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今回紹介いたしますのはこちら。

「ハカイジュウ」第21巻 本田真吾先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、とうとうよみがえってしまったメシア、武重先生。
その力は圧倒的で、絢士や魅央たちエボルが束になってかかっても全く歯が立ちません。
このまま暴走する武重先生によって全滅してしまうかと思われたその瞬間、武重先生は魅央を見て、白崎くぅん!?とあの懐かしい言葉を発して!?



白崎の面影を強く残す魅央。
その愛しい人物と思しき者の顔を見たことで、武重先生は体の中から湧き出ていた「人間を殺す」と言う衝動よりも強い気持ちを思い出したようです。
自分のことを白崎くんと呼ばれた魅央は、私は白崎じゃない!と再びカラダをエボル化して戦いに挑もうとっするのですが、武重はそんな魅央の言葉など聞く耳を持たないようです。
何を言っている?君は間違いなく白崎くんだ!
肩をがしっと掴んで笑う武重先生。
その表情からは、狂気以外の感情は一切感じられません。
戦慄した魅央ができることと言えば、慌てて後ずさって距離をとることくらい。
ですがその武重の反応を見て、絢士はピンと来たようです。
復活して、怪物の意識に引き摺られていた武重先生の記憶が戻っている、と!
そこでかいつまんで武重先生がその命を落としてからの事情を説明します。
あれからもう30年経っている、だからその子は白崎さんではなく、彼女と鷹代陽の娘だ。
……ただでさえ混乱している武重先生の頭は、さらに混乱します。
最愛の白崎と、最も嫌悪する鷹代の娘。
それが今こうしてここにいるということは……!?
その事実を受け入れることを拒否した武重先生は、その全てを投げ捨て、魅央に語りかけ始めます。
映画館で約束したじゃないか、私が王で君が妃。
2人で国を作ろうと!!
完全に自分の世界に入ってしまった武重は、どんどんとそれをエスカレート。
ますますその妄想をとんでもない方向に飛躍させていくのです。
邪魔者はいらない、2人だけの世界にして、我々がアダムとイヴになる。
その為に君以外の全人類を抹殺する、一人残らず!!
2人で素晴らしい世界を一から作ろう、白崎くぅん!!
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もはや会話で彼を説き伏せるのは不可能でしょう。
驚愕する魅央ですが、その時背後から屈めと言う声が飛んできました!
素早く魅央が姿勢を低くすると、背後から絢士がハンマーを振り回し、武重先生の顔面にぶちかまし……鷹に見えました。
ところが武重先生は、しっかり反応して腕でガード。
すかさず追撃を行う魅央の触手をジャンプして回避しました!
しかし宙に浮いてしまえばそれ以上自由は効きません!
絢士がハンマーで武重先生を叩き落とすと、衝撃でバウンドしたところに魅央がフットスタンプで追う井内!!
さらに絢士が大の字になった武重先生に思いっきりハンマーを打ち付けるのです!!
……が。
そのハンマーは、一瞬で粉々に破壊されてしまいました。
武重先生が軽く降り上げた右拳。
それで、あっけなくハンマーは壊れてしまったのです。
武重先生はやはりと言うかなんと言うべきか、ノーダメージ。
ゆっくりと起き上がったかと思うと目にもとまらぬ速さで突進し、魅央をベア八ぐに捕えたのです!!
悪あがきはよすんだ、私と君は一心同体だ!!
めきめきとその腕力を強めていく武重先生。
絢士はハンマーを壊されたときの衝撃で大きなダメージを受けて立ち上がれず、他の生き残ったエボルも完全に戦意を失ってしまっている状態。
もはや武重先生の軍門に下る以外の道は残されていないのか。
その場の全員の脳裏にそんな考えがよぎったかと言うその時です。
大地を揺るがすような、とんでもない揺れが襲い掛かったのは!!
一同は、その揺れの根源を目にして……更なる絶望に襲われることとなりました。
その地鳴りを起こしたのは……
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帝王、だったのですから!!
あの戦い以来、仮死状態に陥っていたはずの帝王。
ですが帝王は、かつて自らのコアになった武重先生の復活に呼応し、蘇ってしまったのです。
帝王は、再び武重先生と一つにならんとその巨大すぎる手をゆっくりと武重先生へと伸ばしていくのですが……
武重先生は、その半身を巨大な砲身に変え、帝王の手を破壊したではありませんか!!
帝王と再び一つになる。
その選択肢を、武重先生はこう言ってきっぱりと拒否しました。
断じて断る。
私が一つになるのは白崎くんだけだ!!
武重先生はそう言って、
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その体をみるみると異形の姿へと変えていき……!?



というわけで、いよいよ最終決戦を迎える本作。
最終巻はやはり、武重先生大ハッスル。
表紙からそのものすごい存在感を発揮している武重先生ですが、中味でもそれはもうものすごいことになっております!
彼らしい、危険人物でありながら世界を救うかもしれない力を持っている、というアブナイ魅力(?)はそのままに、復活の際により一層のパワーアップを果たしている武重先生。
武重先生オンステージと言っても過言ではない、このラストバトルはもういろいろな意味で必見となっております!!
正体不明の怪物に襲われるパニックホラーとして幕を開けた本作ですが、ある種の転機となったのが武重先生の登場でしょう。
要所要所で鈍い輝きを放った彼は、この最後の最後でもとんでもない存在感を見せつけてくれました。
武重先生で始まり、武重先生で終わる……そんな物語、になったのかもしれません!!
こんな展開、一体だれが予想できたというのでしょうか!?
……いや、復活がどうのこうのとなったときにはみんなうすうす感づいていたでしょうかね……

そんな武重先生祭りの最終巻ですが、もちろんその他の面々も頑張っております。
各キャラクターそれぞれ意地の見せ場を作っておりますし、結局この怪物ってなんだったの、と言う謎も明らかになっております!
バトルいっぱい、見せ場いっぱい、武重先生はもっといっぱいなクライマックス。
ここまで追いかけてきたあなたならばもう水にはいられないはずですよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!