120
今回紹介いたしますのはこちら。

「U12」第5巻 闇川コウ先生 

講談社さんのアフタヌーンKCより刊行です。


さて、謎の電車に揺られ、かなめ達はしぶちかにやってきました。
そこでは新たな変態男集団が待っていたのですが、その変態達と交戦している武闘派少女集団もいました。
その集団を率いるのは、奇しくもかなめと同じ名前の鳳かなめという和服の少女。
かなめ達はそんな鳳達とともに、お楽しみ会「缶ケリ」に挑むことになってしまったのです。



お楽しみ会と言えど、缶ケリは缶ケリです。
缶を蹴り飛ばせば終了。
チームを別け、派手に動いて搖動し、本命の琴美と鳳チームの怜奈といったメンバーが缶を蹴りに向かっていました。
ですが、それはすべて見破られてしまっています。
変態に襲われそうになってしまうのですが、その変態の頭が突如宙を待ったのです。
変態を片付けたのは、世界に一つだけの穴を守るヒーロー、と名乗った若めの変態達。
彼らは、自分たちは君たちの味方だ、この目を見ればわかるはず、と敵意がないことをアピールしてきました。
ですがこの場にいる男たちは、例外なく変態です。
怜奈はいち早く動き、騙されないとボウガンを放つのですが……何と言うことでしょうか。
全裸に日本刀、と言うもう何も言うことのできない恰好をした変態がそのボウガンの矢を空中で切断してしまうではありませんか!!
ウソかホントか、その全裸は外気に体をさらすことによって周囲の世界の全てを知ることができるのだとか。
君たちのこともビンビン伝わってくる、と欲望をむき出しにし始める全裸……
その察知能力が本当かどうかはおいておきまして、この全裸がとんでもない身体能力を持っていることだけは間違いありません。
ボウガンが通じない今、琴美と怜奈に太刀打ちする術はない……
そう思われた瞬間、全裸の頭部に何かがぶつかりました!!
その衝撃に思わずしゃがみこむ全裸、彼の頭部にぶつかったのは、石でした。
どうやら彼、不意を打たれてしまえば流石に察知はできないようです。
その意思を投げたのは……かなめでした!
琴美を何より優先している彼女、心配してこっちのグループの様子をうかがっていたのでしょう。
隙をついて、投石器で全裸に手痛い一撃を浴びせてようです。
ヒーローズのリーダー格らしいイケメンは、どうやら要のことを知っている様子。
ここに来るまでに大活躍だったみたいだけど、さすがはあの……
そこまで言いかけたところで、かなめは黙っていろとシャットアウト。
変態に覚えられたくないし、覚えたくもない、どうせ死ぬんだから、とにらみつけるのです。
その迫力、イケメンは称賛します。
その言動、とても小学生とは思えないよ。
でも、見た目は小学生……
それってサイコーじゃん!!
そう言いながら、かなめに手を伸ばしてきたのです!
間一髪かわすかなめですが、イケメンはヒーローズを率いているだけあって、その身体能力はすさまじいものがあります。
変態的な妄想を取ろしながら襲い掛かってくるイケメンの猛攻を、歴戦のかなめもとうとう避けきることができず、捕まってしまいました!!
121
右足の足首を片手で捕まれ、吊るされてしまったかなめ。
流石にこうなっては、手も足も出ないようです。
琴美や怜奈も他の変態に追い詰められてしまい……
これでチェックメイト。
イケメンはそうつぶやくのです。

一方、搖動をしていた日向たちはと言いますと。
鳳チームのほのかとともに、何とか予定していたアーケードへと逃げ込むことができていました。
トラップがびっしりと仕込んであるそのゾーンに入れば、何も知らずただ突進してくる変態達は一網打尽にできるはず。
そう信じてアーケードに足を踏み入れたのですが……
122
そこは、変態達の楽園と化していました。
日向たちだけではありません。
複数にわかれたチームのどれもが、逃げ込む予定のトラップ地帯は破壊済みになっていて……
もはや、どのチームも完全に手詰まりになってしまいました。
監視カメラから様子を見ていた所長も、終了ですねとつぶやくのです。
それでも、かなめはまだあきらめません。
諦めないのですが……ついに恐れていた事態が巻き起こってしまうのです。
イケメンが指を鳴らすと、琴美に銃をつきつけていた男がOKと頷き……
123
琴美の服を引きちぎったのでした!!



というわけで、ついに缶ケリに勝つために動いていたチームすべてが捕まってしまった今巻。
頼りの綱であったかなめまでほぼ完全に無力化されてしまいました。
絶体絶命のピンチですが、ここから彼女たちに逆転の手はあるのか!?
それともこのまま、変態達の餌食となってしまうのでしょうか……!
しぶちか編は、新たな局面へと突入していくのです!!

本作の見どころと言えば、度を越した変態達の跳梁跋扈でしょう。
今回もイケメンや全裸をはじめとして、様々な変態が欲望むき出しで少女たちに襲い掛かっていくわけですが、その様子はまさしくクリーチャー。
モンスター系のホラー作品は、シリーズが進んでいくにつれて進化したクリーチャーが出てくるものですが、本作もまさにその道筋を辿っていっているのもまたいとをかしと言ったところでしょう!!
そんな楽しみ方もできる今巻ですが、気になる謎の解明のほうも徐々にながら進行していきます!
この大規模な「施設」が、何のためにあるのか?
事実上のトップは誰なのか?
琴美たちはなぜこの施設に入れられることになってしまったのか……
それらが断片的ながら明かされていき、物語のほうも確実に進展を見せているのです!!
この調子で行けば、物語の全体像が見えるのもそう遠くはない、のかも……!?



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!