいました。
この学校、理事長を務めるのがサリバンでして。
そのごり押しにより、本来成績優秀の新入生、アスモデウスがするはずだった新入生挨拶を、入間がすることになってしまったのです!
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慌てふためく入間ですが、下手に目立つわけにもいかず、とりあえず騒がず壇上に向かいました。
すると壇上には、サリバンの用意したと思われる手紙が。
やむなくそれを読み始めるのですが、なぜかその文章は何の意味も持っていないとしか思えない意味不明な言葉の羅列にしか見えないのです。
ともかくこれを読むしかないと読み上げる入間……
すると、会場の雰囲気が……何か、変わったのを感じる入間。
最後まで読み上げますと、会場じゅうが大喝采に包まれるではありませんか!!

……何とその呪文、「禁忌呪文」と呼ばれる危険な呪文だったんだそうです。
読み間違えたりかんだりすると、その場で四肢が爆散してしまうのだとか。
おまけにその呪文の効果は、「その日一日転ばなくなる」というとんでもなく微妙なもので……
サリバンはよかれと思ってやってくれたようですが、危ない橋を渡らされた入間は冷や汗をかくしかなかったのでした。

そしてその日や汗は、さらに大量に欠かされることになるのです。
あの、新入生代表になるはずだったアスモデウスが、入間に戦いを挑んできたのです!!
メンツをつぶされたうえ、その潰した相手はどう考えても理事長のえこひいき。
アスモデウスはその怒りを晴らすため……と言うより、入間が本当に特別扱いされるほどの腕を持っているのか、確かめたい様子。
火を操る術を得意とする彼は、有無を言わさず入間に襲い掛かってくるのですが……
その攻撃、一切当たりません!!
これは、入間の持ち前の能力だったりします。
今まで生まれ落ちて14年、ひたすら不幸だった彼は、身に降りかかってくる危険にものすごく敏感になっていました。
そんな生活を送っているうちに、やがて……ものすごい回避能力を身に着けるに至ったのでした!!
焦るアスモデウスは、観客の言葉や勘違いなんかもあり、肉弾攻撃に切り替えて起案した。
入間はすかさず回避能力を発揮し、その攻撃を受け流すのですが、その受け流した先は見物人の生徒に向かってしまいました!!
とっさに入間はアスモデウスに飛びついて押し倒すことで流れ矢を防ごうとしたのですが……
本来はここで、アスモデウスもろとも地面に倒れるところだったのでしょう。
ですがここで、あの禁忌呪文が生きてきてしまうのです。
今日一日、転ばない。
……絶対に転ばない入間の体勢は、操られるかのように動き、気が付けば
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見事なジャーマンスープレックスを決めていたのでした!!!



というわけで、魔界の学校で学園生活を送ることになってしまった入間の日常を描いていく本作。
この事件をきっかけに学校内で注目を浴びてしまうこととなります。
それがいいことなのか悪いことなのか、現段階では正直を言ってよくわからない所。
とにかく入間は、命のある状態でおうちに帰るため頑張るしかないわけです!!
それには目立たないのが一番なのかもしれませんが、もはやその道は閉ざされました。
残っている道は、とにかく自分が何の魔力も持たない人間だということをばらさないように学校に通うこと以外にありません!!
ですが学校の授業などで当たり前のように魔力を使わなければいけないこの学校、果たして一体どうなってしまうのか!?
入間くんの不幸はこれからもまだまだ続いていくことになるのです!

そんな不幸ではあるものの、今までまともに学校に通ったことのない入間に取って、学園生活と言うのは楽しみんば部分もある、はず。
その最たるものが「友達」を作ることなわけですが……
相手は悪魔、友達になんてなってくれるのでしょうか。
よしんばなってくれたとしても、人間であることをばらさずに付き合えるのでしょうか!?
そんなうれしいような怖いようなこの関係になってくれるキャラクターをはじめとして、個性豊かなキャラクターが豊富に登場するのも本作の魅力!
個人的には3話から出てくるクララが一押し。
ヒロイン力は低いと言わざるを得ないものの、そことは違うかわいらしさが魅力の彼女を愛でるというのはいかがでしょうか!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!