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今回紹介いたしますのはこちら。

「火ノ丸相撲」第15巻 川田先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、団体戦準決勝が白熱している本作。
潮の夢をかなえるためにも、必ず勝たなければならないこの戦い。
両校の実力は伯仲、一進一退の攻防が続くのですが……



勝負の行方は、やはりこの二人に委ねられました。
潮と、天王寺。
個人戦では苦杯をなめた潮ですが、同じ轍を踏むことはできません。
その天王寺も個人戦で久世に敗北、まさかの絶対王者からの転落となったわけですが……
潮からすれば、かつてはあこがれた対象であり、今では絶対に越えなければならない壁である相手であることは変わりません。
しかし天王寺からしても、久世へのリベンジを図るためにもここは絶対に負けられない所。
お互いの心の中に燃えているのは、負けて地に落ちてから、這い上がっていこうという気持ちです。
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力士とは、一瞬の勝負……刹那に生きる者。
刹那があれば、力士は変われる。
敗北を糧に、ほんのわずかな間でも時間があれば成長できる。
もはや彼らは、昨日までとは別人と言ってもいい力を持っているのです。

真と静まり返る中、二人はにらみあります。
立ち会う二人の身ならず、チームメイトたち、そして観客たちの心臓の鼓動まで聞こえるような緊張感の中……
戦いは、始まりました!!
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立ち合い、天王寺が選択したのは右のかち上げ!
潮はそれをしっかり読み切っており、さらに下から左手をかち上げて防御、すぐにそのまま右下手をねじ込みます!!
天王寺はすかさず自らの左手を潮の右手の内側にねじ込む、巻き替えを狙います。
勿論潮も、ここでせっかく掴み取った右下手をやすやすと与えるわけにはいきません!!
巻き替えの瞬間は、相手の力が緩む瞬間でもあるわけで。
一気呵成に攻めたてんと、頭を左手押さえつけながらの右下手投げ、鬼車を放ちます!!
ですが天王寺もさるもの、この形から鬼車が来ることは想定済み。
大きく右足を踏み出して踏ん張ると、今度は潮の右下手を抱え込んで極める、左の片閂に捕えます!
このまま天王寺が力を加えれば、潮の右腕は壊されてしまいかねません。
潮は素早く右下手を離しておく深くまで突っ込んで回避。
さらにそのまますくい投げに持ち込みました!!
が、その攻撃も天王寺は想定済み。
すかさず抱え込んだ右腕を引き込んでの小手捻りで反撃してきます!!
しかし潮もまた天王寺のことは研究済み!
素早く右足を伸ばして態勢を整えるのです!
あまりにも目まぐるしい攻防。
観客は目を奪われるばかりですが、当の二人は全くの逆!
一度戦ってお互いの理解を深めた二人は、それまでの研究以上により相手の戦法への予測の精度を深めていました。
手の内を知り尽くしたもの同士、次の手を読んで、読まれてを繰り返し、お互いの勝ち筋を潰しあうのです!

ですが、その膠着状態とも取れる戦いは長くは続きません。
戦いが続くにつれ……徐々に、天王寺が攻めている時間が長くなっていきます。
天王寺は今まで、数々の猛者との戦いを繰り広げてきていました。
その中で培われた経験は、高校生とは思えないほど絶大なもの。
潮も壮絶な戦いを経験しているとはいえ、その経験の差は埋めがたい大きなものなのです。
そして長く戦いを続ければ、先にて札が尽きるのは、潮……
潮もまた、その天王寺の強さを実感しています。
これが先日の戦いでは出会えなかった、久世が目覚めさせた本当の天王寺。
それは、黒。
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修羅戦黒の相……!
潮はその天王寺のすさまじい力に、戦慄を覚えずにはいられませんでした。
ですが同時に、また別の感情も抱いていたのです。
憧れの男の全力が自分に向けられていることを、誇らしく思う気持ち……!!
潮の胸の中には、それらが集まって一つの熱い思いが滾るのです。
越えるぞ、今ここで。
天王寺の想像を、越えて見せる!!



というわけで、潮と天王寺の二度目の戦いが幕を開ける今巻。
一度敗れてしまっている潮ではありますが、敗北からの雪辱と言うのは潮の今までの相撲人生そのものと言っていい道。
相手が尊敬する天王寺だからこそ、より一層その道を貫かなければならないわけです!!
が、その天王寺もまた敗北を味わってよみがえった経験を持つ猛者。
辿ってきた道に近いものがある二人、その成長度もまたお互い大きいものであるはず!!
どちらが勝つのか全く読むことのできないこの戦い、攻防のある激戦となるのです!!

そんな潮VS天王寺の戦いは最大の見どころではあるのですが、忘れてはいけないのが五條VSバトバヤル。
こちらもお互いの持ち味と信念がぶつかり合う、一瞬も目の離せない戦いとなっております!!

その激戦を勝ち抜いた先に待っているのが、久世率いる栄華大付属。
強力極まりない布陣を誇っていた白楼高校ですが、栄華大付属もそれに勝るとも劣らない絶大な力を持っていて……!?
これから先の展開も、クライマックス待ったなし!!
息をもつかせぬ団体戦が続くのです!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!