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今回紹介いたしますのはこちら。

「ジョジョリオン」第15巻 荒木飛呂彦先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


さて、ホリーを助けるためにロカカカを求める定助。
ですがそんな時、服役していたという東方家の母親、花都が現れ、東方家に居座り始めます。
まるで花都を蛇蝎のように嫌う憲助ですが、逆に長男の常敏彼女を受け入れます。
何やら危ない空気を感じさせる花都の存在が、定助に何をもたらすのでしょうか……



東方家の果樹園の中にある、接ぎ木されたロカカカの枝。
ですがその枝は素人が見ても判別不能。
そこで定助は憲助に相談し、それを見分けることができる植物鑑定人を紹介してもらうことができました。
その植物鑑定人は相当な能力を持つ者のようで、連絡先を知っているのは憲助だけ!
定助は憲助に携帯電話をうけとり、植物鑑定人に会いに行こうとするのですが……
その様子を、花都に見られてしまっていることに気付いていませんでした。
花都はその出来事を常敏に告げ、そしてはさっそく定助に「刺客」を放つのです!!

何も知らない定助は、バスを待っていました。
するとそこに……一人の少年が現れます。
少年は、定助になにかの封筒を渡してきました。
その少年、ついさっきお駄賃を渡され、定助にその封筒を渡してくれと頼まれたのだそうです。
その少年に特に怪しい所はなさそうですが……その封筒に関してはそうではありません。
誰からかもわからない、自分を知っている人物からの手紙。
定助は封を開ける前に、中身を探ります。
何かが、入っている、
定助は太陽にかざして封筒の中をすかしてみますと……中には

「歯」が入っているではありませんか!!
それが何を意味するのかはわかりませんが、開けると危険であるという予感はビンビンと感じます。
この手紙を渡すように指示したのは誰なのか?
あたりを注意深く探り始める定助ですが……そこで、妙なことに気が付きます。
自分に手紙を渡してきた少年が立ち止まり……踵を返して、こちらに向かって歩いてくることに。
その足取りは、明らかに普通ではありません。
今までのごく普通の少年だったはずの彼、こちらに向かってくる足取りはフラフラと頼りなく、どこかその表情もうつろに見えます。
定助は、素早くその異常さに気が付き、少年にそこで止まれ、と怒鳴りつけます!!
が、それでも少年はフラフラとこちらに近づく足を止めません。
周囲を見回しても、怪しげな人物の姿は見えず……
そこで、定助は改めて、少年に手紙を渡した人物はどんな人物なのかを尋ねてみたのですが、少年は答えず、そのまま歩いてきます。
定助は止まれ、と再び叫ぶのですが、少年は歩き続けます。
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……その体が、自分と定助の間に建っている、バス停の標識に引っかかってもなお、まっすぐに!!
バス停の標識に何度顔をぶつけても、足を止めない少年!!
流石に心配になり、何をしている?と近づいて声をかける定助。
少年は鼻や口から血を噴きだし、目の商店があっていない状態。
そしてその状態にもかかわらず、再びバス停に顔面を打ち付け……
ずるりとその体をすべらせ、定助へと迫ってきたのです!!
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背中を向け、状態をそらした状態で奇声を上げる少年。
もはや完全に正常な状態ではありません。
定助はすかさずスタンドで彼の足を払って倒し、距離を取るのですが……
少年はそれでも起き上がり、こちらに迫ってきます。
定助がたまらず距離を取ると、たまたま少年と定助の間に通行してきた車が割り込んできました。
急ブレーキで止まった車のドライバーのおばちゃんは、あたしにひき殺させる気か、と運転席側に立つ形になった定助に怒りの言葉をはいてきます。
幼年はと言いますと……まだ定助に向かって真っすぐ進み、車にごんごんと頭をぶつけてくるのです!!
車が汚れるだろうが、とウィンドウを開けて少年に怒鳴りつけるおばちゃん!
ですがその手は最悪の一手だったと言わざるを得ません。
わずかに開いたウインドウの隙間に、顔を、手のねじ込んでくる少年!!
その隙間から体を滑り込ませ、地をしたたらせながらおばちゃんを乗り越え、そして定助に手を伸ばしてきて……!!
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危険な香りしかしない、少年と、それを操る得体のしれない能力……
定助はこの能力から逃げ切ることはできるのでしょうか!?



と言うわけで、再び新たな敵が襲い掛かってくる今巻。
環達岩人間のグループを倒したかと思われた前巻でしたが、環たちとはまた別の岩人間たちが存在するようです。
そして敵はそんな岩人間だけではありません。
身を寄せている東方家の長男、常敏は完全に定助の敵に回っている、と考えても間違いなさそうなのですから!
そんな常敏の放った刺客である今回の敵。
対象を遠隔操作するタイプのスタンドらしい今回の敵ですが、その操作されるのは何の関係もない一般の人。
叩きのめすわけにはいきませんし、本体がどこにいるのか分からない以上防ぎきることは難しそうです。
何とかその本体を見つけて叩きたいところですが……

今巻の目玉は、なんといっても今までにないタイプのスタンド攻撃です。
間に何があっても構わず、まっすぐに定助を目指して進み続ける。
それだけでも異様極まりないこの攻撃ですが、恐ろしいのはさらにこの後!!
どんどんと逃げ場がなくなっていってしまう定助は、このスタンド攻撃から逃げられるのか?
そして、本体を探して倒すことができるのか!?
「ジョジョリオン」らしい、能力を用いての殴り合いではない、搦め手の相手との戦いが堪能できますよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!