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今回紹介いたしますのはこちら。

「続ハーメルンのバイオリン弾き」第10巻 渡辺道明先生 

林檎プロモーションさんのココカラコミックスより刊行です。


さて、いろいろあってコンアモーレの戦いがいったん幕を閉じた前巻。
ですがハーメルはものすごいトラウマを抱いて引きこもり状態になってしまい、ヴォーカルは苛立ち暴れ、魔力を封印している鉄球を解除するためにサイザーとの結婚を狙い、リュートはクラーリィたちが自身の死を願っていると感づき始めると、どんどんと渾沌の状況は続いていきます。
バラライカの創りだしたこの悪夢から逃れることができるのでしょうか……



スフォツェンドの旗艦に、二人の魔族が襲い掛かってきました。
それはサイザーの分身である9人のワルキューレの内の二人、ゲルヒルデとヘルムウィーゲ。
その力に驚くスフォルツェンドの一同ですが、その中でリュートは一人獅子奮迅の活躍をします。
兵士たちは一刀のもとに切り捨てられていく中で、リュートはたった一人ゲルヒルデと渡り合うのです。

もう一人のワルキューレ、ヘルムウィーゲはホルンを狙っていました。
兵士たちは次々と倒れ、ヘルムウィーゲはホルンの首筋にやりを突き付け……まさに絶体絶命と言った状況に追い込まれてしまっていたのです。
……本来ならば、ここはすぐにでもクラーリィたちが助けに出なければならない所でしょう。
ですが、ここは悪夢の世界。
本来の歴史は、様々な人物の犠牲の上に成り立ったもの。
ここでいたずらに本来犠牲となった者達を助けてしまえば、本来の歴史は一層遠ざかっていってしまうわけで……
クラーリィ、トロン、コルネットは、苦渋の決断をします。
ホルン王女を、助けない。
その選択をしようとしていたところ、突然ヘルムウィーゲは吹き飛んでいきました。
その魔力を放ったのは……ボロボロになった、リュートです。
小さい時からいつも頑張っていて、けがをしても平気な顔をして、覚えたての魔法を笑いながら僕に見せに来てくれた。
そんな君を、弟のように思っていた。
涙を流しながらそう語るリュート。
今の現場を見て、彼は確信してしまったのです。
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クラーリィは、リュートとホルンに死んでほしいと思っている……!
リュートは、何故なんだ、民や国のためならば身を投げ出して戦う君が、なんでこんなことを?と問いただしてきます。
が、彼はクラーリィがそんなことをするのには、理由があるに違いないと言うこともわかっているようです。
話してくれ、とすがるような眼でクラーリィに語りかけるリュート。
……ですが、この世界は悪夢のようなもので、現実にはリュートは無残な死を遂げている、そして元の世界に戻るようにリュートにはまた命を落としてもらわなければならない、などと言うことを言えるでしょうか!?
クラーリィから出てくるのは、「言えません」と言う一言以外ありません。
それを聞いたリュートは取り乱します。
僕も母さんも、世界のため、民のため、死ぬわけにはいかないんだ!!
そう言って、魔力のこもった一撃を放ち……
そして、強大すぎる魔力はスフォルツェンドの旗艦を破壊してしまうのでした!!
帰還から投げ出される一同。
落ちていくクラーリィたちを、がれきに埋もれたリュートは悲しげな瞳で見送るのでした……

落下していく最中、コルネットは必死に体勢を整えようとします。
ですが一緒に落下しているトロンの意識がないことに気が付き、何とか早く意識を取り戻させようと頬を打つのですが……
トロンは起きず、代わりに答えたのは突然現れたフリーズだったのです!
笑うフリーズは、コルネットに言うのです。
あなたは、およそこの世で考えられる愚かで醜く滑稽な消え方をする。
フリーズにいら立つコルネットですが、その時突然また別の要請が彼女の耳元に現れ、ひそひそと耳打ちをしてきました。
あなたはこの第三幕からとても屈辱的な目に会う。
でもあきらめないで。
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第三幕のテーマは、「だからキューピットには目がついていない」よ。
覚えておいて。
妖精とフリーズは姿を消しました。
コルネットは、必死にトロンを抱き留めます。
トロン、本当は私……
内なる思いを胸に秘め、ギリギリのところで魔力を噴出して落下の衝撃を抑えるコルネット。
すぐにトロンはそこにやって来た怪しげな人物たちに捕えられてしまうのですが、どうやら魔族や何かではないようで、とりあえず身の安全は確保できそうです。
が、コルネットのほうはとんでもないことになっていました。
なんと彼女
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その姿を蛇に変えられてしまっていたのでした!!!
……もはや彼女の得意技ともいえる変身ですが……
今回ばかりはいつもの変身とは毛色が違う様子!
コルネットは元に戻れるのでしょうか?
トロンはどうなってしまうのでしょうか!?

クラーリィのほうはと言いますと、見たことのない空間で目を覚ましました。
そこで待っていたのは、オーボウです。
ここはいったい何なのか?
そこでオーボウは、クラーリィに語りかけるのです。
この空間が何なのか?
そして、バラライカの生み出した世界を打ち砕く、大きなヒントを……!!



というわけで、いよいよ新展開に突入する今巻。
コンアモーレの戦いは幕を閉じたのですが、その後に始まるのはさらに過酷な運命でした。
今度戦うのは、ヴォーカルを中心とした魔族たち。
初代ハーメルンでもその無尽蔵とも思われる強大な力で大暴れしたヴォーカルは、この物語でも大暴れをすることとなります。
ですがそのヴォーカルの大暴れに、クラーリィが一枚かむことになってしまい……?
この変化が、彼の暴走のコントロールにつながるのでしょうか!?

さらに物語には、元の世界から最も大きく変化したライエルが本格的に絡んでくることに。
彼を利用しようとする怪しげな博士と、二人の黒い妖精も登場し、物語の混乱はさらにさらに加速。
フリーズの悪ふざけもさらに増していき、サイザーの運命までも捻じ曲げ……
物語はどんどんシリアスで、救いの見えない展開へ!!
本当にこのまま、世界は本来の時代に戻っていくことはできるのか!?
そして、そんなシリアスすぎる展開に向かっていく中でギャグ要素を一身に引き受けるコルネットの明日はどっちなのでしょうか!?
どんどん緊迫していくドラマも、そんなドラマの口直しになる(?)ギャグからも目が離せませんね!!


今回はこんなところで!
さぁ本屋さんに急ぎましょう!!