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今回紹介いたしますのはこちら。

「三つ目黙示録 ~悪魔王子シャラク~」第2巻 脚本・藤澤勇希先生 漫画・柚木N'先生 

秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスより刊行です。


さて、名作オカルトアクション「三つ目がとおる」をモンスターパニックの名手である藤澤先生と、エロス畑出身ながら近年は全年齢作品にも挑戦されている柚木N'先生がタッグを組んでリメイクした本作。
様々な要素を現代風に直し、両先生の持ち味を生かした味わいもふんだんに盛り込みつつ一話完結のお話を基本にしていたこの作品ですが、今巻ではいよいよ長期シリーズも始まるようです!



町の片隅にある大きな一軒家。
その昔、景気が良かった時代にお金持ちが建てたのですが、その人が住みだす前に景気は悪化。
そのまま長いこと放置されていたのですが……そこに誰かが引っ越してきたようです。
どんなお金持ちが引っ越してきたんだろう。
そんなことを、写楽と和登さんは話していたのですが……?

そんなある日、和登さんのクラスに一人の少女が転校してきました。
大神美羽と言うその少女、なんだかおどおどした気弱そうな感じを受けますが、それが逆に男子たちの興味を引いたようで。
美少女の彼女はさっそくクラスのチャラ目の男子たちに囲まれてしまうのでした。
面倒見のいい和登さんが彼女のボディガード的な立ち位置に立つのですが、それでも潜り抜けてアプローチをするものもおりまして。
チャラ組の筆頭である圭吾は、和登さんの目を盗んで美羽に声をかけていました。
ですが不味いことに、その現場を圭吾自身一番見られてはいけない人物に見られていたのです。
それは、彼が付き合っている彼女、リカでした!

翌日、事態は思わぬ方向へ転がっていきます。
圭吾の姿が忽然と消えてしまっていたのです。
何でもリカが朝彼を迎えに行ったところ、昨晩から家に帰っていないとのこと。
見るからに軽薄な圭吾ですが、外泊したり朝帰りしたりするようなことは今までしない、それなりにしっかりした人物ではあったようで。
リカが相手ならば真夜中でもすぐレスポンスがあるはずの電話もSNSも全く音沙汰がなく……
心配したリカは、昨日圭吾と何やら話していた美羽が何かしたに違いない、と問い詰めていたのでした。
美羽は、圭吾がしつこく話しかけてきたから仕方なく少し一緒に歩いただけ、と言うのですが……彼ならそう言うこともするだろうと納得するクラスメイト達はおいておいて、前後不覚も同然のリカがそんな美羽の言い分を信じるはずもなく。
午後から出もケロッとして学校に来るかもしれない、ととりあえずその場はそれで済んだのですが……

やはり圭吾は帰ってきませんでした。
両親から捜索届も出されたそうで、いよいよ大事になってきています。
和登さんはそんなこともあってクラスに居づらくなった美羽を、鳩村先輩のいるオカ研の部室へと非難させていました。
うちの部室は避難シェルターじゃないのに、と不満げな鳩村先輩ですが、そんなことをしていると、写楽もなんだかウキウキ状態で部室を尋ねてきました。
こんな大きなのを見つけた!と、大きなヘビの抜け殻を見せびらかしてくる写楽!
和登さんと鳩村先輩はドン引きするのですが、何故引かれるのかすらわからない写楽はそのまま美羽にも抜け殻を自慢していくのです!
美羽もおびえる……かと思いきや、意外にこう言った部類のものは兵いきなようで、それを手に取って眺めるのです。
さらに、自分の家にはもっと大きなのがある、とまで言い出すのです!
素直に負けが認められない写楽は、嘘だ、僕のほうが大きいもんね、とふてくされるのですが……
そんな写楽の耳に、そっと美羽はこうささやくのです。
だったら見にきますか、うちへ。
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あなただけ。

美羽が連れて行ってくれた彼女の家、とは……あの大きなお屋敷でした。
このお屋敷なら和登さんも来たがったかな、誘えばよかったという写楽ですが、美羽は蛇の抜け殻を怖がっていた彼女を連れてきたら嫌われてしまうかもしれない、とのこと。
そんな美羽の導きでが玄関をくぐると、彼女の姉だというセクシーな美女、美琴が出迎えてくれました。
美琴は美羽がもう友達を家にまで連れてくるなんて、と写楽に興味を示し……なんだかものすごく匂いを嗅ぎ始めました。
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写楽もその行動に驚きながらも、しっかり彼女のことを見ていたようで。
美羽と全然似ていないし、匂いも全然違う、犬みたいなニオイがする、と失礼なことまで言うのですが……
美琴はそんな写楽に、正直なコね、気に入ったわ、とほほ笑むのでした。

その後、写楽は様々なの奇妙なものを目撃します。
ゴリラ、ネズミ、猫、そしてヘビ……そんなどこか動物を思わせる風貌の使用人たちがあたりをうろつき、歩き回っているのです。
興味津々歩き回っているうちに時間が経ち、写楽は美羽と美琴の姉妹とともにお茶をすることになりました。
美琴によれば自分たち姉妹も使用人たちも、この家の住人は普通の人間とは少し違う、とのこと。
そして、さらにこう続けるのです。
貴方も、フツーの人間とは違う。
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フツーの人間の中で、貴方も生きづらさを感じてるはずよ。
私たちはきっと、仲良くなれると思うの。
……そこで、来客が来たため話は中断。
写楽も家に変えろうとしたのですが、いつの間にか……日も暮れて闇に支配された庭に、様々な大型の動物たちが徘徊しだしていました。
しかもその動物たちは……人間、と思しきものの体を、むさぼっています。
家に変えることを断念した写楽は、結局この怪しい屋敷に泊まることになりました。
そして……美琴は笑うのです。
あの子、間違いなく三つ目の匂い。
これは、私たちにとって素晴らしいごちそうになるわ。




というわけで、動物の要素を持つ種族と写楽が遭遇してしまう本作。
手塚先生作品で、動物に変身する存在と言えば……バンパイヤです!
元作品のバンパイヤとは設定こそ違うものの、バンパイヤ族と名乗る美琴たちと、三つ目族が邂逅する手塚作品夢の饗宴的な味わいも楽しめるわけです!
が、あくまでそれは二次的なもの!
バンパイヤ族の目的は、人間を捕食する……と言うだけのものではなく、あるもっと大きなものがあります!
その目的のために、三つ目族である写楽を利用しようとしたのですが……
果たしてバンパイヤ族の目的とは!?
捕えられてしまった写楽は!?
姿を消した人間の末路は……!?
さらにこの後、警察や和登さんなんかも巻き込まれていき、物語は予想以上に長期のシリーズに!
一体この出会いがどんな物語を形作っていくのか?
想いもよらない展開から目が離せないこと必至です!!

そして、それ以外のお話も興味深いものがたくさん!
写楽以外の三つ目族が登場してしまうお話や、相変わらずトラブル美牧夫k間れてしまう鳩村先輩が拝めるある奇妙な村のお話、三つ目族を崇めるある人物が登場して写楽を誘うお話などなど、目の離せないお話ばかり!!
今回も、原作の味わいを残しつつも、本作を手掛ける両先生の持ちアズが存分に楽しめる内容になっていますよ!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!