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今回紹介いたしますのはこちら。

「六道の悪女たち」第5巻 中村勇志先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、突如巨大不良グループ鬼島連合のトップたちが六道のクラスに転校してきた前巻。
当初は警戒していた六道達ですが、鬼島のトップである童子は敵意がないことをアピール。
ほかのメンバーも目だった悪事はしないため、次第に彼らを受け入れ始めるのですが……



鬼島連合の幹部たちの存在は不気味ではありますが、亞森高校は一応の平穏を取り戻していました。
平穏どころか、美男美女の多い幹部たちは人気者になってしまったりしています。
ですがそんな亞森高校に新たな暗雲が立ち込めていました。
昔から亞森高校とライバル関係にある針蔵高校。
その針蔵が、鬼島連合のトップが亞森に入ってきたことを受け、一気に対立感情を激化!
亞森の生徒を見つければ複数名で襲い、「栓抜き」という恐ろしいリンチを行うのです。
栓抜きと言うのは、文字通りあの瓶の栓を抜く器具を指にはめ、「使う」ことによって骨を折るという想像するだけで痛痛しい行為。
犠牲者は次々に増えていき、ついには六道の親友の一人である課長もその毒牙にかかってしまうのです!

そんな状況に陥り、いち早く動いたのが童子でした。
自分たちは迷惑な存在かもしれないが、クラスメイトが傷つくのは嫌だ。
そして今の僕たちは、同じ亞森高校の味方だ。
そう言って……
鬼島連合のトップ全員で、針蔵高校を叩きに向かったのでした!!

針蔵高校のトップ、岡森は危険な男です。
躊躇なく「栓抜き」で数々の亞森生を潰していき、鬼島連合のトップがいると聞いても全くおびえる様子はなし。
「根性」や、喧嘩の時にあげる恫喝の声というものは一切必要なく、いざやるとなったらただぶん殴るだけだ、と金属バットを振るう……そんな要注意人物なのです。
そんな岡森が仲間たちとたまり場でくつろいでおりますと、そこにノックの音が響きます。
岡森の仲間がドアを開けますと、そこにいたのは鬼島のナンバー4、般東。
そして般東は有無を言わさず
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岡森の仲間を殴り飛ばしたのです!!

すかさず反撃する岡森グループ。
危険人物と仲間になっているだけあり、彼らは喧嘩にモラルや矜持と言ったものは持ち合わせていないようで。
般東に、いきなりスタンガンで攻撃するのです!!
普通ならばとんでもない痛みで動くことすらできないはず。
ですが並みならぬタフネスを持つ般東は、そのままパンチを振るって岡森の仲間をぶっ飛ばしてしまうのでした!!
その尋常ではない強さをみた岡森がとった行動は……逃走でした。
なぜ自分でも逃げてしまっているのか分かりません。
が、本能で自分に勝ち目がないことを察知してしまったのでしょう。
ですがその逃げた先には、他の鬼島のメンバーが待ち構えていて……
岡森は部下たちに命令して襲い掛からせるものの、鬼島の幹部たちはみな実力者ぞろい。
一網打尽にされてしまうのです。
そこで童子が、目の前の光景におびえてしまっている岡森の前に歩み出ます。
岡森は、童子がトップならこいつを倒せば勝ちだと起死回生を狙うのですが……
そこで童子はこう言いました。
さすが針蔵の頭は勇敢だね。
勇敢で度胸があって、どんな敵にも立ち向かう怖いもの知らず。
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そう言う人間が、一番怖くないんだ。

岡森は、同時につき従っている椰子谷によってあっけなくやられてしまいました。
大地に這いつくばった岡森に、童子は岡森の栓抜きを手にこう持ち掛けます。
聞いたよ、これで指を追っちゃうらしいね。
君に一つ質問をしよう。
君が落としたのは、この銀の栓抜き?銀のナイフ?
それとも、両方?
その質問が意味するところは、つまり……!?
おびえる岡森は、悩み、恐怖した末、栓抜きだと答えます。
ナイフは君のじゃないのかと言う童子、栓抜きでお願いします、と完全におびえきってお願いする岡森。
人を傷つける時は、自分が傷つけられることも想像しないとね。
そう言って、童子は
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ナイフを岡森の手に向けてつきたてて……!!

結果として、針蔵高校の魔手をあっという間に退けてしまった童子。
このこともあり、鬼島の幹部は完全に一同に受け入れられました。
六道達も心を許していくのですが……忘れてはいけません。
……彼らの目的は、あくまで向日葵乱奈。
そのために彼らは……手段を、選ばないのです。



というわけで、童子が徐々にその恐ろしさを垣間見せていく本作。
この童子が齎す平和は、あくまでもかりそめのものでしかありません。
そう、童子は今も、着々とその時が来るのを待っているのです!!
そんなひたひたと忍び寄るその時を前に、学校のほうは文化祭を迎えることとなります。
文化祭で作る青春の1ページの思い出に胸を躍らせる六道、そしてそんな六道のために動こうとする乱奈。
文化祭の準備はいろいろとちょっとした事件を起こしながら進んでいくのですが……

そんな物語の動きの中で、キャラクターの掘り下げも行われていきます。
鬼島の幹部の中で現段階で最も謎の多い椰子谷。
彼女のその秘められし想いが遂に明かされ、様々な愛の形があることを思い知らされることになるのです!!
さらにこちらも謎が多い乱奈の過去の一面が明かされたり、雷乃のアプローチが描かれたりと、様々な見どころが用意!
今巻のラストで大きく、大きく動く物語はもちろんの事、そんなキャラクターの背景や、和やかな日常なんかも楽しめますよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!