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今回紹介いたしますのはこちら。

「おむじょ」第1巻 つっつ先生 

徳間書店さんのゼノンコミックスより刊行です。


つっつ先生は、12年ごろから活躍されている漫画家さんです。
当初は4コマ漫画をメインにしておりまして、13年から芳文社さんの雑誌で「ハレハレハレルヤ」を連載開始したものの、残念ながら単行本2巻が刊行されない状態で連載終了となってしまいました。
その後なんぼんか読み切りを発表しつつ、16年よりweb雑誌にて本作の連載を開始。
この度単行本刊行となりました。

そんなつっつ先生の最新作である本作、ある装備を装着した女子をメインに据えた作品となっております。
そのとんでもない装備はと言いますと……



大根将太、高校2年生。
彼は、刺激に飢えておりました。
高校生活二年目ともなると、時折見える女子のおパンティにもそれほど興奮しなくなってしまっていまして。
せめて彼女でもいれば、と机に突っ伏してぼーっとしている将太なのですが……気もそぞろになっていたせいで、肘で消しゴムをつついて床に落としてしまったのです。
慌ててそれを拾い上げようとした将太ですが、そこで思いもよらないものを目撃してしまったのです。
すぐ後ろの席に座っている女子の……スカートの中を!
そこにあったのは、もはや見飽きはじめていたおパンティ、ではありません。
可愛いいちご柄の……
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おむつだったのです!!
見られたことに気が付いた後ろの席の彼女、音姫いちごはすぐに足を閉じて頬を赤らめます。
将太は彼女に、ゴメン、わざとじゃないんだと謝るのですが、彼女は顔を真っ赤にして顔を隠してしまいます。
大人しくて、クラスでも目立たない存在のいちご。
こうして、彼女がなぜかおむつを履いていた頃で注視しなければ、彼女がこんなに可愛いことにも気が付かなかったかもしれません。
思わず将太も顔を赤くしてしまうのですが、それよりも彼女はなぜ、おむつなのでしょう?
考えてもわかりませんが、聞くわけにもいきません。
顔を真っ赤にして押し黙ってしまういちごに、将太は何か気の利いた言葉をかけないといけない、と頭脳をフル回転させて……
俺も、いちご、好きです!と、謎の言葉をかけてしまうのでした!!
その言葉を聞いたいちごは、さらに頬を赤く染めてフルフルと体を震わせ始めます。
まさか、泣くのを我慢しているのか?
将太が今の言葉は逆効果だったのかと戸惑っていますと……
彼女は、おむつの中に……
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し始めてしまったではありませんか!!
どうやら彼女、泣くのを我慢していたのではなく、おしっこを我慢していたようです。
教室を飛び出していくいちごを、ただ見送ることしかできない将太。
これが彼と、おむつ女子……「おむじょ」のいちごとの物語の始まりだったのでした。
……ちなみに、少し離れた場所から見ていたクラスメイト達からすれば、将太がいちごを泣かせてしまったようにしか見えなかったようで。
クラスメイトの白い目にさらされながら、かといって事情を説明することもできず……
将太は、やり場のない感情を抱くのでした!

……視点は変わりまして、いちごから見たこの事件の状況はこんな感じでした。
いきなり前の席の男子にスカートの中身をのぞかれてしまったうえ、「いちごが好き」と、告白されてしまった。
……もちろんここでいちごとは、いちご柄から連想した食べ物のいちごのほうなのですが……彼女の名前もいちごなわけで、ここで勘違いしてしまったのです。
この人が、私のことを好き!?
面と向かってそう言われた(と勘違いして)、いちごはドキドキしてしまいました。
……不幸なことに、彼女はちょっと変わった体質をしています。
男性に対してドキドキすると……
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おしっこがしたくなってしまう、と言う!
そんな体質もあって引っ込み思案になってしまったのか、彼女は日常であまり男子に接することはありません。
久しぶりに接触した男子、それも告白となればそのドキドキは最高潮!!
耐えきることもできず、いちごは漏らしてしまった、と言うわけです。

この事件を機に、二人はその関係を深めていくことになります。
パンチラに飽き始めていた将太を再び奮い立たせた、おむチラ。
そのおむチラをもたらしたいちごが将太はどうしても気になってしまい、そしていちごのほうも勘違いとはいえ自分のことをどきどきさせた将太に惹かれ始めてしまうのです!!
おむつがつなぐ二人の物語……
果たしてこの二人の関係は、どうなっていくのでしょうか!?



と言うわけで、いちごと将太のおむつで始まる物語を描いていく本作。
彼女のその体質ゆえに降りかかってくる日常的な苦労を、将太がサポートしてあげるというラブコメに強いフェチ要素を混ぜこんだ作品になっております!
本人は気付いていないものの、どうやらおむつ大好きっ子であるらしい将太は、そんなリビドーを満たしてくれつつ、そうでなくともかわいらしいいちごと、付き合う……とまでは行かないものの、どんどんと距離を縮めていくのです。
このまま放っておけば、この二人は勝手にいい感じになっていくことでしょう。
ですがそうはいかないのが漫画と言うもの!!

この後、彼女……おむつ装備者「オムツァー」との出会いが呼び水となったのか、さらに驚くべきおむじょとの出会いが!!
将太とは小学生時代からの付き合いで、ひそかに彼への想いを募らせていた幼馴染の猫又もれい。
彼女はひょんなことからいちごと将太の関係を勘違いし、自分も翔太の気を引こうととんでもない選択をしてしままい……!
さらに、将太に興味を持ったオムツァーを超える「オムニスト」、布田無二も参戦!!
続々現れるオムツァー包囲網に、将太は正気を保てるのでしょうか!?
そして、将太に惹かれ始めているいちごの気持ちやいかに!?
フェチズムの追及のみならず、ちゃんとラブコメもしてくれる本作の今後に注目必須です!!




今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!