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今回紹介いたしますのはこちら。

「魔法少女・オブ・ジ・エンド」第15巻 佐藤健太郎先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。


さて、ギリギリのところで姫路を倒し、決着をつけた……かに見えた前巻。
ですがその直前に忍の体の中の悪魔が暴走!
悪魔の力による世界の滅亡を防ぐため、別世界の姫路と協力して悪魔の暴走を止めようとしたのですが、その戦いで美羽が犠牲となってしまったのでした。



うざいうざいとは言っておきながらも、自分のことを慕ってくれている美羽の事を憎からず思っていた芥。
芥は美羽の仇を討つため、ハナとの合体、混FUSIONを敢行したのです!

一方、児上たちは悪魔の力の迸りを止めようとしていました。
その力の中心につっこもうとする児上ですが、それを姫路が制止。
生身のままあそこに入ったらひとたまりもないと諭すと、何やら街中に魔力をばら撒き始めました。
すると町の中に溢れていた魔法少女達の体が次々に浮き上がっていきます。
やがてそれは空を埋め尽くすほどの数となり……姫路が行くよと力を集中させると、大きくうねって一つの塊となりました。
ひと固まりになった魔法少女は、まるで大蛇のように形を変え、力の奔流へとぶつかっていったのです!!
その圧倒的な物量を受け、そこに足を踏み入れただけで消し飛んでしまうようなすさまじい力も徐々に力を弱めていきます。
今が好機とばかりに、一同はその魔法少女の大群の上へ移動。
このまま魔法少女の流れに乗り、流れの先にある時空の穴へと飛び込もうとします。
エリスがバリアを貼り、ショックに備える一同ですが、そこで悪魔が一同の試みに気が付いてしまいました。
行かせるか、と力を込めると……
筆舌に尽くしがたいパワーが児上たちに襲い掛かるのです!!
無数にいた魔法少女達は次々に消し炭と化していき、エリスのバリアすらも破らんとしてくるその力!!
エリスのバリアにはみるみるとヒビが入っていき、明日数瞬の後には崩壊、全滅してしまう……!!
そう思われたときのことです。
頭の頭をむんずとつかみ
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てめぇの相手は僕がしてやるよ……!!!と、芥がその姿を現したのは!!
芥は目にもとまらぬ斬撃で、悪魔の体をバラバラに分断します。
そして、児上たちにさっさと行け、と命令したのでした!!

ばらばらにした、だけで倒せる相手ならば苦労はしません。
悪魔はすぐさまその体を再生し、児上たちへの追撃を開始しようとします。
が、その追撃を行うパワーが射出される頭部が西宇精するや否や、阿久太は渾身の右こぶしを悪魔の顔面に叩き込むのです!!
悪魔はいくつものビルを貫通しながら猛烈な勢いでふっとんでいきました。
ダメージはともかくとしまして、時間を稼ぐにはこれで十分。
児上たちが時空の穴へと消えていくのをしっかりと確認した後、悪魔のもとへと向かうのです。
そんな芥に、同化したハナは問いかけます。
あんな化け物相手に勝算はあるのか?
勿論そんなものがあるわけもなく。
さぁな、とお茶を濁す芥ですが、当の悪魔は絶望を招く言葉をかけてきました。
人間後時の分際で私を殺すなど、笑止。
私には死などと言った概念は存在しない。
つまり、人間の君に私は殺せない。
……その言葉を聞いた芥は……笑い始めます。
その愚かな人間ごときに封印されたおバカな悪魔さんはどこのどいつかな?
久しぶりにすった外の空気、実においしいことだろうなぁ~。
……人を苛立たせることに関しては抜群の才能を持つ芥。
悪魔は怒りもあらわに殴り掛かってくるのですが……芥の目の前で突然動きを止めてしまいます。
芥の持つ剣、「時断刀」の力です。
対象の動きを一時的に止められるその刀……その一瞬があれば、芥には十分!!
前にも自分で死なないと言っていたやつがいたけど、そいつは結局細切れになって死んだ。
おめーも結局その類の
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雑魚だろ。
芥は猛烈な勢いで時断刀を振るい、「細切れ」と言う言葉すら生易しいくらいの細かさに悪魔を細断!!
そこにはもはやチリしか残らないのです!!

……が。
悪魔は生きていました。
気が付けば悪魔は元の状態に再生し、芥の腹に大穴を開ける一撃を放ってきたのです。
もはや体力も限界に近づき、治癒能力も追いつかない状態。
……それでも芥は立つのです。
やんなきゃいけない時が、男にはあるんだよ!!
そう言って、悪魔に突っ込むのですが……
その決死の時断刀は
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砕けちり……
そして……!!



というわけで、悪魔VS芥の激闘が繰り広げられる今巻。
今まで、様々な局面でいろいろな意味での活躍を見せてきた芥。
その芥が、とうとう最強の敵と言っていい相手と一対一の戦いを行うことになってしまいました。
どんなことがあっても結局生き延びてきた彼でですが、今回ばかりは旗色が悪そう。
しかし多分佐藤先生も気に入っている芥が、このまま何の見せ場もなくやられるはずがないではありませんか!!
絶対に殺すことはできない相手を前に、武器を失い、瀕死となった芥。
ここからどんな意地を見せてくれるのか!?
度肝を抜くその芥の雄々しき(?)姿、その目に焼き付けるべし、です!!

そして物語はこの後、正真正銘の最終局面へと向かっていきます。
この魔法少女襲来から始まったすべての出来事の黒幕は誰で、その目的は何なのか?
そしてその黒幕の野望の末に待つ者は……!!
急展開を迎える本作、いよいよ次巻完結!!
もはや一瞬たりとも目が離せませんよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!